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【バリ島へ行った話(7)】グヌンカウィ・スバトゥ寺院へ(はじめてのバリ観光日記)

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バリ島には世界遺産を始め、美しい寺院がたくさんある。「色々な場所を見てみたい」と思っていた私たちは2日間かけて 「タマン・アユン寺院」「タナ・ロット寺院」「ティルタ・ウンブル寺院」 など、様々な寺院を見て回った。それぞれの寺院にそれぞれの歴史があり、特色があり「行ってよかった」と感じる場所ばかりだった。 その中でも個人的に(あくまでも個人的に)印象に残った寺院を選ぶとするならば 「グヌンカウィ・スバトゥ寺院」 になると思う。まず最初に特筆すべきは「観光客が少ない」という点である。 他の寺院は多くの人で賑わっており、いかにも「有名な観光スポット」といった雰囲気であった。ところが 「グヌンカウィ・スバトゥ寺院」は驚くほど観光客がいなかった。 私たちの他に数名程度だったと思う。むしろ沐浴する地元の子供達の姿の方が多いくらいで、静かで落ち着いた気配を楽しむことができたのだった。これだけでも十分に訪問する価値がある場所だと思う。 ・バリ島の寺院を訪問する時のマナー バリ島の寺院を訪れる際には、守るべきマナーがある。そのひとつに 「露出を控えた服装をする」 ということ。男女ともに短パンのように足が出ている服装をしている場合は、サロン(サルン)と呼ばれる布を腰に巻いて肌を隠す必要がある。 私は短パンを履くつもりだったので、日本からサロン用に布を持参していた。ガイドさんに「これでも大丈夫ですか?」と確認してもらうと「日本から持ってきたのですか? えらいですね」と褒めて(?)いただけた。とくに色や柄にきまりはなく、好きなものを選べば大丈夫です、とのことだった。 巻き方がわからないので、ガイドさんに布を渡して巻いてもらうことにする。「男性の場合は、こう先の部分を前に垂らして・・・」と、 あっというまにサロンを巻いた男の完成 である。ちょっと巻きスカートを履いているような気分で新鮮だった。その時の写真が、こちらだ。 この時はメッシュのスニーカーを履いていたのだが、ちょっとバランスが悪く見える。現地のガイドさんはサンダルだったので、自分もサンダルに替えた方がよかったかもしれない。マナーを守りつつ、自分らしいコーディネートを楽しんでみるのも楽しいと思う。 ・気に入ったサロンを手に入れて、寺院へいこう ちなみに妻は、 寺院に向かう前にバティック専門店に寄って、サロン用の布を購入 していた。そこ

【バリ島へ行った話(6)】カーチャーターで観光しよう。

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・バリ島でカーチャーターを バリ島には鉄道がないので、交通手段は主に車ということになる。今回私たちは、 主な移動手段として「カーチャーター」を利用 することにした。カーチャーターについて簡単に説明すると 「車貸切サービス(ドライバーとガイド付)」 である。1台ごとに専用のドライバーとガイド(日本語ができる現地の方)がついてくれて、希望する場所へ案内してくれるという、観光客にはありがたいサービスなのである。 「1台ごとにドライバーとガイドがついたら、料金は高いんじゃないの?」 あなたは多分そう考えたと思う。私もそう思っていた。ところが「10時間の契約で、一台あたり一万円前後(拘束時間、移動距離等で異なる)で利用できるのである。つまり「10時間のカーチャーターの利用代金が1万円とする。それを 2名で利用したとするならば、一人当たり5.000円 」になるのだ。専用のドライバーとガイドさんがついてくれるのだから、お手頃なサービスだと思う。 今回、私たちは2日間カーチャーターを利用したのだが、 外国で「ガイド(通訳)」にサポートしてもらえるということが、これほど安心感があるものなのか と実感した。わからないことがあれば日本語で質問し、日本語で答えが返ってくるありがたさ。さらに、 「コピルアック・コーヒーって、美味しいですか?」 「飲んでみますか?」  「飲みたいです」 「では、途中に農園があるので、そこに寄りますか?」 「お願いします」 (20分後) 「ここは今日、おやすみだそうです。近くにもうひとつあるので、そこへ行ってみましょう」      と、こちらの希望を汲み取って予定を変更してもらうこともできた。ツアーでは行かないようなマニアックな場所も、事前に相談してOKであれば連れていってもらうことができる。観光案内はもちろん、買い物の際にもわからないことがあればサポートしてもらえたので、 かぎりなくストレスフリーの時間を過ごす ことができた。今回のバリ旅で充実した時間を過ごせたのは、お世話になったガイドさん達のおかげである。 ・もちろん「相性」はある 私たちは満足したし、サポートに感謝したのだが、ガイドさんによって相性があるのは事実である。文化の異なる方にガイドをお願いするのだから、なおさらである。 たとえば、今回 1日目のガイドを担当していただいたSさん は、

