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ダイソーの100均アイテムで、カビ取り対策

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100均(ダイソー)で、マンションのカビ対策 部屋の掃除をしていたところ、本棚の後ろの壁一面にカビが発生しているのを発見。あざやかな模様を描くように広がっているカビを目の当たりにすると、背筋がゾクゾクするような嫌悪感に襲われる。できれば「見なかったこと」にして、そのままにしておきたいのだが、そういうわけにはいかない。自分自身で取り除かなければいけない。 今年は コロナ対策として加湿器をいつもより多めに使用 していたので、それが原因だと思われる。冬場も定期的に換気を心がけてはいたものの、やはり湿気がたまりやすい場所はカビが発生してしまうのだろう。これから梅雨の時期を迎えて湿気がひどくなる前に、気合をいれてカビ対策を行うことにした。 今回は 「ダイソー」で購入できるアイテム を使って、カビ対策をすることにする。対策を行う場所は、 自宅マンションのコンクリート部分(壁紙なし)と壁に近いフローリングの床 部分である。壁紙が貼られている場合は、直接作業を行うとダメージを与えてしまうものもあると思うので、実行する前に確認してから行っていただきたい。 手順1 薄めた酢でカビを落としやすくする。 酢を水で3倍ほどに薄めて、スプレーでカビに吹き付ける。 これでカビが取れやすくなるらしい。酢は匂いがきついので、換気に気をつけながら作業をしよう。(補足:作業後 「酢はカビの除去に逆効果」 という情報を目にした。効果的と書かれているものもあれば、逆効果と書かれているものもあるので、正直なところどちらが良いのかは迷うところである。今回は酢を使って作業をしてしまったので、このまま様子を見てみたいと思う) 手順2 重曹を使って、カビを落としていく 酢をスプレーした段階で、おおむねカビを落とすことができた。しかし、酢を使っているので臭いがするし、あとでベタベタになりそうなので、 重曹を使って拭き掃除をする ことにする。何枚かぞうきんを用意し、擦るのではなくやさしく叩くようにして除去していく。カビを部屋じゅうに拡散させないように気を使いながら作業をしていこう。 手順3 除菌クリーナーで仕上げる ここまでの段階で、おおまかなカビは除去できたように見える。最後は 除菌クリーナーで拭きながら仕上げていく。 ここで手を抜いてしまうと、またそこから一気にカビが増えていきそうなので、気合をいれて作業をし

【江戸川乱歩】君の推理は余りに外面的で、そして物質的ですよ。(D坂の殺人事件より)

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君の推理は余りに外面的で、そして物質的ですよ。 D坂の殺人事件 江戸川乱歩より   今回紹介するのは、 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」に登場する、明智小五郎の台詞 です。私たちは、何かを推理しようとする時には様々な情報を集めていきます。そして集まった情報から「答え」を導き出していきます。 しかし、そのような表面的で物質的な情報だけで推理しても真実にはたどり着けない。得られた情報だけで満足するのではなく、 情報の背後に存在する「人間の内面的な心理」について考察していかなければいけない 。と、明智小五郎は説明していきます。 これは、私たちにも必要な視点です。現代は、スマホがあれば一瞬で検索することができます。そして膨大な情報量に触れることによって 「もう充分に調べた = わかったつもり」 になり思考を止め、批評を始めてしまいます。その結果、あらたな悲劇を生み出してしまうことも少なくありません。 大量の情報に触れることは、ある種の安心感と心地よさをもたらしてくれます が、心地よさに酔ってしまい、そこから思考を深めていく過程を省略してしまう危険性があります。情報量で満足せず、より根本的な部分まで考察していく流れを途切らせないようにしたいものです。 明智小五郎の部屋 「D坂の殺人事件」を魅力的にしている要素のひとつが、 探偵・明智小五郎のキャラクター にあることは、もはや疑う余地のないところでしょう。私自身、子供の頃にこの作品を読んだ時「明智小五郎いいなあ。こんな風に頭が切れて、飄々と振る舞いながら様々な問題を解決できたらかっこいい!」と、その個性的なキャラクターにすっかり魅了された記憶があります。 そんな明智小五郎は、どのような部屋に住んでいるのでしょうか? この作品内に彼が住んでいる部屋を描写した部分があるので紹介してみましょう。 ところが、何気なく、彼の部屋へ一歩足を踏み込んだ時、私はアッと魂消てしまった。部屋の様子が余りにも異様だったからだ。明智が変り者だということを知らぬではなかったけれど、これは又変り過ぎていた。  何のことはない、四畳半の座敷が書物で埋まっているのだ。真中の所に少し畳が見える丈けで、あとは本の山だ、四方の壁や襖に沿って、下の方は殆部屋一杯に、上の方程幅が狭くなって、天井の近くまで、四方から書物の土手が迫っているのだ。外の道具

