【バリ島へ行った話(6)】カーチャーターで観光しよう。

・バリ島でカーチャーターを

バリ島には鉄道がないので、交通手段は主に車ということになる。今回私たちは、主な移動手段として「カーチャーター」を利用することにした。カーチャーターについて簡単に説明すると「車貸切サービス(ドライバーとガイド付)」である。1台ごとに専用のドライバーとガイド(日本語ができる現地の方)がついてくれて、希望する場所へ案内してくれるという、観光客にはありがたいサービスなのである。

「1台ごとにドライバーとガイドがついたら、料金は高いんじゃないの?」

あなたは多分そう考えたと思う。私もそう思っていた。ところが「10時間の契約で、一台あたり一万円前後(拘束時間、移動距離等で異なる)で利用できるのである。つまり「10時間のカーチャーターの利用代金が1万円とする。それを2名で利用したとするならば、一人当たり5.000円」になるのだ。専用のドライバーとガイドさんがついてくれるのだから、お手頃なサービスだと思う。

今回、私たちは2日間カーチャーターを利用したのだが、外国で「ガイド(通訳)」にサポートしてもらえるということが、これほど安心感があるものなのかと実感した。わからないことがあれば日本語で質問し、日本語で答えが返ってくるありがたさ。さらに、

「コピルアック・コーヒーって、美味しいですか?」
「飲んでみますか?」 
「飲みたいです」
「では、途中に農園があるので、そこに寄りますか?」
「お願いします」
(20分後)
「ここは今日、おやすみだそうです。近くにもうひとつあるので、そこへ行ってみましょう」 
   
と、こちらの希望を汲み取って予定を変更してもらうこともできた。ツアーでは行かないようなマニアックな場所も、事前に相談してOKであれば連れていってもらうことができる。観光案内はもちろん、買い物の際にもわからないことがあればサポートしてもらえたので、かぎりなくストレスフリーの時間を過ごすことができた。今回のバリ旅で充実した時間を過ごせたのは、お世話になったガイドさん達のおかげである。

・もちろん「相性」はある

私たちは満足したし、サポートに感謝したのだが、ガイドさんによって相性があるのは事実である。文化の異なる方にガイドをお願いするのだから、なおさらである。

たとえば、今回1日目のガイドを担当していただいたSさんは、私たちにとって最高のガイドだった。Sさんは日本に滞在したことがあるということで、日本語でストレスなく会話をすることができた。話し方も丁寧だし、観光地の説明もわかりやすく、雑談も楽しく、充実した時間を過ごすことができた。私たちが買い物をしている時などは少し離れたところにいて店の人たちと談笑しながら待っていてくれるし、会計が終わるとすぐに迎えにきてもらえるのでスムーズすぎるほどスムーズに移動することができた。今回、私のミスでちょっとしたトラブルがあったのだが、Sさんのおかげでスムーズに乗り越えることができた。

「サンパイ ジュンパ ラギ!(また、会いましょう!)」

ガイドが終了し、教えてもらったばかりの言葉を使って見送ったときは、まるで数年来の知り合いと、別れたような気分になった。「もしまた次にバリへ来ることがあれば、Sさんにお願いしたい」と、妻と2人でしみじみと話したのであった。

別の日に担当していただいたガイドさんは「日本語は、そこまで得意言語ではない」ということで、若干コミニュケーションが難しいところがあった。そして、こちらが質問しないと話しかけてこないタイプの方で、ドライバーの方も寡黙なタイプの人だったので、この日は沈黙の時間が長くなってしまったガイドさんによって、旅の雰囲気もだいぶ違ってくるのだな、と感じるできごとだった。

もちろんどちらのガイドさんとも、一緒に写真を撮ったり、撮ってもらった写真を送ってもらったりと、良い時間を過ごすことができたことは強調しておきたい。それぞれに個性があり特徴があるのだ、ということである。どのようなガイドさんと出会えるのか? それもまた旅の楽しみであることは間違いないだろう。

・もちろん、外国だから「注意」は当然必要。

ここまで良いことを書いてきたが、海外で移動する際には注意が必要であることは間違いない。今回はカーチャーターの他にも、目的地までの移動に車を利用したのだが、なかなか個性的なドライバーがいたことも事実である。

初日、空港からヴィラへの送迎をお願いしていた車のドライバーは、移動中に車を止め「ここのレストランはおすすめだ。食事をしないか?」と誘ってきた。事前に相談していたTさんに「送迎の途中に店に立ち寄ったりすると、追加料金を請求される場合がある」と注意を受けていたので「ああ、これか」と断ったのだが、知らなければ誘いに乗ってしまったかもしれない。もしかすると善意で誘ってくれたのかもしれないので見極めは難しいが、夕食はヴィラでとる予定だったし、実際ヴィラのレストランの食事は美味しかったので、断ってよかったと思う。

また、あるドライバーは営業熱心な人で「明日の予定は何だ? 三時間あれば、○○へ行けるがどうだ?」などと小まめに勧誘をしてきた。すでに予定が入っていたので断ったのだが、車を降りる直前まで「○○はとてもおもしろい。行かないか?」と粘り強く営業してきた。「コロナ禍で観光の仕事が減り、朝は○○の仕事をしていて・・・」などと苦労話を聞かされると断りにくい雰囲気になるのだが、予定があるのなら明確に断ろう。それでも営業する人はしてくるので、その度にしっかり意思表示したい。

また、別のドライバーは、待ち合わせの場所に40分ほど早くやってきた。私たちは時間までレストランで過ごす予定だったので、急いでレストランから出ることになった。「今出発すると、予約時間より早く到着してしまうけれど、遅れるよりはいいかな」と思っていたところ、ドライバーが途中で道を間違えて遠回りをしてしまったので、ほぼ予定通りの時間に到着したのだった。いわば40分早く来てもらえて正解となったのだった。

しかしまたこのような、ちょっとしたできごとが「いい思い出」になっているものである。多少のトラブルは、旅のスパイスかもしれない。もちろん、修正可能なトラブル限定ですけれど。


※(補足)ガイドは基本的に「日本語ができる現地の人」である。ガソリン代込みだが、入園料や食事などの諸経費は別料金。サービスが気に入ったらチップも渡したい。また、宿泊しているホテルの場所などで追加料金が必要になるので、申し込み時に確認してみてください。(つづく

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