【バリ島へ行った話(5)】ヴィラに泊まりたい。(そもそもヴィラって何?)

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・ところで、ヴィラとは? ここまで「ヴィラ」という言葉を連呼してきたが、 「そもそも、ヴィラって何?」 という人も少なくないと思う。正直、私も明確な定義はわからない。専門家でもない。そんな私なりの解釈を説明すると 「戸建ての宿泊施設」 ということで、おおむね当たっていると思う。日本でいうところの「別荘」に近いかと思う。 「戸建てに宿泊する」となると 「でも、お高いんでしょう?」 という疑問が湧くと思う。もちろん私もそう思っていた。しかしバリ島の物価と、宿泊料は人数ではなく一戸単位(つまり、宿泊料三万円のヴィラを三人で利用すれば、一人一万円ということ)での計算になるため、予算に合わせてお手ごろ料金で宿泊できるのだ。 今回私たちが利用したヴィラは 「ワンベットルーム プライベートプール付」 という平屋だったのだが、 夫婦2人で利用するにはちょうどよいサイズだった。 いわゆる新婚旅行のカップル向けのイメージが近いかと思う。現地のガイドさんの話によると「もっと安いところもある」らしいのだが、設備が整っていなかったり掃除が雑だったりするらしいので、その辺りは当たり外れがあるのだろう。 ・私たちが泊まったヴィラについて 今回宿泊したヴィラは「4つ星」に相当するのだが、掃除も行き届いていたし日本人でも安心して泊まれるヴィラだと感じた。参考までに、私の手書きで恐縮だが見取り図を書いてみた。こちらである。 便宜上「壁」を書いてあるが、実際はスライド式の仕切りとなっていて、すべての部屋から直接プールへ入れるようになっている。つまり、朝起きてそのままプールへドボン、も(やろうと思えば)できる。朝食付きで、レストランで食べることも部屋まで運んでもらうこともできる。 ちなみに、今回の宿泊特典として連泊すると 「フローティングブレックファスト」 のサービスがついた。こちらは、プールに朝食を浮かべて楽しめるという、いわゆる「映える」サービスである。普段の私たちであれば「若い人たち向けですよね? 私たちはいいかな・・・」と申し込まないサービスである。しかしスタッフの方に「フローティングはいつにする?」と聞かれたこともあり、それならせっかくだから、とお願いすることにした。 最初は「食事が運ばれてきて、プールに浮かべるだけ」だと思っていた。ところが実際は、数名のスタッフがやってきて、プールの上のゴミを

