ひたすら遠くまで移動すること。

お伊勢参りのお土産に「赤福」をいただいた。うまい。伊勢神宮へは学生の時に一度だけ行ったことがある。夜行電車を乗り継いで、ひたすら移動するという絵に描いたような貧乏旅行だった。懐かしいぜ。

あの頃は、0泊3日などの日程で、電車の中や道端のベンチなどで仮眠をしながら旅をしていた。今考えると、とんでもないエネルギーだな、としみじみ思う。計画もなしに好奇心に従って行動して、見た目はボロボロ目だけはギラギラ、だったような気がする。

最近でこそ、旅先で「そこでしか食べられないもの」を探して食べたりするようになったけれど、学生のころはコンビニでパンを買ったり、マクドナルドでハンバーガーを食べたりしていた。「旅先でも、いつもと同じものを食べるのがいいんだ」と、わかるようなわからないような理屈で、そんなものを食べていた。

たぶん、その時の自分は「ただ、ひたすら遠くまで移動すること」が楽しかったのだと思う。手持ちの侘しい費用をかき集めて、できるだけ遠くへ少しでも長い時間、移動していたかったのだと思う。目の前の風景が早足に過ぎ去っていく様子を、ひたすら眺めているのが楽しかったのだと思う。

そして今でも自分は、同じように旅を繰り返している。学生の頃よりも、ささやかながら豊かになった資金をかき集めて、オンボロの車にカメラや本を積み込んで移動を繰り返している。ずっと旅をしていられたら、とも思うけれど本当にそうなったら旅が嫌になるのかな?

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