【バリ島へ行った話(2)】パスポート&ビザ申請
・パスポートを申請しよう
さて、海外旅行への最初の一歩はパスポート取得することである。今までのパスポートはとっくに失効していたので、改めて県庁に行きパスポートを取得することにした。パスポートには5年と10年の2種類あり、5年だと11.000円、10年だと16.000円の手数料が必要になる(2023年現在)その差5.000円である。金額差は気になるところだが、5年後に更新の手続きをするのが面倒に感じたので、10年で申請することにした。ちなみに私は、最近ヒゲを伸ばしているのだが、申請窓口に提出する際に「ヒゲを剃られてしまいますと、入国審査の時にチェックが厳しくなるかもしれません」ということを指摘された。
なるほどそうか。あまり深く考えていなかったけれども、ヒゲも注意するポイントになるのか。実際のところ、そこまでヒゲにこだわりがあるわけでもないので、10年間ずっとヒゲを伸ばしているかは怪しい。来年そってしまうかもしれない。バリ島で急に「そうだ、ヒゲを剃ろう」となるかもしれない。
未来は未確定で未知で、様々な選択肢が存在する。しかしそうは言っても、写真も撮影してしまったし撮り直すのももったいないので、そのまま申請することにした。さて、10年後の私は、どのような顔になっているのだろう? 年齢相応に老け込んでいくことは確実だから「ああ、この頃は若かったなあ」としみじみするのだろうか。「なんだ、このころのオレ。ヒゲを伸ばして調子にのりやがって」と自己批判するだろうか。10年後のお楽しみにしておこうと思う。
コロナ禍における、インドネシア入国の際に必要だったものは「新型コロナワクチン接種証明書」と「SATUSEHATアプリの登録」の2点。しかし、ちょうど私たちが出国するタイミング(2022年の6月上旬)に、これらの書類提出が不必要となった。代理店のスタッフの方にも「まもなく、これらの書類が不必要になるかもしれません」と言われていたので期待していたのだが、まるで私たちの出国に合わせてくれたかのように廃止になったのだった。
・コロナ対策について
さて、ここで「コロナ禍」に関する書類にも触れておこう。現在では以下の書類提出は廃止になっているため、これから出国する人には無用の情報となるので読み飛ばしていただいて構わない。ただ「当時は、このような感じだったんだぞ」という記録的な意味で書いておこうと思う。
コロナ禍における、インドネシア入国の際に必要だったものは「新型コロナワクチン接種証明書」と「SATUSEHATアプリの登録」の2点。しかし、ちょうど私たちが出国するタイミング(2022年の6月上旬)に、これらの書類提出が不必要となった。代理店のスタッフの方にも「まもなく、これらの書類が不必要になるかもしれません」と言われていたので期待していたのだが、まるで私たちの出国に合わせてくれたかのように廃止になったのだった。
同様に、日本でもコロナが5類感染症に移行することによって、帰国時に必要だった「PCR検査」なども廃止されることになった。正直これはとてもありがたかった。当時の対応としては「ワクチン3回以上接種」しているとそのまま帰国できたのだが、ワクチンが2回接種の場合は、インドネシアを出国する前にPCR検査での陰性証明が必要だった。
私たちは2回接種組だったので、インドネシアでのPCR検査、そしてそれに関わる手間や諸費用を考えると結構な負担になってしまうため(検査と地元でサポートしてもらうガイド費などを含めると、一人1万円〜ほどの費用が必要だった)できれば廃止を望んでいたのだが、ちょうど良いタイミングで廃止になったのだった。これはかなり、ありがたかった。その費用の分、現地での観光費に回すことにして準備を進めることにする。
・準備しておいた方がよいこと(ビザ収得 e-VOA)
今回、事前に準備しておいてよかったものが「ビザ」である。インドネシアに入国する際には、ビザが必要になるのだが、これを事前にオンラインで決済できるのである。もちろん、現地の空港でも収得できるのだが、事前に手続きできるのであればその方が絶対に良い。「早起きは三文の徳」である。いや、実際には三文以上の徳があった。
当日、デンパサール空港の発行所では長蛇の列ができていた。私たちは列に並ぶことなく、そのまま入国審査のゲートへ進むことができた。テンポよく空港から出ることができた。旅先での時間は、日常の時間とは比べものにならないほどに貴重である。スムーズであればあるほどいい。個人的には事前収得を強くおすすめしたい。
しかし実際のところ、この手続きは意外に手間取ってしまった。すべて英語表記のため確認しながら進める必要もあった。代理店のスタッフには「e-VOAで事前にビザを収得しておくことをおすすめします。しかし英語でのサイトしかないので、よろしくお願いします(つまり、サポートはありません)」と言われていたので、拙い語学力を駆使して手続きを進めるしかなかったのだ。
一応、個人ブログの解説記事もあったのだが、すでに内容が変更されている部分も多く、想像以上に手間取ってしまった。クレジットカードの番号を入力する際にも、はじめてネットで買い物をした時のように「これで、大丈夫だよね…」と、おそるおそるクリックした。結局トータルで1時間ほどかかったと思う。そして申請完了後、しばらくするとメールが届いた。
「Thank you, your payment has been successfully recieved」とあるので、どうやら成功したようだ。次に専用のページに移動して、書類(PDF)をスマホにダウンロードする。書類には申請した時の顔写真も掲載されているので、たぶん大丈夫だろうということにする。
続いて妻の分も私が申請したのだが、2回目は手慣れたもので10分くらいで手続きが完了した。妻に「申請しておいたぞ。スマホにメールが届いているからそれを確認して」と、つい先ほど知った情報を、さも何年も前から知っていたかのようにアドバイスする。妻も、ふんふんなるほど、ありがと、という感じで確認していたのだが、実はそこに到るまでには1時間ほどの格闘があったのだ。しかしそれを見せないように振る舞うのが「粋」なのだ。たぶん。
ビザは「500.000 IDR」だった。「えっ!500.000円もするの!」と思うかもしれないが大丈夫。日本円にすると「約5.000円」ほどになる。インドネシアの通過は日本円と比較すると0の数が多くなるので一瞬驚くが、0を2つとるとおおむね日本円での金額に近くなるので目安にしていただきたい。
帰国後、現地のレシートを貼ったままにしておいて「このTシャツ 300.000円もするの?」「ふふん、普段お世話になっているからどうぞ」などというのも一興(?)である。私は実家の母親にお土産を渡す時、この会話を試してみたのだが「そんなに高くはないでしょ」と一蹴された。(次回へつづく)
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