【バリ島へ行った話(4)】ヴィラに泊まりたい。

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・バリのヴィラに泊まりたい 今回のバリ旅行では 「ヴィラに泊まってみたい」 と思っていた。いや「ヴィラに泊まる」と決めていた。いつ、どのタイミングでそうなったのか忘れてしまったのだが、私の中では「バリ=ヴィラ」という図式が成立していた。もしもバリへ行くならばヴィラへ泊まりたい。高級なヴィラは無理でも、そこそこ(?)のところに泊まってみたい。一般庶民の目標として、そんなことを考えていたのだった。 旅行代理店で相談すると、オススメのヴィラを提案してくれた。その中で今回予約を取ったのが 「マカ ヴィラズ&スパ ウマラス」 である。1ベットルームで、専用プール付き。写真を見ると、いかにもリゾート地というような、綺麗で整えられた雰囲気に見えた。しかし、年齢を重ねて中途半端に経験を積んでしまい、性格がひねくれた私の頭の中には「この写真はあくまでもイメージだろう。演出された映像だろう。日本のホテルでこの値段だと、このくらいだから、まあそこそこかな。でもヴィラはヴィラだし、予算内だし、ここでいいか」と予想をつけていた。 あまり期待しすぎないでおこう、と期待値にブレーキをかけておいた のだった。 ・バリへ到着 車とバイクの喧騒の町 バリ島初日、私たちがヴィラに到着したのは、午後8時過ぎだったと思う。空港からヴィラまでの道は、想像以上に混雑していて車とバイクのクラクションが響くような騒然とした雰囲気だった。車が停車した瞬間、その周囲をたくさんのバイクが取り囲んでいく。 2人乗り、または3人乗りのバイクがぐいぐいと隙間に割り込んできて、車も対向車線にはみ出して無理な追い抜きをかけてくる。恐怖を通り越して、 よくこれで事故らないものだなぁと感心してしまうような混雑ぶり だ。空港からヴィラまでチャーターした車の運転手さんに「いつもこんな感じですか? これで事故らないんですか?」と質問すると「時々事故ることもあります。でも大丈夫です」と返ってきた。今回お世話になったTさんに「最近のバリは渋滞が酷いので」と聞かされてはいたが、想像以上の混雑と喧騒だった。それが 私のバリの第一印象だった。 ところがヴィラのある場所に近づくと雰囲気は一変した。大通りを曲がり細い道に入ると一気に交通量が減っていく。喧騒が遠のき周囲が暗くなり、逆に ちょっと危ないような気配 になってきた。どこま

【バリ島へ行った話(3)】航空券とwebチェックイン(ガルーダインドネシア航空でバリへ)

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・航空券の予約をしよう。 日本からインドネシアへは飛行機で移動することになる。成田からデンパサール空港まで ガルーダ・インドネシア航空 の直行便が運行していて、今回はこちらを利用した。チケットを予約する際に「席を隣り合わせで予約するためには、 オプションで追加料金が必要になる 」と説明があった。数千円の追加ということなので(正確な金額は忘れてしまいました)さて、どうしようかと1分ほど考えた。 旅の計画をしていて悩ましいのが、追加料金が続いて当初の予定よりも大幅に予算が膨れ上がっていくことである。数千円のオプションが積み重なると、あっというまに数万円になったりする。予算に余裕がたっぷりあるのならば問題ないのだが、そういう状況ではない。限られた資金を活用して 「すこしでも遠くへ、少しでも長く 」の旅が、私たちの基本姿勢である。今回の旅も、もちろんこれが原則である。 さてどうしようか、別に席が並びでなくてもいいかな……、などと考えていたところ、スタッフの方から「 早い者勝ちにはなるけれど、webチェックインの時に席を選べるので、そこで確定する方法がある 」という説明があった。 あぁ、それでいいです。時期的にそこまで混雑していなさそうだし、並びは取れなくても前後の席は大丈夫だろう、と軽く考えてオプションは追加せずに予約申し込みをした。 ところが、このときの判断が甘かったことを知るのは…… と、言うこともなく、後日無事にwebチェックインで並びの席を押さえることができたのだった。  ・webチェックインは、48時間前から webチェックインについて補足説明をしておこう。ガルーダ・インドネシア航空の場合、 48時間前から、webチェックイン (事前チェックイン)をすることができる。ログインすると、その時点で空いてる席が表示されるので、好きな席を選んでチェックインできるシステムになっている。事前にガルーダ・インドネシア航空のアプリをスマホにダウンロードしておくとよろしいかと思う。 英語表記なので、私のように語学力に心配な人は少々戸惑うかと思うのだが、手順を解説しているサイトがあるので、それらを見ながら頑張ってチェックインしていただきたい。意外とこういうのって、気を使いますよね。予約完了、のはずが、最後のボタンをタップするのを忘れて未完了のままになっていたりしてね……いや、今

