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イランイラン

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先日、 フレグランスキャンドルをいただいてから、また「香り」に興味がわいてきた。そこで、久しぶりに、引き出しの奥底に眠っていた、お香を取り出してきて(なぜ、お香を持っているかということは、秘密である)色々と試してみている。 全部で4種類ほどストックしてあった、お香のなかで、今回、いちばん気に入ったのが「イランイラン」だった。以前、試した時には「イランイランは、あまり好きではない香りだな」と、感じた記憶がある。ところが、今あらためて試してみると「いちばん、いい香り」と感じている自分が、とても面白かった。香りの趣味、というのも、こうやって気がつかないうちに、変化していくのかもしれない。ただ、今日の体調や気分で、そうなっているのかもしれない。どちらにせよ、本日のベストは「イランイラン」である。 なんとなく気になったので、イランイランについて調べてみる。Wikipediaによると「インドネシア には新婚夫婦のベッドの上にイランイランの花を散らす風習がある。」とある。なるほど、そのように言われてみると、新婚夫婦にはぴったりの、甘酸っぱい香りのように思えてくる。 さらに調べてみると、どうやらイランイランには「 官能的な気分を高めるような、 催淫特性」が、あるらしい。 催淫特性? なんだか、ものすごくエロティックな響きの言葉である。なにせ、 催淫である。淫らな気分を、 催促するという、ことである。いわゆる 媚薬である。 このような情報を見てしまうと「イランイランでも、試してみる?」などと、女性の前で気軽に言えなくなってしまう。知らない時は「試してみる?」と、さわやかな笑顔で言えたが、知ってしまった今となっては「試してみる?」の言葉の裏に、ニヤリと光る怪しいものを感じてしまう。なるほど「新婚夫婦のベッドの上に花を散らす」というのは、そういう意味だったのか、とわかってしまう。これは、知らない方がロマンティックだったのに、という情報のひとつかもしれない。 そのような訳で「イランイランの香りが好き」と、先に書いてしまった自分が恥ずかしいような、気持ちになってしまうので、自己弁護のために書いておくと、イランイランには「リラックス効果」も、あるそうだ。 なので、もしも相手に問いつめられた時には「え? そうなの? オレはリラックス効果があると、思って

鳴子温泉の共同浴場「滝の湯」へ

鳴子温泉 滝の湯へ 先日、ちょっとした旅の帰りに、鳴子温泉に立ち寄ってみた。もしも自分が、県外から遊びにいらっしゃった方に「宮城県内で、おすすめの温泉は?」と聞かれたならば、 「鳴子がいいと思いますよ」 と答えるだろう。すこしピリッと感じる、熱くて白く濁ったお湯が、とても心地よい。鄙びた雰囲気の温泉街に漂っている、硫黄の臭いも温泉に来たのだという臨場感を、高めてくれる。まさに 自分の中での「温泉」というイメージに、ぴったり の場所だからだ。 駅前から少し離れたところにある、無料駐車場に車を 置く 。車から降りた途端に、あの独特のにおいが、鼻をついてくる。当日は霧雨が降っていたのだけど、それでもしっかりと臭いが漂ってくる。一気に温泉に来たぞ、という気分になる。 いそいそと、タオルを手に持って、目指すは、 共同浴場の「滝の湯」 。個人的に、鳴子に来たならばここは寄っていただきたい。服を脱ごうとすると、肩がぶつかるような狭い脱衣所に、10人も入ったら満員になりそうな、ちいさな湯船。 いやいや、これは批判しているのではない。いかにも「日本の温泉」という雰囲気を直に感じられる貴重な共同浴場という意味である(ホームページによると「 鳴子温泉神社の御神湯として千年の歴史をもつ古湯」とのこと )。木枠から「ザブザブ」と掛け流しになっている、お湯の様子を見るだけでも、気持ちが癒されてくる。これぞ、贅沢と言った感じがする。しかも 入浴料金は150円 だ。お得すぎる(2010年現在) せっけんなどはないので、ケロヨンの黄色い洗面器にお湯をためて、頭や身体を、ざぶざぶと洗う。タオルでごしごしと身体をこすっただけでも、日頃の垢が落ちていくような気分になる。おそるおそる(温泉に入る時は、慎重になるのは、なぜなのだろう?)湯船につかる。 記憶の中にある泉質よりも、心なしか穏やかになったような気がする。少し、湯の温度も下がったかな。 もちろんそれでも、ここの湯が心地よいことは、かわりない。湯の華が漂っている湯船の中に、ゆっくりとつかっていく。思わず、ふーっ、と息が深くなる。天井を見上げる。身体がふわっと、浮き上がるような感覚になる。 当日は、自分以外に7人ほどの、お客さんがいたのだけど、全員、かなりの長風呂で、何をするわ

