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みやぎ蔵王の樹氷を見に行く(その2)

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雪上車に乗って、蔵王の樹氷を見に行こう(その2) 雪上車は、ゆっくりと進む。 ガイドさんの「左側に見えるのが、宮城県で一番高い山。屏風岳です」などという解説を聞きつつ、目の前に広がる真っ白に染まった山並みを眺めながら、ゆっくりと進む。 屏風岳、刈田岳、そして雁戸山。 今まで自分が登ったことがある山々峰々を、こんな風にして別の角度から眺めることができるのは、とてもうれしい。「本当に、あんなに高くて大きい山の頂上に登ったのだろうか?」と、少し自分を褒めてあげたい気分になる。 普段は、周りの人から褒めてもらえることは少ないので、「がんばったなオレ」と口には出さずに、何度か頭の中で繰り返してみる。うん・・・繰り返せば繰り返すほど、ちょっとせつなくなってくるのは、どうしてなのだろう? スノーモンスターと対面 出発してから、40分も過ぎただろうか(正確にはわからない)。目の前に、樹氷の姿が見えてきた。ポコポコと、雪の上に立っている樹氷の姿には、なんともかわいらしい印象を受けた。 同じ方向に向かって集団で歩いている一団 のようにも見える。モンスターと、いうよりは、どこかの学校の仲良しグループといった感じに見える。 そして、雪上車は樹氷鑑賞ポイントへ到着。みんな、わーい、といった雰囲気で、次々に樹氷に向かって散らばっていく。自分もカメラを手にして、写真を撮った。広角レンズを使っても、おさまりきれない広大な風景が、すばらしい。遥か遠くの方に霞んで見える、吾妻連峰の姿も幻想的な雰囲気を醸し出してくれている。お湯をわかして、あたたかいコーヒーを飲みながら1時間くらい眺めていたい、と思った。日が傾くのを待って、色が変化して行く様子を楽しみたいと思った。 残念ながら、 ツアーの鑑賞時間は、わずか10分。 もう少し、先の方まで歩いてみたいな、と足を踏み出した瞬間に呼び戻されてしまった。 名残を惜しみながら、車にもどる。せめて30分くらいは見ていたかったよなあ、と思いつつ帰路につく。登山の時と同じく、帰路の記憶はかなり曖昧だ。なんとなく下山して、なんとなく車から降りた。次のツアー参加客が、自分達が降りて来た雪上車に乗り込もうとしていた。 そんな風にして、蔵王の樹氷めぐりツアーは終了した。 遠刈田温泉まで戻り、食事をして、日帰

みやぎ蔵王の樹氷を見に行く(その1)

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蔵王の樹氷を見に行こう。 蔵王の樹氷を見に行ってきた。 数年前に、ラジオで 「蔵王の樹氷めぐりツアー」 の話を聞いてから「いつか参加してみたい」と、思いつつも天候や日程の都合が合わずに、参加することができなかったこのツアー。今年(2011年)になって、ようやく行く事ができた。 集合場所の 遠刈田温泉 に近づくと、雪をかぶった蔵王連邦の姿が見えてきた。ついさきほどまでの「眠い。つかれた。こんなに苦労してまでして、樹氷を見にいく価値があるのだろうか?」というような気分は、あっという間に、後方100kmにまで吹き飛んでしまう。自然と笑顔になってくる。 今年は良い雪が降ったので、 例年よりも「おおきく育っている」 という情報を聞いていたので、いやがおうにも期待は高まってくる。天気もいいし(晴天無風)まさに樹氷ツアー日和だな、と思いながら、送迎バスの停留所へと向かった。 バスの中は、平日だというのに、補助席にも人が座るような「満員」状態。「◯◯さんは、いますかー」「ちゃんと返事してくださーい」などと、ツアー仲間同士の確認の声が飛び交うのも楽しい。年齢層は、60代と思われる方が中心で、かなり高めの雰囲気。リタイアしてから、ゆっくりと旅をしているんですと、というご夫婦の姿が多い。自分のすぐ前を歩いていた70代と思われるご夫婦は、しっかりと手をつないで歩いていた。楽しそうである。 はじめての雪上車 そんな風にして、乗客の期待を詰め込んだ送迎バスは「 すみかわスノーパーク 」というゲレンデに到着する。 久しぶりに一面の雪景色に興奮しながら、周りの風景などを眺めていると、山の上の方から 緑色の雪上車が降りてくる のが見えた。独特の存在感を漂わせながら、ぐぉーん、というような地響きを放ちつつ(これは、冗談。そんな音が聞こえてきそうだということ)数台が連なってこちらに向かってくる様子は壮観だ。こいつとなら、極地へだって楽々と行けるのではないかと感じる頼もしさ。 他の乗客のみなさんも写真を撮ったり、パンフレットを眺めたりしながら、楽しそうにしている。楽しいという気分は、年齢も性別も国籍だって(たぶん)関係ない。そこにいる全員のテンションが上昇していく気配がする。空は雲一つない天気。これなら目的地周辺も、快適な状況だろう。( みやぎ蔵

鳴子温泉の共同浴場「滝の湯」へ

鳴子温泉 滝の湯へ 先日、ちょっとした旅の帰りに、鳴子温泉に立ち寄ってみた。もしも自分が、県外から遊びにいらっしゃった方に「宮城県内で、おすすめの温泉は?」と聞かれたならば、 「鳴子がいいと思いますよ」 と答えるだろう。すこしピリッと感じる、熱くて白く濁ったお湯が、とても心地よい。鄙びた雰囲気の温泉街に漂っている、硫黄の臭いも温泉に来たのだという臨場感を、高めてくれる。まさに 自分の中での「温泉」というイメージに、ぴったり の場所だからだ。 駅前から少し離れたところにある、無料駐車場に車を 置く 。車から降りた途端に、あの独特のにおいが、鼻をついてくる。当日は霧雨が降っていたのだけど、それでもしっかりと臭いが漂ってくる。一気に温泉に来たぞ、という気分になる。 いそいそと、タオルを手に持って、目指すは、 共同浴場の「滝の湯」 。個人的に、鳴子に来たならばここは寄っていただきたい。服を脱ごうとすると、肩がぶつかるような狭い脱衣所に、10人も入ったら満員になりそうな、ちいさな湯船。 いやいや、これは批判しているのではない。いかにも「日本の温泉」という雰囲気を直に感じられる貴重な共同浴場という意味である(ホームページによると「 鳴子温泉神社の御神湯として千年の歴史をもつ古湯」とのこと )。木枠から「ザブザブ」と掛け流しになっている、お湯の様子を見るだけでも、気持ちが癒されてくる。これぞ、贅沢と言った感じがする。しかも 入浴料金は150円 だ。お得すぎる(2010年現在) せっけんなどはないので、ケロヨンの黄色い洗面器にお湯をためて、頭や身体を、ざぶざぶと洗う。タオルでごしごしと身体をこすっただけでも、日頃の垢が落ちていくような気分になる。おそるおそる(温泉に入る時は、慎重になるのは、なぜなのだろう?)湯船につかる。 記憶の中にある泉質よりも、心なしか穏やかになったような気がする。少し、湯の温度も下がったかな。 もちろんそれでも、ここの湯が心地よいことは、かわりない。湯の華が漂っている湯船の中に、ゆっくりとつかっていく。思わず、ふーっ、と息が深くなる。天井を見上げる。身体がふわっと、浮き上がるような感覚になる。 当日は、自分以外に7人ほどの、お客さんがいたのだけど、全員、かなりの長風呂で、何をするわ