効果的な読書の方法とは?( その4)読んだ本の内容を手書きでメモせよ
「読みたいと思った時に、できるだけ早く最後まで読む。読み終わったら、すぐに目次を活用して全体像を確認&補完。もう少し『読み込みたい本』の場合は、ノートに手書きでポイントを書き出してみる。そして、時間をあけずにメモを何度か読み返す。それを積み重ねていくと蓄積した情報がつながって『何かがわかる』瞬間がくる」と、いうところまで解説してきました。このようにまとめてみると、我ながら非常にあっけない内容のように思えなくもないですが、4回に分けて書くような内容だったのかな、とも思いますが、まあ、つまりそういうことです。
情報そのものは、やがて古くなり使えなくなる時が来ますが、それを「つなげたり」「組み合わせたり」して答えを見つけていこうとする「思考力」は、ずっと使える自分だけの武器になると思います。今「自分だけの」と、さらりと書きましたが、これは誇張でも比喩でもなく「それまでに読んできた本の種類は、ひとり一人全員異なる」わけですから、そこから出来上がってくるものも、同じように見えて微妙に異なっているのです。その「何が異なっているのか。何が満ちていて、何が欠けているのか」を自分自身で客観的に把握し、使いこなし、さらに磨いていく力を育てるのが、読書の醍醐味のひとつだと思います。そして、この力は先天的な才能ではありません。努力で身につけることができるから公平だし、面白いのだと思います。
さて今回「効果的な読書の方法とは?」について書いてみたことで、肉付けしていきたい部分といいますか、より深く解説してみたい点が見えてきたのですが、今回はここで終了したいと思います。ここからひとつでも何かを見つけていただき、みなさんの生活を豊かに軽やかにするヒントに応用いただければ、うれしく思います。ではここで本当におしまいです。5回目はありません。4日間、ありがとうございました。
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