【1分文学】芥川龍之介「羅生門」を読む【はじめての文学入門】
どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる遑はない。
芥川龍之介「羅生門」より
芥川龍之介「羅生門」より
主人公は仕事を失ってしまい、明日生活するためのお金にも困っています。もはや、生きるために手段を選んでいる場合ではない。「盗みを働いて、生きていくしかない」と考えている場面ですね。
生活をしていると、様々な選択肢が目の前にあらわれてきます。そこで「目標実現するためには手段を選ばない」ことを選択するのか。それとも「今までの方法を続けていくのか」と悩むことも多いと思います。羅生門には、そのような「何かを選択する」時の心の動きが見事に表現されています。興味がある方は、ぜひ作品を読んでみてください。
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☝筆者:佐藤隆弘のプロフィール