「安吾 風の館」へ行く。

先日新潟へ出かけた際に「安吾 風の館」へ立ち寄ってきた。折しも桜が満開の時期だった。前回の読書ブログで「桜の森の満開の下」を選んだばかりだったので、まさに誂えたかのようなベストタイミングだった。木の下から、青い空に淡い桜の花の組み合わせを眺めていると、自然と笑顔になってしまう。


坂口安吾 風の館 庭の桜

「新潟の冬は曇天が多いから、なんとなく気分が上がらないことがある」と、新潟在住の方から聞いたことがあった。厳しい冬を抜けて迎えた春の桜と青空は、もしかすると私たちが感じている「それ」よりも、ずっと青く桜色に感じられるのかもしれない。待ちわびた分だけ、深くあたたかく心に響いてくるのかもしれない。




春に満開の桜を見ることができるのは、このうえない喜びの時間である。それが旅先ならば、さらにうれしい。そして今回は「桜の森の満開の下」を読み返した直後という絶妙のタイミング。色々なことが重なった「記憶に残る桜」となりました。


関連:読書の記憶 五十四冊目 「桜の森の満開の下 坂口安吾」

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