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いただきますごちそうさま。

先日行った店で、カウンターに70代くらいの品の良い女性がひとりで座っていた。少し遅れて、同世代の男性が店に入ってきた。女性は入口の近くにいた男性の方を見て笑顔で手を振った。男性も手を振った。並んで座った。 (つづき)二人は夫婦だったのかもしれない。恋人だったのかもしれない。20年ぶりくらいに、一緒に食事をする約束をしてこの店で待ち合わせていたのかもしれない。店内が混み合っていたから「ここが空いてますよ」と教えてあげていたのかもしれない。最後のは、ちょっと厳しいかもしれない。 (つづき)夫婦でも恋人でも友人でも、長い人生の中で一緒に食事ができる時間は短いのだから、笑顔で挨拶をして、並んで座って、これおいしいぜちょっと食ってみろよ、などと言ったりしながら食事をしたい。ここいいね、またこようぜ、ごちそうさま、と気持ちよく店をあとにしたい。 (つづき)いただきます、と、ごちそうさま、を笑顔で言うことができたのなら、たぶん結構幸せに過ごせるかもしれない。静かに並んで食事をしているお二人を見て、そんなことを考えました。

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植物の成長を観察する。(その2)

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前回 から、さらに約1週間が経過。 だいぶ葉が大きくなり、色も青々としてきました。特に手入れらしいことはしていなくて、水を与えて日に当てているだけなのですが、すくすくと育ってくれてうれしいです(笑)

植物の成長を観察する。

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二週間前は、このような感じだった。 それが約一週間で、このようになり。 今では、こうなった。 植物の成長は、おどろくほど早い。 そして、見ていて楽しい。まるで、我が子の成長を見ている気分だ(実際に子供はいないですけどね)  その2へ

気仙沼へ行く。(その5)亀山へ登ろう。

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気仙沼へ行く(その5) さて気がつくともうすでに6月である。そうつまり、5月の旅の話を6月になっても書いているというわけだ。この調子でいくと、次の旅のことを書きたくても、まだ「気仙沼へ行く」を書いているような気がするので、それはそれで「あまり良いことではない」ような気もするので、ここいらで一気に加速して今回で終わりにしようと思う。そうなにせ、もう6月なのである。梅雨入り したのである。そしてこのような文章を書いているなら、さっさと本題を書けば良いと自分でもわかっているのだが、人生にはムダも必要なのである。 十八鳴浜への山道へは「片道15分」というような情報もあるけれど、行きは下りで帰りは登りになるので、実際のところは「往復で40~50分くらい」と考えておいた方が良いかもしれない。山道の途中、観光協会の方らしき人と道ですれ違ったのだけど、かなりテンポよく颯爽と歩いていらっしゃった。あの方のペースなら往復30分でもいけるかもしれないけれど、慣れない道で、しかも夏の暑い時間帯だと厳しいことになりそうなので、時間には余裕をもって計画された方が良いかと思います。ちなみに山道に「自動販売機」等はないので、飲料水をお忘れなく。 十八鳴浜から、亀山へ 十八鳴浜を後にしてから、ここからが本日最大の難所。亀山への頂上を目指してさらに自転車で登っていく。立ち漕ぎしながら、数十分。ようやく頂上の展望台へと到着した。久しぶりの達成感。やあ、オレは登ったぜ。という気分。車でやってきた人達には、この達成感は味わえまい、と、わずか標高235mの山を登ったとは思えないほどの達成感を得ることができた。アシスト無し自転車のおかげである(笑) 当日は、ちょうど雨が降り始める直前で、視界にはぼんやりと淡い水蒸気のもやがかぶさっていた。それが、現実の世界というよりは空想の世界を思わせる。右手を見ると先程フェリーで降り立った港が見える。あの場所から、ここまで登ってきたのだ。こうやって上から眺めてみると、本当に良く登ったなあ、としみじみ実感する。 気仙沼大島観光協会のホームページには「幻想的な日の出や美しい夕焼け、そして夜には漁火や満天の星空を見ることもできます。」という記述があったけれど、確かにここから眺める星空は素晴らしいものがあるだろう。機会があれば、