ベガルタ仙台 ゴー! 行くぞ 仙台ー。

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8月7日のベガルタ仙台ー横浜F・マリノス戦に行ってきた。スタジアムに応援に行くのは、実に一年ぶり。つまりJ1に昇格してから、初めてのスタジアム応援と、いうことだ。 泉中央駅から、スタジアムに向かう道で、マリノスのユニフォームを着たサポーターと出会う。当日の自分は、体調が悪く、やや猫背気味になっていたのだけど、マリノスサポーターの集団が歩いてくる様子を見た瞬間に、テンションがあがり、背筋が伸びた。多少の体調不良は、精神力でカバーできるということを、体験から学ぶ。つい先ほどまでは、車内で横になって寝ていたのに、さあ、応援するぜ、という気分になる。 スタジアムの中は、いつもの熱気であふれていた。緑の芝生を、ベガルタゴールドのカラーが、ぐるりと囲む。ホームならではの雰囲気だ。夏休みのせいか、いつもよりも、子供の姿が多いように見える。母親が子供を連れて、観戦に来ている様子を見るのは、なかなかいいものだ。日本の夏という感じがする。試合が始まった途端に、子供は椅子に座って静かにしているのに、母親だけが立ちあがって、タオルを振り回している様子を見るのも、いい。みんな、サッカーが好きというよりも、ベガルタが好きなのかもしれないと、思ったりする。同じ空間で、同じ声援(応援歌)を共有できることが、楽しいのかもしれないなどと、思ったりする(もちろん、勝利を願う気持ちは大前提だ)。 当日の試合は、残念な結果になってしまったし、ゴールもなかったので、ゴールが決まった時の応援歌も聞くことができなかった。これは、また応援にくるように、ということだろう。またチケットを入手して、応援にこようと思う。

DIPTYQUE

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誕生日プレゼントに、 DIPTYQUEの フレグランスキャンドルを、いただいた。 フドブワという、種類のもので、香りは「ウッディ」。さっそく、火を灯してみると、ヒノキ(だと、思う)の香りが、ふゎーっと広がっていく。おかしないい方かもしれないけれど「すごく、考えられた香り」だな、と感じた。心地よい。 ろうそくの火が、灯っている様子を見ていると、脳の中がゆらゆらしていく感じがして、ぼんやりとしてくるけれど、それに、このような香りが漂ってくると、別の世界に連れていかれそうな感じにさえ、なってくる。 かなり気に入ったので、これをきっかけに、フレグランスキャンドルについて、少し情報収集をしてみようかなと、思っている。火と香りの組み合わせは、けっこう「おもしろい」ことに、なりそうな感じがする。

土屋鞄製造所の財布。

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自分は今、 土屋鞄製造所 の長財布を愛用している。 かれこれ、4年以上も前(いや、5年だったかもしれない。正確には忘れてしまった)に購入したものだ。 かなり使い込んだので、あちらこちらに傷がついてしまった。擦り切れたところもある。しかし、太陽の光に照らされて、いい感じの色合いになっている時などは「普通の人から見れば、古い財布と思われるだけだと思うけど、貫禄のあるいい財布になってきたな」と、一人でニヤニヤしたりしている。つまり、かなり気に入っていると、いうことだ。 今となっては、どこで、 土屋鞄製造所 のことを知り、なぜここを選んだのかは忘れてしまったけれど、もうしばらくは、この財布を使おうと考えている。 先日、知り合いへのプレゼントにと、土屋鞄の革小物を購入したのだが、見ているうちに、自分も欲しくなってきて「がんばっている、自分へのごほうび」などと、称して何かを買ってみようかなと、思っている。定番のキーケースが、いいだろうか? いや名刺入れを新しくした方がいいかもな、などと、真夏の夜に、物欲はますます深まっていくわけです。 関連: 土屋鞄製造所のキーケースを購入

