Zerthis Was a Shivering Human Ima
Eluvium の Lambent Materialを、ここ最近ずっと聴いている。正確に言うと、このアルバムの「Zerthis Was a Shivering Human Ima」という曲を、繰り返し聴いている。初めて聴いた瞬間に「これは!?」と思い、聴き直してみて「やはり!」と感じ、それ以来ずっと繰り返し聴くヘビーローテーションの曲となった。
すでに聴いたことがある方は、ご存知だと思うけれど、この曲は最初から最後まで、延々とノイズ(ちなみに、ホワイトノイズではなく、ピンクノイズの方がイメージに近いと思う)が流れているという「ノイズ好き(?)」には、たまらない曲である。そもそも、ノイズというものは騒音というか、不必要な音に対して与えられる呼称なわけである。ところが自分の場合は、そのノイズがたっぷりと詰まっている曲を聴くと、わくわくしたりふわふわしたりする訳である。ずっと聴いていたいと思う訳である。ガー、とか、ピー、とか鳴っていると「もっとデカイ音で、浴びるように聴きたい」と思うわけである。
もちろん、ノイズであれば何でもいいという訳ではなくて、作品としてしかるべきコンセプトで、しかるべくして制作されたノイズが好きなわけで、街中で聞こえるノイズはさすがにちょっとな訳だけれども、それにしてもノイズに魅力を感じるというのは、時として、我ながらどんなものかと思ったりもするわけである。ヘッドフォンをして、目を閉じて大きめの音でガー、と聴いていると癒されたりするのも、もしかしたらどうなのかと思ったりもするわけである。
ものすごくおぼろげな記憶なので、おそらく間違っていると思うのだが、以前何かのテレビ番組で、赤ちゃんにノイズを聴かせると大人しくなる、というような検証場面を見た事があるような気がする(いや、もしかすると他の記憶とごちゃまぜになっているかもしれないが・・・)。この記憶が正しければ、このようなノイズに似た音を母親の胎内で聴いていたのかもしれない。ちょっと「雨の音」に似ているかな、と感じることもあるので、その辺りの波長と共通点があるのかもしれない。脳のどこかの部分に、何らかのスイッチが入る音なのかもしれない。そんな風に考えると、音の不思議な世界を少しだけのぞいたような気分になって、なんだかわくわくしてくるような気がする。
まあ、そんな訳で「EluviumのLambent Material」が気になった方は、ぜひ聴いてみていただきたい。ロックとかエレクトロニックのジャンルに入っているようだけど、自分はアンビエントだと思って聴いています。ほんと、脳の奥のあたりがしびれてきますよ。