新しい、テレビ。

「まもなく、エコポイント対象商品が、うんぬん・・」という情報を聞いたので、ようやくテレビを買い替えることにした。


普段、テレビをほとんど見ないので「このまま、テレビのない生活に移行してもいいかな」と思っていたのだけど、それはあまりにも意固地だろうか、と考え直し、買い替えることにしたわけだ。ないよりは、あった方がいいし「絶対にテレビは見ない」という信念がある訳でもないので、お得なエコポイントがあるうちに、という訳である。

最初は、20インチくらいのものでいいかな、と思っていたのだけど、実際に店舗で商品を見てみると、32インチでも5万円台のものがある。安い。実家のリビングに設置してあるテレビは、確か20万円くらいしたような気がする。こんなにも値段が下がったのか、と驚いてしまう。

店員さんに話を聞くと「一日、千円下がっていくような感じで・・・」と、値下がりの大きさを表現してくれた。ここまで値段が下がってしまうと、メーカー側としては寂しいだろうな、と思いつつも、ユーザー側としては安さにホクホクしながら、32インチのものに決めた。メーカーはTOSHIBAでREGZAという機種だ。

さっそく持ち帰って、セッティングを行う。電源を入れて、アンテナのコードをつないで、後は自動設定してしまえば、終了だ。簡単だ。一通り、操作してみて、ちゃんと映るのを確認して終了。これで、地デジへ移行しても大丈夫。ひとしきり、満足する。


翌日、古いテレビを同じ店舗へ持って行って、処分してもらった。カウンターまで運んでいく途中で、パーツの一部が取れてしまった。店員さんがそれを拾って、無造作にゴミ箱へ捨てた。もう使わないものなのだから、ゴミ箱行きは当然のことなのだけど、ずっと使っていたものが、あっさりと処分される様子を見るのは、寂しいような気がした。なにせ、学生の頃から10年以上も使ってきたテレビだ。あんな番組や、そんな映画もこの小さなテレビで観てきた。ゲームもしたし、当時の彼女と一緒に明日の天気予報も見た。

おそらく、あの時以上に、テレビを観ることはないだろうな、と考えてみたりする。大学生の4年間で、30代に見る分を一度に観てしまったのではないか、と思ったりする。子供の頃に、家に新しいテレビが届いた時は、一大イベントだったし、テレビの前で家族そろって写真を撮るような(もちろん、実際には撮らなかったけれど)雰囲気があった。

でも、今では、さほど喜びもない。あるにはあるけれど、ほんの数時間で消えてしまうような喜びしかなかった。これが、価値観が変わるということなのだろうか。値段が(当時と比較して)安かったから、価値を感じなくなってしまっているのだろうか。
そんなことを考えながら、秋の夜長に買ったばかりのテレビでDVDを観ながら、静かに過ごしました。

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