【江戸川乱歩】「世の中に一番安全な隠し方は、隠さないで隠すことだ。(二銭銅貨)」

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「世の中に一番安全な隠し方は、隠さないで隠すことだ。(江戸川乱歩 二銭銅貨)」 「脳は一度見たものは、二度見ない」という一文を、どこかで目にしたことがあります。脳は情報処理をスムーズに行うために「一度見たものは、もうすでに把握した = 見る必要がない」と判断する機能があるらしいのです。 つまり「これは認識した!」と判断してしまったものは「もう確認する必要がない」と判断してしまうので、 たとえ視界に入っていたとしても違いには気がつかない。 すでに脳の中に存在している情報だけで済ませてしまうわけですね。 このような「脳の働き」を悪用すると 「隠さないで隠すこと」が可能になる わけです。隠すという行為は、不自然さを伴うことが少なくありません。そこで「こんなところに隠すはずがないだろう」と思い込んでいる場所に堂々と隠すことで、疑われずに隠し通すことができるというわけです。 逆に考えるならば「ずっと探していたもの」ほど、目の前に存在する のかもしれません。 「灯台元暗し」 ということわざがありますが、あまりにも身近だと気がつきにくく「探し物は、遠く見えにくい場所にある」という思い込みのようなものもあるので、なかなか見つかりにくくなるのですね。 探していたものは「目の前」に存在する 実際に私は、 キャッフレーズの制作の時などに「どこが今回のポイントになるのか?」と、企業のみなさんから話を伺いながら探していく のですが、多くの場合それは「目の前」に転がっていることが多いのです。 企業のみなさんにしてみれば、毎日目にしていることなので「普通」に感じてしまうことの中に「お客さん(他者)からすると、魅力的に感じる」ものが眠っているものです。私の仕事は、 それを発見し拾い上げることが最初のステップ になるわけです。 大切なことは、目の前に隠れている。 しかし、私たちが「それ」に気がつくことは難しい。 このように考え、目の前のことに意識を向けてみると、ずっと探していた答えがそこに隠れていることを見つけられるかもしれません。 追記:今回紹介した 「二銭銅貨」 は、江戸川乱歩のデビュー作です。デビュー作でありながら、独特の世界観を構築しつつ本格推理小説として完成度の高い作品に仕上げられているところに、江戸川乱歩の才能を感じます。興味をもった方は、ひきつづき 「D坂の殺人事件

