あぶくま洞で、8000万年前の世界と対面する。
福島県 あぶくま洞へ 福島県滝根町にある「 あぶくま洞 」へ行ってきた。 当初は、同じ福島県内にある「 サファリパーク 」へ行くか、あぶくま洞にするか、迷っていたのだが、同行していた人がサファリパークを頑固なまでに拒んだ(理由は、よくわからない)ために、こちらに来ることになった。 あぶくま洞は、 昭和44年に発見された鍾乳洞 だ。ゲートで入場券(入洞券?)を購入して、入口まで歩いていくと、中から冷たい冷気が流れだしてくるのを感じる。まさに「これから別の世界に入っていくのだ」という、気分になってくる。天井から、落ちてくる水滴も、臨場感を高めてくれる。 時々、頭が天井の岩にぶつかりそうになるような、狭い洞内を、身をかがめたりしながら歩いていく。結構な圧迫感。通路横を流れて行く水。ちょっとした探検気分を感じながら、一番最初に、この場所を見つけた人は、どのようなことを考えたのだろう?期待感なのか、冒険心なのか、それとも恐怖感なのか?などと思いつつ、滑りやすい足下に気をつけながら、そろりそろりと歩いていく。 コースの全長は、一般コースが600m。設置された階段を上がったり、下ったりしながら、進んでいく。少し下がっただけでも気温が、ぐっ、と下がるような感じがする。上にあがった途端に、空気があたたかく、やわらかになったような感じになる。以前、別の鍾乳洞へ行った時には、このような感覚にはならなかったから、単なる思い込みなのかもしれないけれど、思い込んだ方が楽しいので、連れと一緒に、さむくなった、あたたかくなった、と、話しながら歩いていく。 天然のクーラーを楽しみながら奥の方へ進んでいくと、あぶくま洞最大のホールである 「滝根御殿」 に到着する。顔を上げて見上げた先に広がる、鍾乳石が作り出す 「御殿」 は、まさに圧巻。ヨーロッパの聖堂を思わせるような、どこからかパイプオルガンの響きが聞こえてくるかのような、荘厳で静かな空間だった。 800万年の時間の果てに 係の方の説明によると、 この部分全体が創られるのに8000万年 という時間がかかっているそうだ。8000万年? 800年でも凄いのに、8000万年? と、そのスケールの大きさに、全くイメージをすることができなかったけれど、まあ、とにかく凄いということだけは、よくわかる。目