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立秋を過ぎたころ。

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友人に「その人は、あなたの何を見ていたのでしょう?」と言ってもらえた時、ずっと背中の上に乗っかっていた「何か」が、手を振って遠くへ飛んでいった。アイスクリームの冷たさと甘さが舌の上に広がっていくように、すべてがふわりと溶けて消えていった。 たとえば、唇がひとつしかないから、ひとりにしかキスができないように、きっと僕たちは「ひとつのこと」だけを見て、それだけを信じて、限られた鼓動を重ねていくのだろう。ひとつしか見えないのではなく、ひとつだけを選び見続けていくのだろう。 カーテンを押し上げて入ってきた外の風が、部屋の中を通り過ぎていった。それが想像していたよりも涼しかったのは、秋が近づいてきているからなのか、自分が裸でいるからなのか。たぶんきっと、その両方だと思う。そろそろシャツを着ようと思う。 ただいま、午前2時50分。これで深夜の連続ツイートおわり。今年の夏は、高い場所へ飛行機雲を見に行く。さっき見た天気予報は曇りだったけど、きっと晴れるんじゃないかと思っている。

7月に思ったこと。

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「7月に起業した」というお客さんからメールが届く。ふと、自分が起業したのも7月だった事を思い出す。「物件を見せてください」と不動産屋に飛び込んできた、スーツも着ていない20代後半の若造に、今思えば「良く貸してくれたよなあ」と思ったりもする。もし僕が不動産屋だったら…どうだろう? あれから色々あったけど、今僕はこうやって生きている。誤解されることも、酷い言葉を投げつける人もいたけれど、そんな人達はみんなすぐにどこかへいなくなってしまった。やさしい笑顔の人だけが残ってくれた。今、僕の近くにいてくれる人達は、みんなそうだ。おどろくほどそうだ。 つながる人はつながるし、離れる人は離れていく。中途半端な反論なんてしなくてもいい。ぐっ、とこらえて「ありがとう」と頭を下げて、それでも自分を信じて歩き続けると、必ず理解してくれる人があらわれる。すぐに来る。これは絶対にそうだ。実際に僕は何度もそれを体験した。 ある方から「病気の時にした判断は、たいてい間違っている。ほとんどの場合、悪い方を選ぶ」と教えられた。7月は体調を崩していたので、療養に集中していた。暑い日の犬のように眠っていた。でも今は回復している。食べ物もおいしく感じる。だからまた歩き出すことにした。8月だしね。 たぶん、きっと、今の自分が考えているよりも早く、あの場所へ辿り着けると思うんだ。

初夏の秋保大滝へ

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7月中旬。 梅雨の晴れ間に、秋保大滝へ行ってきた。 前回、ここにやってきたのは、ちょうど6ヶ月ほど前。その時は、雪が深かったため秋保大滝へ向かう道を先へと進むことができず、途中で引き返してしまった。なので、今回改めて、天気の良い日を選んでここにやってきたというわけだ。 休日ということもあり、たくさんの家族連れでにぎわっていた。靴をぬいで川に足をひたす子供たち。足をすべらせて、腰のあたりまで水に浸かって青ざめてしまう子もいれば、水中眼鏡をかけて、深くもぐろうとしている子もいる。そして、その様子を写真におさめようとカメラを構える親の姿。まさに夏休み(実際には、まだ夏休みには早いのだけれど)といった風景だ。 実は、というほどの事ではないかもしれないが、今回この文章を書くにあたって秋保大滝について調べてみたところ、この場所は「宮城県仙台市太白区秋保町」になるのだそうだ。ずっと、宮城県秋保町だと思い込んでいたので、今回確認することができてよかった。つまり秋保大滝は「仙台市内にある、滝」ということになるわけだ。そんなことわかっているよ、という人の方が多いと思うのだが、個人的にはちょっとした気づきだったので、ここに記してみた。ちなみに、秋保大滝は国の名勝にも指定されていて「日本の滝百選」にも選ばれている。これも、ついさきほど確認したばかりの情報なのだが、さも昔から知っているかのように書いてみた。 名勝・秋保大滝で涼しい風を堪能したあとは、秋保温泉にむかってホクホクと身体をあたためる。今回寄ったのは「市太郎の湯」である。ここにはもう、何度かやってきているのだけど、日帰り温泉施設なので気軽に立ち寄れるし、露天風呂の雰囲気もいいので気に入っている。当日は利用時間が18時30分まで(季節によって変動あり)だったので、7月の長い太陽の光を楽しみながら、ギリギリまで入浴してのんびりと過ごしてきた。滝を見て、温泉にはいって、綺麗な景色をながめて、なかなか充実した休日になりました。

