東北歴史博物館へ行く。

東北歴史博物館へ行ってきた。
この施設は、仙台市の隣り多賀城市にある。多賀城市にあるということだけで、なんとなく遠くに感じてしまっていて足が向かなかったのだけど、昨年から個人的に始まっている「もっと地元を知ろう。訪ねよう」企画のひとつとして、出かけてみることにした。

隣の市、というと遠くに感じるような気がするけれど、実際は車で20分も走れば到着する。来てみると、案外近いし、建物も立派だし「もっと早くに来れば良かった」と思う。まあ、人間そんなものである。取り越し苦労で、エネルギーの半分以上を消費する、というようなことを何かの本で読んだような気がするけれど、たしかにそうかもしれないと思う。そのようなことを考えながら、広い駐車場に車をおいて受付の方へ向かう。

ここ東北歴史博物館は「東北の歴史を、展示と体験教室・各種講座で楽しく学ぶ博物館です。(宮城県の博物館2011より)」とある。東北地方に関する歴史の資料が展示してある施設ということだ。最近、地元の歴史に興味がわいてきた自分としては、かなり興味を感じる内容だ。入館料は、一般・大学生「400円(平成24年1月現在)で、小・中・高校生は「無料」となっている。かなりお得だ。とりわけ、小・中・高校生のみなさんは、無料なので小・中・高校生のうちに行ってみると良いと思う。自分の場合は小・中・高校生を遥かに越えたあたりになって、このような施設に興味がわいてきたので、もっと子供の頃に一度来てみればよかったと思っている。みなさんの周りに、該当する年齢の子がいたら「東北歴史博物館は、君たちの年齢だと無料らしいぞ」と教えてあげていただきたい。

そして、とうの昔に高校を卒業した自分は、受付で400円を支払い、パンフレットをもらって中にはいる。総合展示室には、東北地方の資料が時代別に展示されていた。大きめの模型や人形もあり、なかなか臨場感があって楽しめる。とりわけ、ここに解説されている内容は「今、自分が住んでいるこの場所の歴史なのだ」と考えると、さらに興味もわいてくるというものだ。

今回特に、自分が気になったのは、縄文人の装飾物に関する資料だった。縄文時代の人たちの装飾物を見ていると、そのデザインや使い方しかり、現代のそれとほとんど変わっていないような感じがした。つまり、素材は変化してきたものの、デザインやコンセプトは同一のままのような印象を受けたわけである。
もしかすると僕たちの美意識(のようなもの)は、古代の人たちから脈々と受け継がれてきたものなのかもしれない。その証拠に、当時の土器を見ても「うつくしい」とか「おもしろい」と感じるし、できれば「使ってみたい」と思う。そんな風に考えると、新しい発想とかアイデアと言っても、すでに古代の人たちが培った原型の焼き直しなのかもしれないなとも思えるし、新しいものをずっと探しているようで、実は遠い記憶の中にある「思い出」を探しているだけなのかもしれないな、とも思ったりする。そして、そんなことを考えるということは、とてもわくわくする時間のように感じられる。

自分でも驚くほど、ひとつひとつの展示物に見入ってしまい、気がつくと「只今、午後4時30分です・・・」と、まもなく閉館のアナウンスが流れてしまった。すでに床掃除を始めているスタッフの方もいる。思っていたよりも時間がかかってしまったので、見応えがあったので、今度は時間に余裕がある時にやってこようと考えている。


敷地内の施設も開放感があって、とても綺麗だし、暖かい時期に周辺を散策するのも楽しいかもしれない。
とりわけ、今回は閉館時間になっていて中に入ることができなかった「今野家住宅」へも、次回は早めにやってきてじっくりと見てみたいと考えている。

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