秋保温泉へいく。

ここ最近、いわゆる「スーパー銭湯」のような施設に行って、大きな浴槽でのんびりと湯を楽しんできたのだけど、やはりこのあたりで「温泉」にはいりたくなってきた。

そんな訳で出かけたのが、秋保温泉。ここは、仙台市内からも車で1時間ほどで到着することができる温泉街。日帰りで温泉を楽しむには、最適の場所だ。

秋保へ向かい、まず最初に向かったのが「秋保大滝」。いきなり温泉にはいるのではなく、周辺を観光して身体を冷やして?から、温泉を堪能しようという考えである。秋保大滝には何度か来たことがあるけれど、真冬(1月)のこの時期に来るのは初めてだ。


わざわざ、このように小雪が待って風が吹いている時期に、さらに冷え込みそうな滝を見に来る人なんて、自分たち以外にはいないのではないか? と思いつつ、すべりやすい雪の階段を下りて行くと、やはり観光客はいない。自分の他には、大型の一眼レフカメラを構えた男性が、一人いるだけだった。

手すりに近寄り、滝を覗き込むと、見事な滝の姿が見えた。冬だから水量が少ないのではないか、と何となく想像していたのだけど、さにあらず。見事な滝がびしっと冷え込んだ空気の中を、滔々と流れ続けていた。今、ここまで書いて「滝が流れる」なのか「滝が落ちる」なのか、どちらなのだろうと思った。「流れる」だと垂直方向よりも川のような印象の方が強くなるような気がするのだけど、とりあえず今回は「流れる」にしておくことにする。機会があれば、調べてみようかと思う。

さて、本来だと「滝壺」まで降りて行き、できるだけ近くで滝を見てみたいところなのだが、今回は雪も多いし道もすべって危険そうだったので、遠巻きに眺めて帰ることにする。今度は、紅葉の時期にでもやってこようと思う。


秋保大滝を後にして、次に向かったのは「太田豆腐店」だ。秋保に来たならば、ここの豆腐を食べておきたいところ。今回は「竹豆腐(写真)」を店内の椅子に座って、もくもくと食べた。
自分は豆腐が好きなのだけど、豆腐料理なら毎日食べても飽きないと、思うくらいなのだけど、ここの豆腐は大豆の味がしっかりとして、ほのかな甘みと舌にまとわりつくような食感が楽しめるので、とてもおいしい。今回は2種類の竹豆腐があったので、それぞれを食べくらべてみた。同じ「豆腐」でも、オレはこちら、わたしはこっち、という感じで違いを話ながら食べた。うまい。

そんな風にして、秋保大滝と豆腐を堪能した後は、いよいよ温泉へと向かうことにする。今回は日帰り温泉施設の「市太郎の湯」に行くことにした。なぜここにしたかというと、今まで一度も行ったことがない、ということと、ちょうど割引券があったから、という理由である。
広めの駐車場に車をとめて、受付へ行く。受付は市太郎の湯と併設されている、天守閣自然公園と同じになっている。温泉に入った人は、自然公園も無料で散策できるそうなのだけど、今回は時間もないし、なにより寒かったので公園の散策はあきらめた。飾ってある公園の写真を見ると、日本庭園を四季折々の花や木が彩っていて、とても落ち着いた雰囲気の場所だった。次回は、暖かな時期に、公園の散策と温泉をセットで楽しみにこようと決める。

そして、肝心の温泉なのだが、内風呂がひとつ。露天がふたつ。合計で3つの風呂にはいることができる。外気温が低いせいか、脱衣所から内風呂に足を踏み込んだとたん、真っ白な湯気で前が見えないほどだった。ここはどこだ? 湯舟はどこだ? 大げさではなく感じてしまうほど、視界が真っ白で、逆にそれがわくわく感を誘ってくれる。
そっと、近づくと内風呂の中に数名の人の頭が見えてきた。思っていたよりも混んでいない。いそいそと身体を洗い、シャワーで流してから、湯舟につかる。温度はちょうどいい。数分間、身体を温めてから露天風呂へ向かう。

露天風呂の周りは、寒さ対策なのか、透明なシートで簡易的な壁が作られていた。これで、風や雪などを防いでくれているのだが、それでもかなりの寒さ。身体はポカポカしているのに、外に出ている頭や髪の毛が凍りそうなくらいに冷えてしまう。この感覚が、すごく楽しい。露天風呂にはいってるぜ、という気分になる。この時、脳みそは、どのように判断しているのだろう? なんだか日常では体験できない状況だから、混乱しているのではないだろうか?

そんなことを考えながら、ゆっくりと湯につかる。
近くに見える山の様子を眺めたり、意味もなく空を見上げたりしながら、ゆっくりとつかる。お湯で顔を洗うと、少し塩辛いような気がした。とはいっても、特に肌に刺激があるわけでもなく、心地よい感じで久しぶりに長い時間、風呂にはいっていた。仙台から、ほんの1時間程度の距離で、ちょっとした旅気分を味わえるのは、とても贅沢な気分だ。今年は地元から近場の温泉街も、あらためて調べて回ってみようかと思っている。いいお湯でした。

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