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【バリ島へ行った話(10)トラブル発生。スマホが使えない!?】

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旅にトラブルはつきものである。今回のバリ旅行でも、いくつかトラブルがあった。ヴィラの回で「 ソケットトラブル 」について書いたが、今回はもうひとつ「ポケットWi-Fi事件」について書いてみようと思う。  海外旅行でスマホは必須アイテムである。店探しから、マップから、ホテルの予約、そして飛行機のチケットまで、ほぼすべてをスマホに頼っているのが現状である。そんなスマホが使えなくなったとしたら…。 ポケットWi-Fi事件 バリ旅2日目のことである。私たち2人はウブドを散策することにした。一旦、ガイドさんと別れ、2人だけでウブドを散策したあと、ガイドさんと合流することになった。ウブドを散策するのは初めてだったが、スマホがあれば集合場所までたどり着けると思ったし、とくに難しいことは起きないだろうと思っていた。 そう、スマホがあればね。 実際に、ウブド散策はスムーズに始まった。行ってみたいと考えていた店に行き、探していたものも見つかった。いい買い物ができたね、近くにこの店があったら定期的に寄りたくなるよなあ、また来たいね、とそんな言葉を交わしながら、店を出てマップを確認しようとスマホを取り出した時に気がついた。 スマホの電波が来ていない! そう、ポケットWi-Fiの端末をガイドさんの車の中に置いてきてしまったのだ。 海外の知らない場所でスマホが使えなくなる瞬間は、想像以上に精神的ダメージが大きい。突然身ぐるみを剥がされて、 無一文で放り出された様な気分 。ガイドに連絡もできないし、マップで約束の場所を検索することもできない。もちろんヴィラに電話もできない。どうしたらいいんだ? さて、どこへ相談すればいいのだろう? とりあえず待ち合わせの場所の近くに行ってみよう、と妻と2人で歩いて行ったのだが、その場所がわからない。フリーWi-Fiがあるかもしれないと周辺を探してみたりしたものの、やはりこれもよくわからない。ガイドさんは、待ち合わせの場所で待っているはずである。仮にこのまま時間が経過してしまったとして、あれ?何かトラブルがあったのだろうか? と探しに来てくれる確率はほとんどないだろう。 さあ、どうする? これから、どこへ行けばいいのだろう? しばらく考えた未来、先ほど買い物した店に戻って 店のWi-Fiを借りるしかないだろう となった。先ほど歩いてきた道を戻りながら、Wi-

【バリ島へ行った話(9)】バリといえば、スパ!?(はじめてのスパ&エステ体験)

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バリといえば「スパ&マッサージ」 個人的に 「バリ =スパ&エステ&マッサージ」というイメージがあった。 なぜそのようなイメージを抱いたのかは忘れてしまったのだが、手頃な料金で気軽にスパ&マッサージを受けられるという印象があった。しかし 私は今までに、スパやマッサージを受けたことがない 。登山で膝を痛めた時に、接骨院で施術された程度である。ましてや エステなどという言葉は、私の辞書には存在していなかった。 さらに「男がエステ? いやいや男の顔なんて、水で洗っておけば十分だ!」と、昭和生まれの男らしい偏見(?)もあった。なので、 妻がエステに行っている時間、他のことをして過ごそうか と考えていたくらいだった。 しかしガイドブックなどを見ていると、どうやら男性も普通に受けているらしい。妻に「男でもスパとかエステなどを申し込んでもいいのだろうか?」と聞いてみると「え? いいと思うよ」と、当然あなたも受けるでしょう? といったような雰囲気だったので、ああそうなのか、じゃあせっかくだから体験してみようか、ということになった。旅の恥は掻き捨て、というやつである。使い方が適切ではないと思うが、まあそういう流れである。 まずは「バリニーズ・マッサージ」を体験 今回は2店舗で施術を受けることができた。最初の店舗はガイドさんに 「バリニーズマッサージを体験してみたい」 と相談したところ、予約をして連れていってもらった店である。妻と2人で個室へ連れていかれ、40分ほどマッサージをしてもらった。日本語は通じず、片言の英語で会話をする店だった。 正直なところ「あまり記憶にのこらない」内容だった。「バリニーズマッサージは、痛いかもしれないので、痛いときは言ってください」と事前に説明されていたのだが、特に痛いこともなく 「やんわり、ほぐされている」という感じで終了してしまった。 「うーん、これは効くなあ!」といった瞬間を期待していたのだが、なんとなくぼんやりとした感じで終了してしまった。料金は4.000円くらいだったと思う。 こうして「はじめてのマッサージ体験」は 「まあこんな感じかな」という印象で終わってしまった。 「もっと強く!」などとリクエストすればよかったのかもしれないが、私の語学力不足とコミュ力不足で、なとなく終わってしまったのだった。つまり、悪い印象はないが、特筆するようなこともなく