気仙沼へ行く。(その4) フェリーに乗って、大島へ行こう。

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気仙沼へ行く(4) フェリーに乗って、大島へ 唐桑半島から、気仙沼港へもどる。2日目の午後は、ここからフェリーに乗って大島へ渡る。まずはフェリーに乗る前に、気仙沼屋台村でちょっと早い昼食にすることにした。 「たすく」という店で「漁師のまかない丼」を注文する。名前からして「これは何か美味しい物が食べられそうだ」という期待値が高まってくる。さっそく注文して待つ事数分。おまたせしました。では、いただきます、と一口食べる・・・うん、うまい。自分はそんなにたくさん食べる方ではないのだけど、一気に最後までガツガツと食べてしまった。値段も安いし、おすすめです。 満足の一皿(一杯?)で腹を満たしたあとは、フェリーに乗って大島へ出発だ。自分は飛行機は苦手だが、船は好きである。飛行機の場合、足元が空中だと想像するだけで背中がざわざわするけれど、船ならば水があるので多少安心感があるからだ。電車ならばさらに安心だし、車ならば自分でコントロールできるからなおよい。まあ、それはともかく、チケットを購入してからフェリーに乗船。さあ出発だ。 ・・・と、わくわくして海を眺めているうちに、あっという間に大島へ到着した(笑)所要時間は30分といったところだろうか? 外を眺めたり、他のお客さんがウミネコにかっぱえびせんを与えている様子を見ていたりしているうちに、港へ到着してしまった。もう少し乗っていたかったような気もするなあ、と多少未練を残しつつも、いよいよ大島へ上陸だ。 大島へ上陸 レンタサイクルをレンタル 気仙沼大島観光協会のホームページによると「(大島は)宮城県北東部の気仙沼湾内に位置し、航路距離7.5kmの東北最大級の有人離島です。」とある。東北最大級の有人離島だけに、さすがに日帰りで一周するのは厳しいだろうけれど、北方面の3分の1くらいの範囲ならば「のんびり歩けるのではないか?」と計画の段階では軽く考えていた。 ところがどっこい(なつかしい表現)実際に現地に到着してみると、平坦な道よりも勾配のある道の方が多く、徒歩では効率が悪すぎると早々に判断。急遽、観光協会に寄って「レンタサイクル」を借りることにした。 そう、ここが今回の運命の分かれ目だった。 レンタサイクルは「通常の自転車」と「電動アシスト自転車」の2種類があった。そして自分たちが

気仙沼へ行く。(その3)巨釜と半造へ

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朝一番で、 巨釜の「折石」へ 朝一番で向かうは巨釜。巨釜には「折石」という岩があり、数年前に旅行雑誌で写真を見た時から一度行ってみたいと考えていた場所。 巨釜は昨晩宿泊した 御崎野営場から、 車で10分少々といったところ。一本道なので、特に道に迷うこともなくスムーズに到着。広めの駐車場へ車を止めてから折石の展望ポイントへと向かう。 海岸線に一本の石の棒が突き立っている。そうあれが折石だ。何かに似ているな、と思って考えていたらオリンピックの聖火台だった。校庭にある国旗掲揚ポールにも見えなくもない。このような天然の造形物の場合「どれがそれだ?」「ああ、あれではないか?」と、いうようなことも少なくないのだが、折石の場合は「あれだ!」とすぐにわかるのがいい。 気仙沼市のホームページによると「明治29年の三陸大津波の際に、先端が約2mほど折れたことからこの呼び名がつきました。」とのこと(ちなみに折れる前は「天柱岩」だったらしい)。 もしも現地に行った時に「なぜ、折石というの?」と、ちびっ子や恋人に質問された際には、今のエピソードを語ってあげていただきたい。 ついでに「高さ16メートル、幅3m。大理石でできているそうだ」と付け加えると「どうしてそんなに詳しいの?」と切り返されるかもしれないので、その時は平静さを装いながら「男は旅の前に、あらゆる情報を調べるものなのさ」などと答えてみるのもいいかもしれない。 まあ、そんなこと普通は言われないと思うけれど、もしかして言われた場合はぜひ使ってみていただきたい。 「半造」まで移動。展望ポイントまで徒歩数分 写真を撮影してから車に戻り、次に向かうは「半造」。半造と巨釜は隣接しているので、数分で到着。駐車場へ車をとめて、そこから展望ポイントまで数分ほど歩くことになる。駐車場近くのグラウンドで、年配の方達がゲートボールをしている。「やあ!」とか「ナイス!」とか「カーン」という球の音がこちらまで響いてくる。そういえば10年以上前は、近所の公園でもゲートボールをしている人を見かけたけれど、最近はあまり見なくなったような気がするのだけど実際はどうなのだろう。 ゲートボーラーが「いいよ! いいよ!」と歓声を上げながらプレイしている横を過ぎて、半蔵の展望ポイントへ到着。実は、と強調するほどのことで