天童高原でキャンプ(キャンプしながら旅日記)
天童高原でキャンプ
エアコンの動作音を聞き、車内で飲んだり(もちろんお茶です)食べたりしているうちに、ようやく渋滞は終焉の気配を見せ、作並を過ぎたあたりから一気に流れが良くなってきた。青い空、白い雲、快適な道。やはり夏休みは、こうでなくてはいけない。そんな風にして、残りの道は渋滞することもなくスムーズに天童市に到着した。
ちょうど昼だったので、蕎麦を食べることにする。テレビでオリンピックのニュースを見る。近くのテーブルの家族が、昨晩の錦織選手の試合内容について話しているのが聞こえる。こちらの家族は、岩手からの道が渋滞していて大変だった、というような話をしている。そんな会話が飛び交う店内で、コシのある蕎麦を食べる。「いや、この蕎麦のコシはなかなかだね」と連れと話しながらズルズルと啜る。食べ終わって後ろを見ると、だいぶ混雑してきていたので席を立つ。近くにスーパーがあるので、そこで買い出しを済ませてキャンプ場に向かうことにする。
キャンプ場へ到着
荷物を運びこみテントを張る場所を吟味する。あちらが東だから、こちらの方に入口を設置して、などと地形や周囲の様子などを考えながら場所を決める。今まで幾度となくテントを設営してきたけれど、この時間はとても楽しい。自分だけの城を(だいぶささやかでは、あるけれど)建てるような気分になる。
本日の城は決まった。連れに手伝ってもらって設営開始。地面がやや傾斜していたのでタープを張るのに少々手間取ったが無事終了。適当に周囲を片付けてから、散歩に出かけることにする。案内所でもらった地図を見ながら、テントサイトから数分ほど歩いたところで、連れが「あそこに、何かいる」と向こうを指差して言う。見ると200mほど離れたところに、こちらを見て立ち止まっている動物がいた。「キツネかな?」「キツネっぽい、けど…」と、写真を撮ろうとポケットからスマホを取り出した時には、キツネ(らしき)動物は、森の中に消えてしまっていた。
今回は新しい試みとして、スキレットを持ってきていた。今までも、試してみたいと思いつつも「重いし、メンテナンスも大変そうだし…」と躊躇していたのだが、とうとう手を出してしまったのだった。まずはこれを使ってみよう、ということになり、受付のところで販売していたジャガイモを使って、連れが下ごしらえをしてくれた。うん、いい感じだ。まだ出来上がっていないが、これは間違いなくうまいだろう、と確信する。
そして、サラダを食べビールを飲みながら待つ事15分ほど・・・うまい! ホクホクしている。これならいくらでも食べられる。ビールがうまいぜ。最初は「2人で食べるには、少し量が多いかな?」と話していたのだが、あっという間に食べ尽くしてしまった。ちなみにビールは「一番搾り 山形づくり」である。旅先でこのシリーズを飲むのが最近の楽しみのひとつである。
この時点で、だいぶお腹は満たされていたのだが、もう一品スキレットでリゾットを調理してみたいと考えていた。「どうする?」「だいぶお腹は満たされてきたけど・・・」「でも、せっかくだし」と、とりあえず作ってみることにする。そしてこちらも待つ事15分・・・。やはりうまい! うまい、うまい、と食べ続けてしまい「多すぎないかな」という心配は一瞬にして吹き飛んで、あっというまに空になってしまった。
キャンプというシチュエーションに、スキレットは最高の相棒だと確信した。持ち運びは重くて大変だけど、それを乗り越えてもあまりある「おいしさ」をもたらしてくれた。よし、次回はスキレットを使って他の料理にも挑戦してみよう、と考える。こうやって荷物の量とそれにともなって重量が増していくわけである。
今回利用した天童高原キャンプ場は、天童市内からの道路も走りやすいし水回りも綺麗だったので、満足度の高い場所だった。ちなみに予約の際に「大中小3種類の区画」を選択するのだけど、今回自分たちは一番大きいサイズのところを予約した。大、といってもそこまで大きいわけではなく、テントとタープを張ってテーブルや焚き火台などをセットすると、大のサイズでちょうど良くゆとりがある感じだった。
近くに買い物ができる場所はないので、天童市内で済ませておくことをおすすめします。そうそう、シャワー等の設備はないので、風呂に入りたい人は天童市内まで戻る必要があります。片道30分ほどなので、自分たちは夜は我慢して、午前中に天童温泉に向かって汗を流しました。さて次の目的地、新潟へ向け出発だ。
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