イランイラン
先日、 フレグランスキャンドルをいただいてから、また「香り」に興味がわいてきた。そこで、久しぶりに、引き出しの奥底に眠っていた、お香を取り出してきて(なぜ、お香を持っているかということは、秘密である)色々と試してみている。 全部で4種類ほどストックしてあった、お香のなかで、今回、いちばん気に入ったのが「イランイラン」だった。以前、試した時には「イランイランは、あまり好きではない香りだな」と、感じた記憶がある。ところが、今あらためて試してみると「いちばん、いい香り」と感じている自分が、とても面白かった。香りの趣味、というのも、こうやって気がつかないうちに、変化していくのかもしれない。ただ、今日の体調や気分で、そうなっているのかもしれない。どちらにせよ、本日のベストは「イランイラン」である。 なんとなく気になったので、イランイランについて調べてみる。Wikipediaによると「インドネシア には新婚夫婦のベッドの上にイランイランの花を散らす風習がある。」とある。なるほど、そのように言われてみると、新婚夫婦にはぴったりの、甘酸っぱい香りのように思えてくる。 さらに調べてみると、どうやらイランイランには「 官能的な気分を高めるような、 催淫特性」が、あるらしい。 催淫特性? なんだか、ものすごくエロティックな響きの言葉である。なにせ、 催淫である。淫らな気分を、 催促するという、ことである。いわゆる 媚薬である。 このような情報を見てしまうと「イランイランでも、試してみる?」などと、女性の前で気軽に言えなくなってしまう。知らない時は「試してみる?」と、さわやかな笑顔で言えたが、知ってしまった今となっては「試してみる?」の言葉の裏に、ニヤリと光る怪しいものを感じてしまう。なるほど「新婚夫婦のベッドの上に花を散らす」というのは、そういう意味だったのか、とわかってしまう。これは、知らない方がロマンティックだったのに、という情報のひとつかもしれない。 そのような訳で「イランイランの香りが好き」と、先に書いてしまった自分が恥ずかしいような、気持ちになってしまうので、自己弁護のために書いておくと、イランイランには「リラックス効果」も、あるそうだ。 なので、もしも相手に問いつめられた時には「え? そうなの? オレはリラックス効果があると、思って