【夏目漱石 こころを読む】急に悪人に変るんだから恐ろしいのです。【文豪の名文に触れる】

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今回は、夏目漱石「こころ(上 先生と私)」から、先生と私が会話をしている場面を紹介します。 「君の兄弟は何人でしたかね」と先生が聞いた。  先生はその上に私の家族の人数を聞いたり、親類の有無を尋ねたり、叔父や叔母の様子を問いなどした。そうして最後にこういった。 「みんな善い人ですか」 「別に悪い人間というほどのものもいないようです。大抵田舎者ですから」 「田舎者はなぜ悪くないんですか」  私はこの追窮に苦しんだ。しかし先生は私に返事を考えさせる余裕さえ与えなかった。 「田舎者は都会のものより、かえって悪いくらいなものです。それから、君は今、君の親戚なぞの中に、これといって、悪い人間はいないようだといいましたね。しかし悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変るんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです」  先生のいう事は、ここで切れる様子もなかった。私はまたここで何かいおうとした。すると後の方で犬が急に吠え出した。先生も私も驚いて後ろを振り返った。 【夏目漱石 こころより】 「私」の父親は、体調を崩しあまり良くない状態です。それを知った先生は「父親が元気なうちに、財産を整理してもらった方がいい」と提案をします。 主人公は、なぜ先生がそのような話をするのかわかりません。いつものような雑談だと考えつつも、その背後に 「どこか普段とは違った気配」 を感じますが人生経験の少ない主人公にはそれを理解することができません。 後半の「下 先生と遺書」で、なぜ先生がこのような話をした理由があかされるのですが、そこには先生自身の辛い過去の体験が存在していたことを「私」は把握します。先生は雑談などではなく、 自らの人生で学んだ教訓として語りかけていた のでした。そして、主人公が「それ」を理解するのは、先生が亡くなってしまってからなのです。 「こころ」=「恋愛小説」ではない? 「こころ」という作品は「先生= K = お嬢さん」の三角関係の恋愛小説 だと考えている方も、少なくないかと思います。もちろん「三角関係」というモチーフが「こころ」という作品が読み手の心を捉える重要な役

【仕事】人前で話すのが苦手(最終回)「慣れることはない、と考えよう」

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結局のところ「慣れるしかない」? 「話し方のコツ」というような書籍や記事を読んでいると 「結局は、慣れるしかない。失敗を恐れずに経験を積んでいこう!」 書いてあることが多いと思います。「習うより慣れろ」という言葉がありますが、理論を学ぶだけでなく実践し経験を積むことを通して、学び身につくことはたくさんあります。重要です。 しかし 「本当に人前で話すのが苦手な人」の場合 、かなり実践経験を積んだとしても 「なかなか慣れないのでは?」 というのが、私の体験を通した結論です。 私(佐藤)は20年経験しても「慣れなかった」 私は20年以上の間、仕事を通して多くの人の前で話をしてきました。小学生から大学生、社会人まで、時には苦手な飛行機に乗って移動を繰り返したりしながら、単純に考えて 数千時間以上ほど講義 をしてきたので、一般の方からすると「かなりの経験値」を積んできたように見えると思います。 しかし私は 「慣れる」という感覚になったことはありません でした。会場に向かう時は毎回「やっぱり、慣れないなあ」と感じながら、案内して下さるスタッフの方の背中を眺めながら廊下を歩いていきます。ドアを開けて、みなさんの視線がこちらに集中した時は、なるべく目を合わせないように俯き加減で、やや足を早めて前に立ちます。おそらくたぶんこれからも「慣れる」ことはないかと思います。 緊張感をたのしむ「工夫」をしよう 私は、人前に立って注目を浴びる仕事よりも裏方に回って色々と考える方が向いている性格だと思います。一人で地味に本を読んだり、気のおけない仲間数人と静かに時間を過ごせば、それで十分楽しく充実していると感じます。休みの日などは、人里離れた山へ行ってひとりで登って一人で頂上へいって、ひとりで「おお!いいながめだ」と呟いて帰ってきたりします。 そんな私と同じように「人前に立つのが苦手」な人は、回数を重ねても 慣れることができない自分に直面して焦ってしまう と思います。書籍などで解説されているノウハウは「回数を重ねることで、慣れることができる人向け」が中心です。私や、あなたのように「慣れることができない人」には、しっくりこなくて「ああ、こんなに勉強して経験を積んでも慣れない。やっぱり自分には無理だ」と苦手意識が増えてしまう人も少なくないでしょう。 なので「頑張って経験を積めば、そのうち慣れる

