地震から、10日。
あの日から、10日。
「もう」10日なのか、「まだ」10日なのか。
時間の感覚が、すごく曖昧になっている。
避難所で、地域の人達と一緒に過ごした夜も、ロウソクと懐中電灯の灯りだけで一週間過ごした日々も、なんだか遠い昔のような気さえしてくる。本当に自分が体験した出来事なのかと、別の世界の出来事だったのではないかとさえ、思えてくる。
価値観の違い、だとか、趣味が合わない、などと、そんなことで迷ったり、ぶつかったりしていた日々が、とてもむなしく感じる。もっと他にも色々なことが、できたじゃないか、と思えてしかたがない。
まだまだ、暗くて寒い避難所で頑張っていらっしゃる方も多い。他県での生活を余儀なくされた方も多い。毎日、毎日、緊急車両が走り去って行く音が聞こえる。朝も夜も。そして、それを運転している職員のみなさんのことを考えると、本当に頭が下がる。
とにかく、時間を無駄にしてはいけない。自分のためだけではなく、少しでも多くの方に役立てるように活用しよう。自分のような仕事をしている人間が、世の中の役に立てるのは、もう少し先になるだろう。その時のために、今から精一杯の準備をして、備えていこう。今できることに加えて、少し先の世界に向けて、しっかりと準備をしていこう。今自分は、そんな風に考えています。