【音声配信】10ヶ月続けてみた感想。(40代の私が、Podcastを始めたきっかけ)



現在私は【佐藤ゼミ ラジオde文学入門】というPodcastを配信している(Spotfy ApplePodcast stand.fmにて配信中。「佐藤ゼミ 文学」で検索すると表示されると思います)。今月(6月)で配信開始から10ヶ月が経過した。あれから10ヶ月も過ぎてしまった、という時間の経過の早さにも驚くが、とりあえずここまで続けてきた感想を書き留めておこうと思う。

PodCastを始めたきっかけ

もともと私はYoutubeで【佐藤ゼミ】を配信していた。顔出しせずに音声のみで配信していたのだが、ふと「音声だけならPodcastでもいいのではないか」と考えたのが音声配信を始めたきっかけだった。Podcastとは? 一般の人でも登録できるの? などと基本的な部分から調べてみたところ、どうやら簡単に配信できるらしいことがわかり、さっそく試してみることにしたのだった。これが今から10ヶ月前の話。

まずはYoutube用に制作したデータから音声だけを抜き出して、Podcast配信を始めることにした。つまり「ひとつのコンテンツ」をYoutubeとPodcastに同時配信したわけである。実際に配信したのを視聴してみると、想像以上に違和感がない。このままでいけそう。「一粒で二度おいしい」というキャッチフレーズがあるが、まさにそのような気分で意気揚々(?)と始めてみたのだった。

登録者は微増。しかしリピーターは多め?

実際に始めてみると「登録者」は番組を投稿する度に数名ずつ、じわりじわりと増えていくような感じだった。ただ、Youtubeは再生回数に波があって伸びるコンテンツと伸びないコンテンツとの差が大きいのだが、Podcast(音声配信)の場合は一定の再生数が継続するのが印象的だった。

あくまでも私のレベルでの体感なのだが、音声配信の場合は「一度気になった番組は、その後も聞き続ける」人が多いのではないかと思う。Youtubeの場合は「画面を見る」必要があるので移動中や作業中に視聴するのは面倒だが、音声配信の場合は「聞き流し」ができるので気軽に再生できるからではないか、と想像している。

「おすすめチャンネル」に選ばれる

先月、Stand.fmで「おすすめチャンネル」に掲載していただけたため、再生数が一桁上がるという幸運にも恵まれた。やはり視聴回数が増えていく様子を確認できるのは、ふんわりとうれしい。さらに感想などを書き込んでいただけると「ほんとうに、誰かが聞いてくれている」という実感がうまれてきてたのしい。

現在はまだ試行錯誤の段階なので、放送時間や内容、そして少しだけ話し方なども変えてみたりしながら、リスナーのみなさんの反応を確認しながら配信を続けている。最初は「すぐにネタ切れになるのではないか?」と考えていたのだが、不思議なもので回数を重ねるほどに「次はこれを取り上げてみよう」と企画が思いつくのは意外な体験だった。今のところは、まだ配信したい内容が頭の中にあるので、しばらくは継続できそうである。

気になる「収益化」は?

先日ある人にこれを配信して、お金は儲かるの? 無料なの?」という質問を受けた。たしかにこれは当然の疑問だと思う。もちろん私も音声配信からの収益化は大切なポイントだと考えている。ひとつの配信は5分前後だが、制作するにはその10倍以上の時間がかかる。話す内容を考えたり、編集したり、解説コメントを書いたり、それぞれのプラットフォームに登録していると、1時間くらいはあっというまに過ぎる。その際にかかる費用は自分持ちだから、配信すればするほど赤字ということになる。このあたりの現実は事業を営む人間として確認しておきたいところだ。

率直に書くと現段階で直接「収益」は発生していない。それぞれのプラットフォームで有料配信のサブスクも用意されてはいるが、今のところ検討はしていない。収益を発生させることが配信を継続するために必要なことなので、どこかで収益化を目指し切り替えるタイミングはくるだろう。しかし現在の登録者と再生数では先細りになることは目に見えているので「まだ今ではない」と考えている。当面は無料配信を継続しつつ、別の形での収益化などを検討しつつ試行錯誤をしていきたいと思う。

さいごに、続けてみた「感想」

結論から言うと「はじめてよかった」と、考えている。40代になると「あたらしいこと」に挑戦することを躊躇してしまうものだ。若手にまざって同じ土俵で勝負をすることも気後れしてしまいがちである。しかし実践してみることで得られる体験は、想像以上に大きいものである。

とくに私の場合は20年以上も生徒の前で「授業」をしてきたのだが、自分が話している様子を録音して確認する機会はほとんどなかった。今回音声配信をすることによって「次は、このように話してみよう」と、自分の話し方にダメ出しをすることができたのは大きかった。まだまだ修正できるし、もっとわかりやすく解説できるはず。そんなことを考える時間がもてたのは、なによりの収穫だった。

人生100年時代、とするならば、私は「折り返しを過ぎた」あたりだろう。まだまだ学べるし、修正できるし、たのしむことができる。そんな時間を持つことができたことを、これから音声配信に挑戦しようとしているみなさんにお伝えしておきたいと思う。

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