【仕事】これからは「自分を広告する」時代になる。

A君からのメール


先日学生時代の同級生からメールが届いた。それには「アマゾンで佐藤くんの本を見つけた。思わずメールをしてしまった」というような内容が書かれていた。

彼(ここではA君とする)とは、特に親しかったわけではなかったし、卒業してからも数十年以上連絡を取っていなかったので、アマゾンで私の名前を目にしたことによほど驚いたのだろう。そして、懐かしくなった勢いで連絡をくれたのだろうと思う。

そこでふと考えてみたのだけれども、アマゾンで最初の一冊を公開したのは、今から十ヶ月ほど前のことになる。ものすごく売れた! ということはなかったのだが「ビジネスライティング部門 3位」にもなり「まあまあ読まれたのでは」と、それなりにほっとしていたような節もあった。

しかしA君のメールを読んだことで「もっと広告しなければいけない」と感じたのだった。この十ヶ月間で、直接連絡をくれたのはA君だけである。と、いうことは「佐藤の本が、アマゾンにあるらしい」ということを、気がついていない友人知人が圧倒的に多いと、いうことでもあると思う。告知が必要なのである。

「自分を知ってもらう努力」

以前、ある先輩に「佐藤君は、もっと自己アピールをしないといけない。技術を磨くのも大切だが、自分が何をできるかを知らせる努力をしなければいけない」と注意を受けたことがある。

その当時(20代だった)の私は「いい仕事をしていれば、自然と評価を受ける」と考えていた。しかし、どんなに「いい仕事ができる力」を持ったとしても、それを知ってもらわなければ意味がない。知ってもらえなければ、理解してもらうことはできない。理解してもらってようやく「この人に何か頼んでみようか」と言うような気分が起きてくる。

天才のように圧倒的な才能があれば、自然と評価を受けるだろう。しかし私のような凡人の場合は「やがて評価してもらえる」と待っていては、どうにもならない。時間ばかりがすぎていく。「今までに何をやってきて、何をしたいのか」と広く告知していく。つまり「自分を広告する」必要がある。

私は、これからの時代は「会社名」ではなく「個人名」で仕事をするようになってくると考えてきた。それは、私のように独立起業し個人で仕事をしている人だけではなく、会社に所属している人も同様である。 「この人に仕事を頼みたい」と評価を受けられる状況を、自分で作っていかなければいけないのだ。

自分自身を広告していく

広告には様々なデザインがある。方法はひとつではなく、多様性に溢れ時代とともに変化していく。そこから、自分らしい見せ方、スタイルをデザインしながら、広く告知していく。人生は長い。短期間で息切れしない長期的な世界観も育てていきたい。そのような努力が必要になってくるのだろう、と改めて感じたのだった。 

A君からのメールには「今度、本を読んでみます」と書かれてあった。それならプレゼントするよ、と言いかけたのだが、押し付けになりそうな気もしたので控えることにした。あれから2ヶ月ほど時間が経った。A君から本の感想は届いていない。


【告知】
今回A君が見つけてくれた本はこちら。文章を考える時のヒントを解説しています。Amazonにて販売中。ぜひどうぞ。

 

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