木製のフォークを手作りしてみた。

ダイソー手作りキットで、ディナーフォークを作る


ダイソーで「ディナーフォーク」を作るキットを見つけた。木材(ヒノキ)からフォークを削り出して作成していくキットで、中学校の図工の時間を思い出して作ってみることにした。ちなみに自分の中学校の頃の図工の先生は、非常に偏屈な性格で、なぜか自分は目をつけられていて、理不尽な理由で殴られたものだった。確かに自分も生意気だったと思うけれど、あの先生もかなりひどい人だったと思う。まあ、もう昔の話なのでどうでもいいのですが……。


そんな中学校のころの思い出を振り返りつつ、さっそく作り始める。まずは中に入っていた木片に図面を書くところから。この段階ですでに歪んでいるのだが、作りながら修正していけばいいかな、と適当に続行する。


とりあえず、ざくざくと削っていく。今回使用している道具は「カッターナイフ」と「彫刻刀」である。特別な道具は使用していない。鉛筆を削る要領で、ざくさくと削っていく感じである。ちなみに今回の作業を振り返ってみて「一番、大変だった」のが、この段階の作業だったように思う。自分はカッターナイフで削ったのだが、お持ちの方は小型の糸ノコなどで周辺を切り落としてしまった方が早いと思う。結構、指が痛くなります。

少しずつ作り込んでいく、おもしろさ


さらに削り込んでいきます。このあたりから、段々面白くなってきました。少し削っただけでも印象が変わってしまうし、一度削った部分は元には戻らないので、慎重にコツコツと、そして時々失敗しながら削っていく。気がつくと一時間以上も作業をしていたことに気づき「こんなに集中したのは久しぶりだ」と、しみじみと考える。肩や背中が痛いけれど、それ以上に充実感があった。

週末の「地道」な、たのしみ




さらにコツコツ削り続ける。写真の光の具合でお気付きの方も、いらっしゃるでしょう。すでに作成開始から、ここまでに数日の時間が過ぎてしまっている。週末の空き時間に、少し削って様子をみて、また少し削って、とコツコツ作業を継続し、ようやくこの形になった。

おそらく早い人ならば、数時間でこの段階まで作り込めると思うのだが、今回は急がず少しずつ作業を進めることにした。結果的に「よし、今日もフォークを削ろうかな」と「週末の楽しみの時間」ができてよかったと思う。ひさしぶりに「少しずつ作り込んでいく面白さ」を楽しむことができた。

そして、完成



サンドペーパーをかけて仕上げていく。なめらかな表面に、ヒノキの木目が美しい。よくよく見ると、あちらこちらに粗があって修正したくなるのだが、キリがないので今回はここで終了することにした。このあと、オリーブオイルを薄くぬって表面をコーティングして完成である。



せっかくなので、家にあるウッドバーニングの道具でサインを入れてみた。サインを入れるほどの作品ではないのは自覚しているが、なんとなく記念になるかと思い刻んでみた。入れてしまってから、あまり上手に書けなかったため、せっかく丁寧に仕上げた部分を台無しにしてしまった気分になったのは、ここだけの話である。

完全オーダーメイドの木工フォーク



そして、今回、素人ながらにこだわってみたのが、この造形である。なぜこのような「ゆがみ」というか、曲線をしているかというと「見た目が綺麗」と、いうだけではなく自分の手に合わせた造形に仕上げてみたからである。



ご覧の通り、手に持つと「しっくり」する造形になっている。つまり大げさにいうならば「完全オーダーメイドの木工フォーク」ということになる。実際に持ってみると(自分でいうのアレですけど)しっくりと、吸い付くように指になじむ。自分の手にはしっくりするが、他の人にはしっくりこない。つまりそういうことだ。

・・・まあ、はっきりいってムダな労力を注ぎ込み過ぎたとは思うのだが、それこそが趣味の世界の醍醐味だ、と言い切ってしまいたい。



そのようなわけで「はじめての木工フォークつくり」は想像していた以上に楽しい時間を過ごすことができた。やはりこうやって、手に触れられるものをコツコツと作っていく時間は面白い。もっと色々と工夫してみたくなる。なによりも、特別な道具もいらないし、机のちょっとしたスペースで作業できるのもよかった。

また機会があれば、スプーンなども作ってみたい。皿も作れたら楽しそうだ。そのほかにも、あれやそれも作れないだろうか? そんなことを考えていると、あたらしい世界が広がっていきそうで楽しい。とりあえずカッターナイフだと、削るのがなかなか大変だったので、ちゃんとしたナイフを探してみようかと思っています。


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