【バリ島へ行った話(8)】滝に打たれて、浄化されたい。(ムルカット体験)

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バリで、滝に打たれたい。 妻が「滝に打たれたい」という。 バリでは寺院などで水を浴びて浄化する「沐浴」という習慣があるのだが、滝に打たれて浄化する 「ムルカット」を観光客でも体験する ことができるらしい。 実際のところ、内容をよくわかっていなかった私は「ああ、いいよ」と返事をした。今までの人生で滝に打たれたことはなかったので良い経験になりそうだし、初めての滝行がバリというのも、趣深い体験になると思ったからだ。なによりも、女性(妻)に「〇〇を体験してみたい」と言われたのなら(たとえ、内容がよく理解できていなかったとしても)「ああ、いいよ」と答えるのが、男性(夫)としての適切な振る舞いであろう。その方が、きっと世界はうまく回る、はずで、ある。 そのようにして「ああ、いいよ」と参加した、バリ島での「ムルカット体験」だが、実際には伝統に則った貴重な体験をすることができ、充実した時間を過ごすことができたので、これから感想を記してみたいと思う。 伝統的な「ムルカット」体験 今回の「ムルカット体験」は「ダリ・ハティ・バリ」という、バリのツアー業者さんにガイドお願いした。先導してくださるワヤンさんは、聖職者の資格をお持ちということで、 伝統的な作法に則った体験ができる ということだった。私は「滝へ行って、手順を教えてもらい、滝に打たれる」という簡単なイメージで参加していたのだが、滝に向かう途中から伝統的な手順を踏まえて体験することができるということだった。にわかに気が引き締まってくる。 宿泊しているヴィラから車で移動すること、1時間30分あまり。バリのまっすぐな陽射しと新緑に包まれた渓谷の間に、今回ムルカットを体験する 「スバトゥの滝」 がある。まずは参道への入口で二体の神様にお供えをしてから、滝へとつづく階段を降りていく。私たちの他に、滝を目指す人たちは数名ほど。他の観光地とは異なり静かで落ち着いた、そしてバリらしい熱気がほのかに感じられる場所である。 遠くて、どこか懐かしい場所 階段を降りていると、 日本の里山をトレッキングしているような気分 になった。週末に、近場の山をぐるりと散歩している時のような気分というのだろうか。確かにここは、日本から飛行機にのって5.000km以上も離れた場所だというのに、どこか日本にいる時のような感覚になるのが不思議だ。しかしもちろん、ここはバリだ

【バリ島へ行った話(7)】グヌンカウィ・スバトゥ寺院へ(はじめてのバリ観光日記)

