しおがまさま 神々の月灯り 2011

「しおがまさま 神々の月灯り」へ行ってきた。これは、鹽竈神社・志波彦神社境内で行われている年間イベントのひとつで、お知らせのチラシを目にした時から、一度行ってみたいと思っていた。

祭り(と、言ってよいのだろうか?)の始まりは午後6時30分から。仙台からの道路が若干混雑したので、現地についたのは午後7時少し前。鹽竈神社の駐車場は、6〜7割ほど埋まっていて、すでに車を降りて境内の方へと向かっていく人の流れを見ていると、自然と気持ちが高揚してくる。

実は、現地に到着するまでは「境内がライトアップされていて、ほんのりとした灯りの中で、静かに夜の神社の雰囲気を味わうイベント」だと思っていた。ところが、実際に境内に入ってみると、道路の左右に一列に並べられたロウソク(ひとつひとつが竹筒に、ていねいにおさめられている)の灯りが醸し出す、あたたかくもゆらゆらとした雰囲気と演出に、一気に引き込まれてしまっていた。

いったい、いくつのロウソクが並べられているのだろう。これだけの準備をするのに、どれだけの手間と時間がかかったのだろう。そんなことを考えながら、駐車場から神社正面の階段へと歩いていく。

ちょうど階段を上りきったところに、人が集まっているのが遠目からでも、はっきりと見えた。みんな、携帯電話を手にして、写真を撮影しているようだ。いったい、何を撮影しているのだろう? と好奇心を溢れさせながら近づいていくと、

表参道(202段)の階段に、ずらりと並べられたロウソクによる光の道が下から上まで、真っ直ぐにできていて、幻想的な雰囲気を醸し出していた。さらに「下の踊り場のあたりに、何か文字のようなものが・・・」と、目を凝らしてみると、そこには「祈」の文字が。ちょうど下から階段を上ってきた人たちが「あそこに文字があったんだ!」「そばを通った時は、全然気がつかなかったね」と話している。なかなか、ぐっ、とくる演出である。

しばらく、道を眺めてから、境内の舞殿へ向かう。
舞殿では琴の演奏がおこなわれていた。周りに設置された篝火の黄色い明かりと、琴の音色が、つい先ほどまでの日常生活から、ふわりと切り離してくれるように感じる。風が吹いて、時折舞い散る火花も美しい。木が燃える臭いも、なぜかなつかしい。

琴の音色を楽しみながら、拝殿へ向かいお参りをする。お賽銭をして、手を合わせて、祈りを込める。後ろのほうで、楽しそうに何かを話している家族の声が聞こえる。ガラガラと鈴が鳴る。ここ鹽竈神社へは、もう何十回も参拝させていただいたけれど、夜に参拝したことは、ほとんどないから、とても新鮮な気分になる。神社の神様も、きっとじっくりと願いを聞いて下さったに違いない。いや、神様も夜は眠るのだろうか? なんとなく、早寝早起きの印象があるから、今晩はすでに眠ってしまったかもしれない。

そんなことを考えつつ、参拝を済ませてから、舞殿へと戻る。笙の音も笛の音と共に、巫女さんが舞っている。自分にはわからないけれど、きっと、あの仕草ひとつひとつにも意味と祈りが込められているのだろう。静かに時間が過ぎていく。あの場所と、こちらの場所とでは、時間が流れる早さが違っているのかもしれない。そして、これからもずっと、あの舞が舞われ、たおやかな時間が積み重ねられていくのだろう。


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