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怖いものみたさ

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先日、知り合いと「自分が苦手なもの」についての話をした。ある人は「虫が苦手だ。虫がたくさん集まっている様子を見ると本当にダメだ」といい、ある人は「ホラー系は、絶対に無理。少し見ただけでも眠れなくなる」と言った。 それぞれが、口々に苦手なものを言い合った後「では、なぜそれが苦手なのか?」と、原因を追及してみることにした。最初は「そういえば、どうして苦手なんだろう?」と、言っていたのだけど、過去の記憶を辿っていくうちに「そういえば・・」「あれかな・・」などと、原因らしきものが分かってくるのが、面白い。 最終的には、明確な原因はわからないのだけど(自分たちも、特にそれを追求するのが目的ではないので)普段は見えなかった、その人のキャラクターの一面が見えてくるようで、なかなか興味深かった。ぜひみなさんも、話題に詰まった時などに、試してみていただきたい。 ちなみに、自分が苦手なのは「高いところ」である。高い所? あれ? 山登りが好きだから、むしろ、高いところは好きなのでは? と、思うかもしれないが、実は苦手なのだ。頂上付近で、他の人達が「おー、いい眺めだ」と、切り立った崖のそばで話していたとしても、自分は、ちょっと眺めただけで、すぐ後ろの方に下がってしまう。風が少し吹いただけで、崖の下の方に吸い込まれそうになるし、手にもっているものを、落としそうになる。 じゃあ、何故山に登るのか? と言われれば、それまでだけど、もしかすると「怖いものみたさ」なのかな、と考えたりもする。自分が、どこまで「それ」に耐えられるのか? を、試しているのかなと、思ったりもする。以前よりも、高所で平然としている自分を、楽しみたい&確認したい、ということなのかなと、今は考えている。 高所で仕事をしている知り合いによると「慣れだ」と、一言で終わりだったのだが・・・あれは「慣れ」で本当になんとかなるものなのか? 今のところ、どうにもそうは思えない(笑) ※写真は、登山道で見つけた、木の切り株。暗い所でこれを見たら、結構おどろくと思う。

休日の風景。

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日曜日の午後、修理していた車を受け取りに、ディーラーまで歩いて行く事になった。家の近くの歩道橋の上から、道路の方を眺めてみた。普段は、慢性的に渋滞状態の道が、見事なまでにガラガラ状態だった。(ちなみに、写真を撮影した時間帯は、午後の3時ころ) 連休明けの休日だから、みんな出掛けるのを控えているのか?それとも、ETC割引を利用して、遠出をしているのか? どんよりとした空の気配と組み合わさると、まるで、この世の終わりの風景、のように見えてきたりもする。 人がいなくなってしまった世界は、このような感じなのか・・・いや、それは怖すぎるので、何か興味深い出来事が起こって、みんなTVの前に釘付けになっている状態と考えてみよう。休日の午後に、すべての人がTVに釘付けになる出来事とは、どのようなものがある? 視聴率100%のTV番組。 なぜか、プラスのイメージよりも、マイナス寄りになってしまうのは、自分の性格がマイナス寄りだからなのだろうか(笑)そんなことを考えながら、自分しかいない歩道橋の上から、写真を撮っておきました。

2010年手帳

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書店に行くと「2010年版」の手帳コーナーが設置されているのを、目にする。もう、そんな時期か、とか、まだ9月じゃないか、などと考えながらも、見本で並んでいる手帳を手にとって、ぱらぱらと眺めてみたりする。 以前、何かの本で「年齢を重ねるほど、時間の流れを早く感じる」という文章を読んだことがあったけれど、最近それを、実感として感じることも多い。何か作業をしていて、「もう40分くらい過ぎたかな」、と思うと1時間くらいだし、「待ち合わせの時間まで、1時間くらいあるから」と車の中を整理したりしていると、あっという間に時間になっていたりする。 2009年も、色々とあったはずなのだが、もう新しい手帳の時期が・・・などと考えていると、寂しくなるような気がするので、せめて早起きをして一日の時間を長くするように、工夫していこうと思う。 ちなみに自分は、ここ数年「高橋書店」の手帳を使っている。一応、買い替える際には、他の手帳も調べてはみるのだが、結局最後には、高橋書店のものを選んでしまう。どうせこれにするのだから、他のものを見ている時間がもったいないよな、とは思いつつ、やっぱり同じものを選んでしまう。 レイアウトや大きさは、とても気に入っているので、あとはデザインのバリエーションを増やしてもらえたら、毎年2冊は買う・・・と、いうことはありませんけどね(笑)とりあえず、来年も高橋書店の手帳にするか? それとも??