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バリ島には世界遺産を始め、美しい寺院がたくさんある。「色々な場所を見てみたい」と思っていた私たちは2日間かけて 「タマン・アユン寺院」「タナ・ロット寺院」「ティルタ・ウンブル寺院」 など、様々な寺院を見て回った。それぞれの寺院にそれぞれの歴史があり、特色があり「行ってよかった」と感じる場所ばかりだった。 その中でも個人的に(あくまでも個人的に)印象に残った寺院を選ぶとするならば 「グヌンカウィ・スバトゥ寺院」 になると思う。まず最初に特筆すべきは「観光客が少ない」という点である。 他の寺院は多くの人で賑わっており、いかにも「有名な観光スポット」といった雰囲気であった。ところが 「グヌンカウィ・スバトゥ寺院」は驚くほど観光客がいなかった。 私たちの他に数名程度だったと思う。むしろ沐浴する地元の子供達の姿の方が多いくらいで、静かで落ち着いた気配を楽しむことができたのだった。これだけでも十分に訪問する価値がある場所だと思う。 ・バリ島の寺院を訪問する時のマナー バリ島の寺院を訪れる際には、守るべきマナーがある。そのひとつに 「露出を控えた服装をする」 ということ。男女ともに短パンのように足が出ている服装をしている場合は、サロン(サルン)と呼ばれる布を腰に巻いて肌を隠す必要がある。 私は短パンを履くつもりだったので、日本からサロン用に布を持参していた。ガイドさんに「これでも大丈夫ですか?」と確認してもらうと「日本から持ってきたのですか? えらいですね」と褒めて(?)いただけた。とくに色や柄にきまりはなく、好きなものを選べば大丈夫です、とのことだった。 巻き方がわからないので、ガイドさんに布を渡して巻いてもらうことにする。「男性の場合は、こう先の部分を前に垂らして・・・」と、 あっというまにサロンを巻いた男の完成 である。ちょっと巻きスカートを履いているような気分で新鮮だった。その時の写真が、こちらだ。 この時はメッシュのスニーカーを履いていたのだが、ちょっとバランスが悪く見える。現地のガイドさんはサンダルだったので、自分もサンダルに替えた方がよかったかもしれない。マナーを守りつつ、自分らしいコーディネートを楽しんでみるのも楽しいと思う。 ・気に入ったサロンを手に入れて、寺院へいこう ちなみに妻は、 寺院に向かう前にバティック専門店に寄って、サロン用の布を購入 していた。そこ

【バリ島へ行った話(6)】カーチャーターで観光しよう。

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・バリ島でカーチャーターを バリ島には鉄道がないので、交通手段は主に車ということになる。今回私たちは、 主な移動手段として「カーチャーター」を利用 することにした。カーチャーターについて簡単に説明すると 「車貸切サービス(ドライバーとガイド付)」 である。1台ごとに専用のドライバーとガイド(日本語ができる現地の方)がついてくれて、希望する場所へ案内してくれるという、観光客にはありがたいサービスなのである。 「1台ごとにドライバーとガイドがついたら、料金は高いんじゃないの?」 あなたは多分そう考えたと思う。私もそう思っていた。ところが「10時間の契約で、一台あたり一万円前後(拘束時間、移動距離等で異なる)で利用できるのである。つまり「10時間のカーチャーターの利用代金が1万円とする。それを 2名で利用したとするならば、一人当たり5.000円 」になるのだ。専用のドライバーとガイドさんがついてくれるのだから、お手頃なサービスだと思う。 今回、私たちは2日間カーチャーターを利用したのだが、 外国で「ガイド(通訳)」にサポートしてもらえるということが、これほど安心感があるものなのか と実感した。わからないことがあれば日本語で質問し、日本語で答えが返ってくるありがたさ。さらに、 「コピルアック・コーヒーって、美味しいですか?」 「飲んでみますか?」  「飲みたいです」 「では、途中に農園があるので、そこに寄りますか?」 「お願いします」 (20分後) 「ここは今日、おやすみだそうです。近くにもうひとつあるので、そこへ行ってみましょう」      と、こちらの希望を汲み取って予定を変更してもらうこともできた。ツアーでは行かないようなマニアックな場所も、事前に相談してOKであれば連れていってもらうことができる。観光案内はもちろん、買い物の際にもわからないことがあればサポートしてもらえたので、 かぎりなくストレスフリーの時間を過ごす ことができた。今回のバリ旅で充実した時間を過ごせたのは、お世話になったガイドさん達のおかげである。 ・もちろん「相性」はある 私たちは満足したし、サポートに感謝したのだが、ガイドさんによって相性があるのは事実である。文化の異なる方にガイドをお願いするのだから、なおさらである。 たとえば、今回 1日目のガイドを担当していただいたSさん は、