ラシーン マフラー補修

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さいきんどうも、ラシーンの排気音が大きくなってきたような気がしていた。スポーツマフラーに交換した時のような「ボボボボー」という感じの音になってきたような気がしていた。 これはもしや、と思い、マフラー周辺に手を当ててみると・・・やはりそうだ。手に排気ガスが当たる感触がする。これはどこからか漏れているぞ。先月、車検を通したばかりだから、穴が空いているとしても小さなはずだが、とていねいに探ってみたところ、マフラーとパイプの接続部分に小さな穴が空いていることを確認した。 やれやれ、またか。でも、これが「古い車」に乗るということなのだから、仕方がない。ひとりで脱力していても穴は塞がらないので、修復を行うことにする。このラシーンに乗るのは、あと2年の予定なので、費用の点からマフラー交換という選択肢は考えられないし、まだ穴も小さいので、修理で対応することにした。さっそく、カー用品店で「マフラー補修用のパテ」を購入してきた。これだ。 で、結論を最初に書いてしまうと、最初のパテ埋めは見事に失敗した。手順通りに作業を行って1日乾燥させたのだが、パテがあっさりと吹き飛んでしまった。雨が降っていたため、湿気があったからかもしれない。穴が小さいからと油断していたからかもしれない。それはともかく、2回目は1回目の失敗を生かし、パテを塗った上に付属のセラミッククロスを貼り強度を増してみた。その後、1日乾燥させてからエンジンの回転数を上げないようにして30分ほど走行してみたところ、今度は完全に固まったようだった。 そこから念のために、さらに1日乾燥させてから、補修部分を耐熱塗料でコーティングしておいた。ついでにタイコの部分にも塗ってみた。みごとにギラギラピカピカ(塗料が銀色なので)の状態に仕上がった。一瞬、うれしい気分になったのだけど、すぐに「いやいや中身はボロボロなんだぞ」ということを思い出して、なんだかモヤモヤとした気分になった。 それはともかく、乾燥させてから軽くテスト走行してみると、漏れもなく排気音も元の状態にもどっていた。よし、とりあえず一段落。今回使用した  ソフト99 【SOFT99】 マフラーパテ  は「1000度でも変質しない、高耐熱性パテ」ということだが、はたして耐久性はどのくらいなのだろう。専用の高耐熱性パテと言っても、やはり数ヶ月が限界だろうか? と

東北歴史博物館へ行く。

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東北歴史博物館へ行ってきた。 今回の目的は、特別展示室の「家族でおでかけ」を見ることだ。 案内によると「家族旅行が急速に拡大した昭和40〜50年代の様相を紹介」とある。ちょうど自分の子供の頃の時代に重なるので、懐かしいものに出会えるのではないかと思いでかけてみることにした。 ここ東北歴史博物館へ来るのは、今回で2回目なのだけど、敷地も広いし建物も魅力的なデザインので、駐車場から入口へ向かって歩いているだけでも、なんとなくわくわくしてくる。当日は小雨が降っていて、すこしぼんやりとした風景になっていて、それもまた雰囲気があっていい感じだ。 まずは観覧料金を支払って(一般500円)チケットを購入。常設展をぐるりと回ってから特別展示室へと向かう。展示室には、当時のポスターやパンフレット、そして駅弁のパッケージなどが展示されていて、かなり見応えがあった。とりわけ、個人コレクションと思われる展示物の保存状態と質と量が、とても良くて、駅弁の包み紙などは、しわひとつないのではないか、と感じるほど丁寧に保存されていて、ここまでコレクションしたという情熱というか、心意気のようなものに感動してしまった。 自分のように「さあ飯だ。おおっ!うまそうだー」と、包み紙をバリバリ破いてしまうような人間には、とうていできない作業である。せめてこれからは、写真を撮影して少しでも記録に残していこうかなと、思った次第です。もしかしたら、将来何かの役に立つかもしれない。立たないかもしれない。まあ、それはともかく。 それにしても、当時のデザインは、今見ても斬新だし、アイデアとして活用してみたいものがたくさんあった。昭和のデザイナーというか、クリエイターはもちろんスポンサーも今よりもずっと自由だったのではないか? 革新的だったのではないか? 「よし、このポスターで観光客を呼び込んでやるぜ」というような「中途半端なデザインでは、見てさえもらえないぜ」というような、パワーのようなものを感じた。 温故知新ではないけれど、あらためて自分が生まれて行きてきた「昭和という時代」を見直して、そこからエネルギーの源のようなものを感じてみたいものだと思いました。

