新緑の銀山温泉へ

6月の銀山温泉へ(日帰りの旅)


銀山温泉
銀山温泉へ行ってきた。
銀山温泉は「一度行ってみたい」と思っていたものの、なかなか行く機会がなかった場所のひとつ。なので、行く事が決まってからはとても楽しみにしていた。

地元の仙台市からは、車で片道100kmほど。国道48号線→国道13号線→国道347号線→県道188号線(銀山温泉着)というルートで、途中休憩(昼食)の時間もいれて約4時間で到着。道も整備されていて走りやすかったし、国道347号線に入ってからは、対向車も後続車もないという、気持ちの良いドライブを楽しむことができた。

事前に「一般駐車場は狭く、場所がわかりにくいので注意」という情報を聞いていたのだけど、確かにわかりにくく駐車できる台数も限られているので、初めて行く方は気をつけた方が良いかもしれない。気が付かずに、駐車場の前を通り過ぎてしまい、間違って坂を降りてしまうと、狭い場所をUターンして戻ってこなければなければならないので注意が必要です(実際に何台もの車が、Uターンしていた)。

無事に空きスペースを見つけられたので、車を降りて温泉街を歩き出す。観光案内のパンフレットなどで目にしていた銀山温泉の風景が、目の前に広がっていく。同じような形式の建物が並んでいるのかと想像していたのだけど、実際はひとつひとつの建物ごとに個性がある。それぞれに旅館のオーナーの趣味が感じられて、とても面白い。「あそこがこうなら、うちはこれだ」などと、張り合いながら、この風景を作っていったのではないか? などと想像しながら眺めているのも楽しい。

銀山温泉の湯の中で、ふと考える。

温泉街の突き当たりに、白銀の滝がある。午前中に雨が降っていたせいか、水量が多くて迫力がある。近くを通ると、冷たい霧がふんわりと顔や手足にまとわりついてきて、とても気分がいい。滝が流れる様子を横目で見ながら、日帰り温泉可の瀧見館というところで、温泉につかる。

露天風呂に行き真っ青な空を眺めながら、しばらくぼんやりとする。手足を伸ばして、ゆっくり深呼吸をする。いったい、どのくらいの人が、ここから空を眺めたのだろうか、と考える。何を考えて、何を思って、空を眺めたのだろうかと考える。

銀山温泉のホームページによると、銀山の最盛期が寛永8・9年(1631年)で、温泉地として盛んになったのが寛保年間(1741年)ということだ。この当時だと、今のように車で気軽に来る事もできなかった訳だから、本当に限られた人達だけが、この湯につかることができたことになる。何度も峠を越えて、ようやくたどり着いた銀山温泉の姿は、当時の人達の目には、どのように見えたのだろう。

そんなことを考えていると、あっという間に時間が過ぎていく。日帰り温泉の時間は午後2時まで。もう少し、ゆっくりしていたかったな、と思いつつ旅館を後にする。風呂を出てから、銀抗洞をのぞき、滝を上から眺め、ぐるりと周辺を一周してみた。途中、土産物屋で「くじら餅」を買い、締めくくりに足湯につかって入り口にもどってきた。

近くて遠くに感じられていた銀山温泉。今回は日帰りだったけれど、次は別の季節の別の時間に、ここに来てみたい。そして、ガス燈が灯っている様子を眺めてみたい。そんなことを考えました。

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