2017年の「松の内」に、考えたこと。

年末年始の慌ただしさから一段落。作業机の周辺を整理していたところ、見慣れない大きな茶封筒がクリアファイルの中から出てきました。手に取ってみると、先月兵庫県の商工会議所から依頼を受けて行ったセミナーの、受講生からのアンケートの束でした。

そうか。後で読もうと思って、ここに挟んだまま忘れてしまっていたんだ。今年の年末も気忙しかったからなあ。そんなことを考えながら、直筆のコメントを一枚一枚読んでいると、セミナー当日のことが彷彿としてきました。温かいコメントを読み、セミナーの後に名刺交換をしながら交わした言葉を思い出しながら、ふと「この受講生のみなさんに、お会いすることは、もうないかもしれないんだな」と感じたのでした。

「会うは、別れの始めなり」

私が起業をしてから、15年以上もの時間が過ぎました。その間に、たくさんの方達との出会いがありました。数年以上、ご縁が続いている方もありますが、大部分の方達とは(直接お会いするのは)その一度きりになってしまったことが少なくありません。とくにセミナーのように、一度に多くの方の前でお話しする場合は、なおさらです。

今までは、そのようなことを気にしたことはありませんでした。「縁がある方とは、またいつか会える」そんな風に考えていたように思います。ところが、私も40代半ばを過ぎたせいか、少しずつ「のこされた時間」について考えることが増えてきました。まして、今のようなペースで依頼をこなしていくことは、どんどん難しくなっていくことでしょう。

「会うは、別れの始めなり」

ご縁をいただいた方に、しっかりと向き合っていこう。これが最初で最後になるかもしれない。今、自分にできることを、ていねいに表現していこう。苦手な飛行機にも乗り、できる限り遠くの街まで行ってみよう。新年の気分が残っている松の内に、あらためてそう感じました。

今年は、色々な地域に出かけ、様々な場所でセミナーをする機会が増えていくかもしれません。この文章を読んでいる方とも、どこかでお会いする時がくるかもしれません。その瞬間のために、学び続け、しっかりと準備をし、表現し続ける一年にしたいと考えています。あらためまして、2017年もよろしくお願い致します。みなさまにとって、おおきくすばらしい飛躍の一年になりますように。


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