金沢21世紀美術館へ(高速バスで仙台→金沢への旅 No.16)
旅先での雷雨は、試練にも等しい ひがし茶屋街 のバス停に到着した時点で、かなり強い雨脚になっていた。そして急速に肌寒くなってきた。自分は、移動をする時にできるだけ荷物を持たないようにしている。その時も、荷物はコインロッカーに預けていたので、羽織るものを持っていなかった。まさか、ここまで急変するとは思わなかった、と嘆いてみても誰かが届けてくれるわけでもなし、なんとか最後まで乗り切ろうと思う。 次に向かうは、金沢21世紀美術館。この空模様だと、屋外を歩くのは厳しいが、屋内ならば大丈夫だろうと考えたのだ。しかし、 昨日は入館を諦めるほどの長蛇の列 だった。雨が降ったことで、自分たちと同じように予定を変更して美術館へ行く人も多いのではないだろうか。少々不安を抱えつつも、まずはバスで向かってみることにする。 石浦神社へ参拝する バスを降りる。「令和」とダイナミックな金色の書が目にとまる。引き寄せられるように鳥居をくぐる。石浦神社のご由緒は公式ホームページによると「金沢最古の宮」であるとのこと。ああ、こちらが金沢で一番古いお宮だったのだ。謹んで参拝させていただくことにする。 参拝後、連れが「御朱印をいただきたい」というので、雨の寒さが少々辛くなり始めていた自分は、一足先に道路向かいの美術館へ移動した。雨脚は強まりはしないが、弱まってもいない。残りの時間は、このまま雨になりそうだ。 金沢21世紀美術館 ふたたび 美術館へ到着し、まずはチケット売り場へと向かう。チケットを購入するために並んでいる人は、数人しかいない。よかった。これならスムーズに鑑賞できそうだ。繰り返しになるが、今回の旅はだいぶタイミングがいい。到着早々、白山比咩神社に参拝させていただいたので、そのご利益かな、と都合のいいことを考える。 金沢21世紀美術館 は「21世紀」とあるように、現代アートの美術館である。今年で15周年という新しい施設だ。個人的に「現代アート」の作品は「あたり はずれ」が大きいように感じている。この場合の「あたり はずれ」とは「正解 不正解」の意味でも「芸術的価値の高低」でもなく(そもそも筆者は、現代アートの芸術的な価値を判断できるほどの、感性も知識も持ち合わせていない)「個人的に、ツボにはまるかどうか」ということである。