【仕事】人前で話すのが苦手(4)ギャップを受け止めよう。【私の体験談】

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「理解してもらえない」と、グチる人たち・・・。 あなたの周囲に、このような人はいませんか? 自分が話題の中心になっている時は意気揚々と話しつづけるのに、気に入らないことがあると、すぐにふてくされる。 「それは嫌だ!やりたくない!」と不満をすぐ口 にする。自己主張を通り越してワガママな人。 そんな人ほど、飲み会の席でしんみりと「オレは 自分が言いたいことを、言えない タイプなんだよ。もっと〇〇さんみたいに、自己主張しないと損をするよなあ」と、つぶやいたりする。 ああ、います!  自分のことが見えていない人! おまえが言うな! と言い返したくなりますよね(笑) いますよね? でも、ちょっとだけ想像してみてください。 あなたが自分で考えている「自己イメージ」と他人があなたに抱いている「客観的イメージ」は一致しているでしょうか? 「自己イメージ = 客観的イメージ」の間に、ギャップは存在していませんか?  いや、存在していませんか? ではありませんね。 ほぼ 100%ギャップは存在します。 自分では気がついていない「マイナスイメージ」は、確実に存在するんです。 ギャップに自分で気づく人は、存在しない 厳しめの表現になりますが、すばらしい内容を話しているのに、あなたの話が聞き手の心を揺らさないのは、あなたの話し方に 「マイナスイメージ = 不足している点」 が存在するからです。 ここを理解できるかどうかが、次のステップに進めるかどうかを決める重要な鍵 になります。そして、客観的に自分自身で不足している部分を理解できる人は、まずいません。強烈に「痛い目」にあって、何度も失敗してようやく少しずつわかってくるものです。なぜそのようなことがわかるかというと、私自身がそうだったからです。 私(佐藤)の体験談 私が在籍していた学習塾では「生徒アンケート」が定期的に実行されました。そのアンケートの結果をもとに、先生の評価が決まり担当するクラスなどが決定していくのです。初めてアンケートの結果を見た時は(悪い意味で)かなりの衝撃でした。 「早口で聞き取れない」 「自分で話したことに、自分でウケている」 「前の先生の方がよかった」 などなど、率直な意見が書き込まれています。 そこに書き込まれたことの多くが、 今までの人生で指摘を受けたことがなかったことばかり です。思い当たる節もありますが、そん

【仕事】人前で話すのが苦手(3)第一印象で、その日の評価が決まる。

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私たちは「第一印象」で、すべてを予想する まずは、みなさん自身が「初対面の人」の「プレゼン」を聞いている時のことを思い出してください。おそらく多くの人が第一印象から、 「あかるい感じの人だな」 「あまり元気がなさそう」 「真面目そうだけど、プライドも高そう」 などと一瞬で印象を読み取っていると思います。そして、 「おもしろい内容が聞けそう!」 「たいくつな時間になりそうだ・・・」 などと、これからの話の内容を予想していきます。そして不思議なことに、その 「第一印象」のイメージというものは、かなりの確率で的を得ていることが多い のではないでしょうか? 私たちは、実際に話を聞く前に「その人の印象」を数秒で読み取って、話の内容を予想する(もしくは、決めつける)ものなのです。 私が「新人講師」だった時の話 私が新人の講師だった時の話です。ベテランの先生達の前で「模擬授業」をすることになりました。先生達の前で授業をするというのは、かなりのプレッシャーです。しかも模擬授業は初体験でしたから、どのような切り口で始めていけばよいかもわかりません。私は事前に配布されたテキストを何度も見直し準備を繰り返し、与えられた20分間の模擬授業を行いました。 模擬授業のあと、先生達から批評を受けていきます。それぞれの先生から「もう少しクラス全体を見渡すように」などと修正点を指摘されていくのですが、ある先生から、 「最初の挨拶の部分がよかった」 と評価を受けたのでした。その時の私は「あいさつ?」と、その先生の意図するところがわかりませんでした。「あいさつ」は特に練習もしていないし、ただ「こんにちは。今日は天気がよくて気分がいいですね」のような普通のことを口にしただけだったからです。 おそらくその先生は 「第一印象が、親しみやすい感じでよかった」と評価 してくださったのだと思います。他に褒めるところがなかったので、無理矢理「あいさつ」を褒めてくださったのかもしれませんが、この先生の言葉はそれから20年以上もの間、ずっと私の記憶に残り続ける印象的な言葉になったのでした。 「あいさつ」をていねいに。 それ以来私は、初対面の人たちの前で話をする時は 「あいさつ = 第一印象」をていねいに することを心がけてきました。 「この先生の話は、ちゃんと聞いてみよう」「質問したら、ちゃんと答えてくれそう」 など