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キーケースを購入する(土屋鞄製造所)

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昨年末に、 土屋鞄製造所のレザークラフトキット でツールボックスを作った事は前に書いた。自分で作ってみるのは楽しかったけれど、同時に製品が欲しくなってしまった。さてどうしよう、と考えていたところ連れがクリスマスにプレゼントをしてくれるというので、キーケースをリクエストすることにした。 届いたキーケースを見ていると、細かな部分の仕上げが丁寧で「やはり職人が作ったものは違う。コバの処理などすごい」と覚えたばかりの言葉を使ったりしながら、しみじみと見入ってしまった。これをひとつ完成させるには、どのくらいの時間が必要なのだろう。製品として販売できるレベルの技術を身につけるには、どれだけの期間を要するのだろう。 自分は一応、表現に関わる仕事をしているけれども、強くしっかりとしたものを表現するには、しかるべき時間の積み重ねと準備と手間が必要になってくる。細かな部分を丁寧に仕上げることで、全体の出来が決まってくる。これは、表現する仕事も物づくりの仕事も共通だと思う。前回、土屋鞄製造所の レザークラフトキット を作り、少し職人の世界を垣間見ることで、製品に対する見方が変わってきたような気がする。色々な意味で「よかった」と思っている。 追伸:今回購入したタイプのキーケースは、 キーレス のような厚みのある鍵をつけると、写真のように窮屈な感じになってしまう。少し下の方がはみ出してしまったりもする。なので、気になる方は購入前に店頭で確認してみた方がよろしいかと思います。以上追伸でした。 関連  土屋鞄製造所「レザークラフトキット」を購入 土屋鞄製造所の財布を購入 ナチューラ ヌメ革キーケース

今年買ってよかったもの Fire TV Stick

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書店の棚で「今年のベストバイ」のようなタイトルを目にした。ふと「自分の2017年ベストバイ」は何だったろう、と考えてみて思い浮かんだのが、amazonの Fire TV Stick だった。これは、なかなか衝撃的な商品だった。 まず、テレビのHDMI端子に Fire TV Stick を差し込むだけで、 amazonプライムの映画 をテレビの大画面で観ることができる。amazonプライムには「見たいと思っていたけれど、DVDをレンタルしてまではちょっと・・・」と個人的に感じていたタイトルが豊富にラインナップされていたので、それらを次から次へと自宅のテレビで観ることができるようになったのだ。しかも、DVDを入れ替える手間もなく、リモコン操作のみで作品を切り替えることができる。レンタルしたDVDの返却期限を気にすることもない。場所もとらない。 今までは、週に1〜2回程度のペースで、DVDを借りるために近所のレンタル店に立ち寄るのが日課だった。しかし、 Fire TV Stick を購入してからは、DVDをレンタルする機会が激減したため、レンタル店へ行かなくなってしまった。いわゆる「行動パターン」が変化してしまったというわけだ。これから10年もすれば「DVDをレンタルしていた時代があったんですか?」となるのだろう。いや、10年どころか、数年でそれにシフトするかもしれない。 さらにYoutubeもテレビで閲覧することができる。今までMacの画面で見ていたYoutubeもテレビの大きな画面で見ることができるのである。なによりMacを立ち上げる必要がないので、映画を観た後に、そのままテレビでYoutubeを見ることができてしまう。(追記:2017年でYoutubeアプリが使用不可になるが、その代りにFirefoxのアプリが使用できるようになった。これを使えば、引き続きFire TV Stickを使用してYoutubeを閲覧することができる) ちなみに、 Fire TV Stick は自宅だけではなく、移動先で使用することもできる。たとえば出張先のホテルのテレビに差し込んで、WI-FIに接続すれば自宅と同じように閲覧することが可能になっている。出張が多い人にはかなり使い勝手が良い仕様になっていると思う。もしかすると将来的には「一台のFire TV Sti

はじめてのレザークラフト(土屋鞄製造所 レザークラフトキット編)

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土屋鞄製造所 レザークラフトキット なぜだかわからないのだが「革製品」には憧れのようなものを感じていた。学生の頃は、ライダースジャケットに、必要以上に大きいバックルのついた幅広の革ベルト、それにdr.martensのブーツを履き、ギュッギュッと音を鳴らしながら歩いていた。周囲のバンド仲間も同じような格好をしていたので特に疑問も感じなかったが、よくよく考えれば異様な集団だったと思う。周囲に革の匂いを漂わせていたと思う。 そして当時から「いつか自分でも革の小物を作ってみたい」というような気持ちがあった。それを仕事にする、というわけではなく、自分で使うものを自分で作って使ってみたいと考えていたのだった。 社会人になり、ライダースジャケットを脱いでスーツを着るようになった。それなりの時間が過ぎた。時折「何か作ってみたい」と思うことはあったものの、実行に移すことはなかった。いや一度、携帯のストラップを作ったことはあったけれど、その程度で終わってしまっていた。 先日連れに、今ここに書いたようなことを話した。すると、誕生日に 土屋鞄製造所 で販売されている「 レザークラフトキット ツールBOX 」をプレゼントしてくれた。おお、ありがとう! という気持ちと、全くの初心者なのに失敗せずに作れるのか? という気持ちを抱えつつ、作成してみることにした。 届いた化粧箱を開くと、このような感じで使用する道具が収まっている。「よしこれから作業をするぜ」という気分が高まってくる。 ガイドブックと動画解説を見て、とりあえず全体像を把握したあと、おもむろに作業を始めることにする。まずは 型紙を切り、革に貼り付けていく作業から 。そういえば、 マスキングテープを使ったのは随分ひさしぶりだな、などと考えつつ最初の作業は終了した。 型紙を革に貼り「菱目打ち」で穴を開けていく。 型紙を貼り終わったならば、印に合わせて「菱目打ち」という道具とハンマーを使って、 糸を通すための穴を空けていく 。コンカンと、一列に穴を空けていくと職人になったような感じがする。革を加工しているぜ、というわくわくした気分になってくる。最初は力の入れ具合がわからなくて、必要以上に強く叩いてしまったり、弱過ぎて貫通しなかったりしたのだ