15年前のスニーカー

先日、物置の中から古いナイキのスニーカーが出てきた。正確には忘れてしまったけれど、15年以上前に購入したものだと思う。いや、もう少し前かもしれないが、20年は過ぎていないように思う。

全体的に色褪せてはいたものの、まだ履けそうだったし、赤のラインが挿し色になって良い感じに見えたので、ここ一ヶ月ほど休日の時に愛用していた。




ところが、今日の朝に下駄箱を見て異変に気がついた。スニーカーのソールの部分が剥がれてしまっていたのだ。使用していた期間を考えると、このようなダメージが発生する確率が高いことは理解していたのだが、実物を目にするとそれなりに驚いてしまう。



せっかくなので、ソールの裏の部分を観察してみた。なにやら印字されていることに気がついた。この部分はソールを剥がしてみないと目にすることができない部分だから、見られることが目的で印字されているわけではないだろう。なんとなく貴重な部分を目にしたような気になった。

それにしても、ここまで酷使されて、スニーカーはどのように感じていただろう。数年ぶりに太陽の下に引っ張り出されて、気分良く最後の時間を迎えられただろうか。いいかげん、休ませてくれよと思っただろうか。

このスニーカーと一緒に何キロくらい歩いたのか、誰とどこへ行った時に履いていたのか、それはもう忘れてしまった。とりあえず、それなりに長い時間と距離だったことは間違いない。今まで、共に歩いてくれてありがとう。そんなことを考えながら、写真を撮ってここに記録を残してみた。

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