気仙沼へ行く(その5) さて気がつくともうすでに6月である。そうつまり、5月の旅の話を6月になっても書いているというわけだ。この調子でいくと、次の旅のことを書きたくても、まだ「気仙沼へ行く」を書いているような気がするので、それはそれで「あまり良いことではない」ような気もするので、ここいらで一気に加速して今回で終わりにしようと思う。そうなにせ、もう6月なのである。梅雨入り したのである。そしてこのような文章を書いているなら、さっさと本題を書けば良いと自分でもわかっているのだが、人生にはムダも必要なのである。 十八鳴浜への山道へは「片道15分」というような情報もあるけれど、行きは下りで帰りは登りになるので、実際のところは「往復で40~50分くらい」と考えておいた方が良いかもしれない。山道の途中、観光協会の方らしき人と道ですれ違ったのだけど、かなりテンポよく颯爽と歩いていらっしゃった。あの方のペースなら往復30分でもいけるかもしれないけれど、慣れない道で、しかも夏の暑い時間帯だと厳しいことになりそうなので、時間には余裕をもって計画された方が良いかと思います。ちなみに山道に「自動販売機」等はないので、飲料水をお忘れなく。 十八鳴浜から、亀山へ 十八鳴浜を後にしてから、ここからが本日最大の難所。亀山への頂上を目指してさらに自転車で登っていく。立ち漕ぎしながら、数十分。ようやく頂上の展望台へと到着した。久しぶりの達成感。やあ、オレは登ったぜ。という気分。車でやってきた人達には、この達成感は味わえまい、と、わずか標高235mの山を登ったとは思えないほどの達成感を得ることができた。アシスト無し自転車のおかげである(笑) 当日は、ちょうど雨が降り始める直前で、視界にはぼんやりと淡い水蒸気のもやがかぶさっていた。それが、現実の世界というよりは空想の世界を思わせる。右手を見ると先程フェリーで降り立った港が見える。あの場所から、ここまで登ってきたのだ。こうやって上から眺めてみると、本当に良く登ったなあ、としみじみ実感する。 気仙沼大島観光協会のホームページには「幻想的な日の出や美しい夕焼け、そして夜には漁火や満天の星空を見ることもできます。」という記述があったけれど、確かにここから眺める星空は素晴らしいものがあるだろう。機会があれば、