【バリ島へ行った話(2)】パスポート&ビザ申請

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・パスポートを申請しよう さて、海外旅行への最初の一歩は パスポート取得 することである。今までのパスポートはとっくに失効していたので、改めて県庁に行きパスポートを取得することにした。パスポートには5年と10年の2種類あり、5年だと11.000円、10年だと16.000円の手数料が必要になる(2023年現在)その差5.000円である。 金額差は気になるところだが、5年後に更新の手続きをするのが面倒に感じたので、10年で申請することにした。ちなみに私は、最近ヒゲを伸ばしているのだが、申請窓口に提出する際に 「ヒゲを剃られてしまいますと、入国審査の時にチェックが厳しくなるかもしれません」 ということを指摘された。 なるほどそうか。あまり深く考えていなかったけれども、ヒゲも注意するポイントになるのか。実際のところ、そこまでヒゲにこだわりがあるわけでもないので、10年間ずっとヒゲを伸ばしているかは怪しい。来年そってしまうかもしれない。バリ島で急に「そうだ、ヒゲを剃ろう」となるかもしれない。未来は未確定で未知で、様々な選択肢が存在する。しかしそうは言っても、写真も撮影してしまったし撮り直すのももったいないので、そのまま申請することにした。さて、10年後の私は、どのような顔になっているのだろう? 年齢相応に老け込んでいくことは確実だから「ああ、この頃は若かったなあ」としみじみするのだろうか。 「なんだ、このころのオレ。ヒゲを伸ばして調子にのりやがって」 と自己批判するだろうか。10年後のお楽しみにしておこうと思う。 ・コロナ対策について さて、ここで「コロナ禍」に関する書類にも触れておこう。現在では以下の書類提出は廃止になっているため、 これから出国する人には無用の情報 となるので読み飛ばしていただいて構わない。ただ「当時は、このような感じだったんだぜ」という記録的な意味で書いておこうと思う。 コロナ禍における、インドネシア入国の際に必要だったものは「新型コロナワクチン接種証明書」と「SATUSEHATアプリの登録」の2点。しかし、ちょうど私たちが出国するタイミング(2022年の6月上旬)に、 これらの書類提出が不必要となった。 代理店のスタッフの方にも「まもなく、これらの書類が不必要になるかもしれません」と言われていたので期待していたのだが、 まるで私たちの出国に合わせてくれ

【バリ島へ行った話(1)】出国に向けて、まずは準備から

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先月(2023年6月)バリ島へ行った。私にとって、 はじめてのバリ である。これから、その時の話を書いてみようと思う。結論めいたものを最初に書いてしまうと、今回のバリ旅は 「たぶん一生忘れない」 ものになった。とくに、劇的なドラマがあったわけではないし、読んでいる人に何かしらの感動を与えるようなものでもない。極めて個人的な体験の連続であり、ささやかな時間の積み重ねである。おそらく多くの人たちにとって、有意義な内容ではないかと思う。 では何のために書くのか? それはそう、もちろん「自分」のためである。すこしでも記憶が鮮やかなうちに 記録として残しておきたいという気持ち。 そしてできることなら、だれかと「それ」を共有したい気持ち。とにもかくにも個人的な内容であることを含みおきいただき、お付き合いいただければ幸い。移動中や、仕事相手からの返信待ちで時間を持て余している時など、パラパラと適当にめくっていただきたい。もしかすると、人生の教訓めいたものが、多少は隠れているかもしれなくもない。 ・なぜバリへ? バリ島へ行くことになった。私の提案ではない。妻が旅行先に、バリを提案してきたからである。「バリ」ときいて、あなたはどのようなイメージが頭に浮かぶだろうか? 私は女性が民族衣裳を着て踊っている姿(レゴンダンスという。これは現地で見に行くことができた)程度しか思い浮かばなかった。ガイドブックなどで 「神々の住む島」とか「極上のリゾート地」 というフレーズを目にする度に「どちらかというと自分には縁がない島」とさえ思っていた。 しかし、普段はあまり自分の意見を主張しない妻が 「バリ島へ行ってみたい。大学生の頃から、いつか行ってみたいと思っていたから」 と言われたのならば反対する理由はない。それならばバリへ行こうもはやバリ島一択だ、と計画を立てることにしたのだった。 そのような流れで計画を立て始めたのが、2023年の2月ころ。当時はまだコロナ禍の影響が続き「そろそろ海外旅行も大丈夫そうだけど、まだもう少し先かな」といった気配が残っている時期だった。日本では道を歩く人のほぼ全員がマスクをしており、時折マスクを外している人を見ると「マスクをしていない人がいるな」と、目立ってしまうような状況だった。 ・まずは「旅行代理店」へ行こう 正直迷いはあった。それと同時に 「コロナ禍以降、海外旅行の