蔵王温泉へ行く(1)


蔵王温泉へ行ってきた。
風呂からあがり、駐車場で玉こんにゃくを食べる。1個100円。うまい。子供のころは、玉こんにゃくを、特に食べたいと思ったことはなかったけれど、最近は無性に食べたくなったりする。大人になったのだろうか(笑)それにしても、うまい。

この温泉宿は、以前、何かの本で「蔵王温泉大露天風呂」の記事を読んだ時から、いつか行ってみたいと考えていた場所。8月の最後の日曜日に、夏の締めくくりとして行くことにした。

蔵王温泉へは、仙台市から高速道路を利用して、1時間45分ほどで到着した。当日は、高速道路の料金所周辺が渋滞していたし、車の量も多かったので、通常ならばもう少し短い時間で到着できるかもしれない。どちらにせよ、日帰りでドライブに行くには、ちょうどいい距離だ。

高速道路をおりてから、山形市内を走り、峠の方へと向かっていく。すごく天気がよくて、青い空に白い雲が力強く盛り上がっている。仙台市内は、もうすでに秋の気配が漂っていたけれど、山形はまだまだ夏真っ盛りといった感じがした。

蔵王温泉は標高900mにある温泉郷だ。整備された道を、周りの景色を楽しみながら、ゆっくりと走っていく。一緒に走る車は、ほとんどない。忘れたころに、数台の車とすれ違う程度だ。すごく気分がいい。

温泉街に入ると、急に道幅が狭くなる。狭くて急な坂の道を走っていると「温泉に来た」という気分になる。硫黄の臭いもわくわく感を高めてくれる。早く車から降りて、温泉に飛び込みたいという気分になる。

まず最初に向かったのは「蔵王温泉大露天風呂」。5〜60台ほど駐車できる駐車場は、ほとんど埋まってしまっている。ツーリングの途中だと思われる、バイクも10台ほど並んでいる。駐車場の端の方に空きスペースを見つけたので、いそいそと車を止めて受付へ向かうことにする。

味のある門(写真)をくぐり抜けて、受付&脱衣所へと向かう。湯船に浸かって話している人の声が聞こえてくる。受付で450円を支払い、脱衣所へ。ここではコインロッカーに脱いだ服をいれておくのだけど、100円が必要になるので忘れずに用意しておきたい。

手早く服を脱ぎ、湯船に向かう。
想像していたよりも大きく、広い。「200人がはいれる」という説明があったけれど、確かに大げさではないかもしれない。翡翠色というのだろうか。緑と青が絶妙に混ざり合った、美しいお湯。湯の温度も、熱すぎずぬるすぎず、長めにはいっていたくなる温度だった。

木々の緑が鮮やかだ。後ろを振り返ると、さらさらと川が流れる音が聞こえる。蝉の声も。すぐ隣で、バイクのツーリング中と思われる男性二人が、バイク談義に夢中になっている。「最近の若者はバイクに興味がない」「自分たちの頃にはバイクに股がるだけで、わくわくしたものだ」と、いうようなことを熱心に話していた。確かにそうかもしれない。自分も16歳の誕生日と同時に原付の免許をとったし、アルバイトをして自動二輪の免許もとった。だから、その気分はよくわかる。実際のところはよくわからないけれど「バイクに乗りたいとは思うけれど・・・」で終わってしまう人の方が多いかもしれない。

そんなことを考えながら、打たせ湯にあたった。岩場の陰の方で、何か黒いものが動いた。目を凝らしてみると、イモリだった。



ちなみに、こんにゃくの後ろの方に写っているのが、我が愛車ニッサンのラシーンである。今日も高速を走ったり、急な坂を上ったりしたから文句を言っているかもしれない。

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