満車か、2台か?

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昨日は、天気がよかったので、県内の里山に登ってきた。午前中に自宅を出て、時々写真を撮影しながら車を走らせていると、秋の涼しい空気が心地よくて「もう、山なんて登らなくてもいいんじゃないか?」という気分になった。(もちろん、これは思うだけで、実際は山が近づくにつれ、モチベーションが高くなっていく)。 細い山道を、慎重に対向車がこないことを期待しながら、走っていくと、大きな駐車場の前に出た。結構広い駐車場にもかかわらず、ほぼ満車状態だったので、いったい何があったのだろう? と道路の脇に立っていた案内板を見てみると、キャンプ場の駐車場ということがわかった。 こんなに人里離れたところでも(キャンプ場なのだから、当然なのだが)ずいぶん、人が集まっているんだな、やはり連休中だから当然か。この様子なら、山の方も混んでいるかもしれない、駐車場は空いているかな、と考えながら、賑わうキャンプ場の横を過ぎた。 勘のよい方なら、すでに話の展開は見えていることと思う。40台ほど駐車できる登山口の駐車場には、自分の車と、もう一台、白の乗用車が駐車されているだけだった。ものすごくガラガラ。「混んでいないといいのだが」と思っていたはずなのに、実際にガラガラだと「全然、人がいない」と、逆にがっかりしてしまうのも不思議なものだ。 準備をして、人気のない登山道を静かに登っていく。自分以外には人がいない、とわかっているので、木の奥の方から『ガサッ!』という音がすると『熊か??』と、必要以上に敏感になってしまったりする。そういえば、熊よけの鈴を忘れてきた。いや、この辺りに熊はいるのか? などと考えながら、歩く。 途中、熊に会うことも、大きなトラブルもなく、無事に頂上へ着く。一人でお茶を飲んで、岩の上に座って、遠くの山並みを眺めてると、横の方から人が近づいてくる気配がした。こんにちは、と声をかけると、相手も人がいないと思っていたらしく、少し驚いたように苦笑いをしていた。駐車場にあった、もう一台の車の持ち主だった。 「来る途中の、キャンプ場は混んでいたのに、ここは静かですね」 「本当ですね」 「登山は、人気ないんですかね」 「(笑)いや、もう少しして紅葉が始まれば、もっと混みます」 そんな話をして、相手が下山をしてしまった後も、自分はしばらく山頂の岩場に座って、次はどの山に登ろうか、向かいの山とこの山は、同じくら

秋の日は、つるべ落とし。

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河川敷の横の道を、車で通ったところ、帰宅途中の高校生が、自転車を止めて携帯電話で夕焼けを撮影していた。思わずつられて、同じ方向を見ると、高い秋の空に、綺麗な夕焼けが広がっていた。 まだまだ日中は、暑くて半袖でも大丈夫だけど、夕方の5時を過ぎると、あっという間に日が落ちて涼しくなってしまう。秋の日は、つるべ落としとは、よく言ったもので、本当にあっというまに「すとん」と、日が暮れていく。その格差に、必要以上に物悲しい気分になる。 秋の日に夕焼けを見ていると、小学校の頃を思い出す。母親に留守番を頼まれた日のこと。友人に釣りに誘われた自分は、弟に「一人でも(留守番は)大丈夫だよな?」と聞いて、自転車で釣りに出掛けてしまった。よくは覚えていないのだが、小学生の足で20分くらいの距離の池に出掛けたと思う。 夢中になって釣りをしているうちに、、あっと言う間に陽が落ち、あたりが真っ暗になってしまった。自転車のライトを付け、友人達と「そっちは、あぶないぞ!」「みんなで、ライトを同じ方向に向けろ!」などと、ふざけながら、おっかなびっくり家に向かった。こんなに遅くなってしまって(その時は、時計を持っていなかったので、真夜中の様に感じていたのだと思う)親に怒られるだろうな、もう釣りには行けないだろうな・・・などと、思いつつ玄関のドアを開けると、そこには自分の帰りを待ちわびていた母親の姿があった。 ひとしきり怒られて、注意をされて、思わず「でも、弟が一人でも大丈夫だ、と言ったから出掛けたんだ」と、こぼしてしまった。すると、その言葉を聞いた弟がポツリ「でも、本当は、一人では嫌だった・・・」。ますます、怒られる結果となった。 あの時から大分時間が過ぎてしまったけれど、こういう記憶はいつまでも鮮明に残るものなんだな、と帰宅途中の高校生達の横を過ぎながら、考えました。