バッテリー強化剤を試してみる。

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ラシーンのバッテリーも今年で5年目に突入。今までは何の不具合もなく動作してきたのだけど、暑い日が続いたせいか、どことなくバッテリーが弱ってきたような気配がしてきた。今までは「キュル、ドーン」という感じで一発でエンジンがかかっていたのだけど「キュルキュル、ドーン」と少しずつ長くなってきたような状況だ。 年数から考えると当然のことなのだけど、このまま「キュルキュルキュル・・・」となってしまっては大変だ。まして、これから行楽シーズンで遠出をする機会も増えるから、山の中とか市街地ではないところでバッテリーが上がるようなことがあっては・・・と、かなり気になってきた。 とはいうものの、まだ新しいバッテリーを購入するような状況でもないし、自分のラシーンは「寒冷地仕様」なので大き目のバッテリーが積んであるので値段も高めだし、ということで、さてどうしたものかと迷っていたところ、ホームセンターで「バッテリー強化剤」というものを発見した。300円くらいだったので、さっそく購入。駐車場で添加してみた。 添加した翌日の朝、おそるおそる(?)キーを回してみると「キュル、ドーン」に戻っていた。そして、数日経過しても同じような感じを保っているので、効果があったのかなと思っている。これから夏になるし、さてどうなるか? 旅の途中で突然バッテリー上がり、というような事態にだけは、ならないでほしいと思っているのですが。

仙台市天文台へ行く。

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仙台市天文台で「100万人のキャンドルナイト」のイベントが行われたので行ってきた。 当日の天文台では、時間ごとに様々なイベントが行われていて、家族連れや恋人達、友達連れでにぎわっていた。ちびっこ達が、知的好奇心を満載にして、色々なものに夢中になっている様子を見るのは、なかなか良いものだ。僕も子供ができたのなら、こうやって連れてきてあげようと思ったりする(まだ結婚すら、していませんけどね・笑) そんなイベントの中で、自分が参加したのは「天体観望会」だ。これは施設の望遠鏡を使って、その時に観測することができるものを見る事ができるという内容だ。僕は、子供のころから「望遠鏡」が欲しくて、家族に「望遠鏡が欲しい」と折々にねだっていたのだけど、その願いは叶わず大人になってしまったという思い出があるので、こうやって大きな望遠鏡を目の当たりにできるというだけでも、わくわくしてくる訳である。 しかし、それにしても、なぜあんなに望遠鏡が欲しかったのだろう? と自問自答してみる。そこで、子供の頃に家においてあった天体観測の絵本を見て、星に興味をもったからだ、ということを思い出した。あの絵本の名前は何だったろう? そんなことを考えながら、あいまいに検索をしてみると・・・あった! あっさりと見つけてしまった。その絵本とはこれだ。 【送料無料】星座を見つけよう とりあえず「黄色の表紙」ということだけは確実に覚えていたので、写真を見た瞬間に「まさにこれだ!」とうれしくなった。2人の子供が会話をしながら、星座の解説をしてくれるのだけど、そのイラストの雰囲気が好きで何度も眺めていたことを思い出す。そして今回、作者H.A.レイ氏というドイツ生まれの絵本作家だということも知った。どうやら子供ながらに、異国の雰囲気を感じて楽しんでいたのかもしれない。 さて話を戻そう。「天体観望会」についてだ。このイベントでは、スタッフの方が、その日観測できる天体を解説しながら見せてくれるのだけど、今回見せてもらった中で個人的に心に突き刺さったのが「土星」だった。なぜそんなに突き刺さったのかは、自分でもわからない。ただ「本当に土星は存在するのだ」とか「今、僕たちが見ている土星の映像は、今よりも過去の時間に土星から発せられた光なのだ」とか、そんなことを色々と考えてしまったからだと思う