【北海道旅 4日目(3)】十割そばからのベーグルで、有島記念館は休館日。


昼食は、十割そば

 昼食が食べられる場所をGoogle マップで調べたところ「農家のそばや 羊蹄山」が表示された。そういえば蕎麦が食べたいような気分だ。こちらに行くことにした。店へは道の駅からは車で10分というところ。「農家のそばや 羊蹄山」では「十割そば」を食べることができる。
 以前、旅先で十割そばを食べた時、食感がざらざらしていてさほどおいしいという印象が残らなかった。それ以来なんとなく敬遠していたのだが、今回は、食べたいと思った。妻も十割そばがいいというので、2人で注文することにした。

 直感というか、なんとなくの気分で選んだ事は、結果的にうまくいくことが多いような気がする。この店の十割そばとてもおいしかった。蕎麦の味がしっかりとして、喉越しもなめらか。つるつると美味しくいただけた。最初にこちらの十割そばを食べていれば、十割そばへの印象が別のものになっていただろう。おいしかったので「揚げそば」を買って帰ることにした。


学生時代の私は「蕎麦とパスタ」で、できていた。

 思い返してみると、学生の頃は蕎麦とパスタばかり食べていたような気がする。特に蕎麦が好きで、蕎麦があれば充分だとうそぶいたりもした。なによりも、蕎麦は茹でてつゆを用意するだけで料理が終了というのも、めんどくさがりの学生にはぴったりであった。バイト代が入って懐が暖かい時は、スーパーでコロッケを買ってきて上に載せて食べた。 

 麺類中心の生活をしていたせいか、学生の頃は178センチで60キロ前後の体重だった。バイト先の店長から「ちゃんと食べてるか? 見てると心配になるよ」と、何度か食事をご馳走になった。その時は特に体調も悪くないし、自分では痩せているという感覚もなかったのだが、今思うと我ながら気になる体重である。コンビニの夜勤で働いてそのまま大学に行って、帰ってきたら蕎麦を食って寝る。あの生活は、さすがに痩せると思う。

 ちなみに、今でもそばは好物だ。一人で昼食を作る時は、蕎麦で済ませることも多い。それでもこの年齢になってくると、デスクワークによる運動不足と加齢による基礎代謝の低下で体重が確実に増えていく。「食っても太らないんすよ」と言っていた、あの頃の自分に「そのうち嫌でも太るから」と言ってやりたい。

家にあるとうれしくて、コーヒーと一緒に食べたくなるもの

 次に向かったのが「SEED BAGEL&COFFEE COMPANY」。こちらは妻のリクエストである。実は私はベーグルが好きだ。若い頃はドーナツだったが、昨今はベーグルを推す。中央に穴が開いているだけで、ベーグルとドーナツは別ジャンルだが、つまり「家にあるとうれしくて、コーヒーと一緒に食べたくなるもの」という視点で比較させていただいた。

 もし私が将来カフェをやるとするならば、ベーグルはメニューに加えたい。今のところカフェをやる予定はないが、もしやるとしたら、ということである。いやベーグルもいいけれどマフィンもいいな。ベーグルとマフィンがおいしいカフェと、認識してもらえるような店を作りたいと思う。いやもちろん今のところカフェをやる予定はない。

 カーナビで目的地をセットし出発。左手に羊蹄山の姿をチラリチラリと眺めながら15分ほど走行する。国道5号を右折し、ナビの指示通りに走っていくと、あ、あそこだと思うよ、と妻が言う。北海道の風景に溶け込むように、建物があった。

 車を止め、店に入ってみるとベーグルは2個しか残っていなかった。これで全部ですか? と聞くと、そうなんですよ、と申し訳なさそうににっこりとする。道の駅でも販売しているので、そちらも見てください、とのこと。とりあえず1つ購入して、後で食べようと思う。楽しみが1つ増えた。

帰宅したら「一房の葡萄」を読もう

 お店を出てすぐ近くに、有島記念館があった。大正時代の作家・有島武郎の記念館である。実はこちらも今回の旅で「行ってみたい場所」リストに入っていたのだが、本日は休館日ということで諦めていた。入口まで行ってみたが、やはり閉じられていて、その奥に特徴的な建物の屋根が見えた。

 有島武郎は学生の頃に読んだ。当時は作品の印象よりも、作者の衝撃的な最期(有島は人妻と心中し、一ヶ月後に発見される)が強く印象に残った記憶がある。今読み返したならばどのような感想を持つだろうか。まずは「一房の葡萄」読んでみようか。それを帰宅してからの宿題として、記念館を後にした。(つづく


【関連】有島武郎「一房の葡萄」解説

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