photobackで、フォトブックを、作ってみる。

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フォトブックを、作ってみた。 前々から、興味はあったのだけど、なかなか作るきっかけをつかめなかったのだが、先日、旅に出かけた時の写真が、なんとなく「フォトブック向け」のような気がしていたので、思い切って挑戦してみることにした。 今回は、 【Photoback】一冊から作る写真集 というサイトで制作してみた。 手順としては、掲載予定の素材(写真)を、まとめてアップロードし、用意されたテンプレートに、一枚ずつ貼付けていく、という流れだった。 作業を開始してみると、非常に簡単で、サクサクと進行することができた。フォトブックのような冊子を制作する時は、レイアウトがポイントのひとつに、なるわけだけど、今回は用意されたテンプレート(数種類の中から選べる)の中に、自分がイメージしていたものがあったので、思いの他、一気に完成することが、できた。 もちろん「もう少し、この写真の位置が右に・・」と、いうような希望もあることはあるけれど、この値段で、スムーズに制作できることを考えれば、十分だと自分は思った。ただ(これは、自分が文章に関する仕事をしているから、そう思うのかも、しれないけれど)フォントの種類、サイズやカラーは、もう少し増やしていただければ、と思う。それだけで、もっと楽しみが増えると思うのだけど、どうでしょう? ちなみに、今回使用したphotobackのテンプレートには、テキストが入力できるものがある。最初は、普通の記念写真のように「夏山登山にて。左から、今回お世話になった、山下さん。その隣は〜」と、入力していこうかと思ったのだが、やはりここは、ちゃんと制作してみよう。最初の作品だしな、といつも通りに文章を考えてみることにした。 ところが、これが、ものすごく苦戦して、いや、苦戦というよりも「どうせなら、しっかり考えよう」から始まって「せっかくなので、もう少し作り込んで」となり「うーん、趣味の作品なのだから、実験的な作品の方がいいな」などと、メインの写真は1時間ほどで、設定が終わったというのに、テキストの方は、24時間ほどもかかってしまった。そう、つまり、空き時間をコツコツと利用しつつ、2日以上かけて考えたということだ。 書き始める前から、その予感はあったのだけど、やはり予想以上に考えてしまった。でも、その分、制作しているうちに、個人的には「これは、なかなかおもしろい」と思えるも

ぼくが、涙もろくなった理由。

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昨日は、誕生日だった。 と、いっても、目が覚めた瞬間に「ああ、そうか。今日からオレは世界平和のために生きよう」と、劇的に人生観が変わるわけでもなく、盛大な催しがあるわけでもなく、仙台の街で、ひとりの男(←独身)が、静かに年齢をカウントしただけのことなのだが、やはりそれでも、何かと考えることがある一日だった。 就寝まぎわに、ある女性からメールが届いた。 誕生日のお祝いのメールだ。いわゆるデコメールと、いうのだろうか?色々なアイコンが貼付けてあって、いかにも女性らしいメールだな、と思った。 わすれないうちに、とりいそぎ、お礼の返信をしようと思った瞬間に、ふと気がついた。「あれ? この人は、どうやって自分の誕生日を知ったのだろう?」教えた記憶はないんだけどな。 正確に言うならば「7月の末が誕生日なんだ」と、いうような話はした。でも具体的な日時は言わなかったし、聞かれなかったので、そこで話は終了となった。別に教える必要もないし、知ってもらうこともないし、ただ社交辞令というか「今年は真夏日が続くから、たいへんだよね」とか「じゃあ、今度食事でもしようよ」のように、話のつなぎとして話題になっただけのこと。よくあることだ。 でも、彼女は、どこかで調べて、メールを送ってくれたのだろう。もちろん、調べようと思えば、いくらだって調べることができる世の中だ。ちょっと検索すれば、かなりの個人情報を入手することだって、できる。知人に聞けば、数秒でわかる。 でも。と、思った。わざわざ、こうやって調べてくれて、誕生日に間に合わせて、メールを送ってくれたんだな、と思った時に、案外無頓着な感じの人に見えたけど、実は気が利く人だったんだな、とか、彼女の誕生日の時にも、忘れないでメールを送らないといけないな、でも女性に誕生日を聞くのは、なかなか大変だよな、などと一瞬にして様々なことを考えながら、メールを返信した。 メールを送信したあとで、また気がついた。よくよく考えてみれば、以前の自分なら、このようなことは考えなかっただろう、と思った。誕生日のメールが届いて、ありがとう、と返信して、それで終わり。今回のように、送ってくれた相手のことや、手間などに意識を向けることは、まずなかっただろう。 たぶんこれは、自分自身が年齢を重ねて、それなりの経験