Kindleで出版!「なか見!検索」が表示されないので、サポートに問い合わせてみた。
「なか見!検索」が、表示されない!?
Amazonのkindle本には「なか見!検索」という、一部を閲覧できる機能があります。先日、拙著「あなたの文章は読まれていないかもしれない(以下 あな文)」にも「なか見!検索」のラベルがついたので「どのように表示されるのだろう」と、読者になった気分で確認してみました。
「あな文」の場合「はじめに」と「第1章」の部分が対象になっていました。しかし、スマホで閲覧したのですが、かなり文字が大きく表示されていて読みにくい。
これはエラーだろうか? 私の設定が間違っていたのだろうか。せっかく閲覧してもらえても、これでは読みにくくて数ページで中断されてしまうのではないか、と考えサポートに問い合わせてみることにしました。
とてもていねいな返信をいただいたのですが、内容を割愛して説明すると、
1)現在 KDP サポートでは日本語で書かれたリフロー形式の「なか見!検索」はサポートされていない。
2)技術チームがサービス拡張に努めており、一部の「リフロー形式」のタイトルでは「なか見!検索」が表示されるケースもあるが、表示に関する調整の依頼は受けていない。
とのこと。なるほど。まだ「日本語のリフロー形式」のフォーマットでは、サービス拡張段階のため、調整は受け付けていないということらしい。
それならば仕方ない。おそらく、近い将来に適切な表示に改善されるはずなので、それまで待つことにしよう。もし「なか見!検索」を利用して「ちょっと見にくいな」という表示がされた場合は、以上の理由のためご了承いただきたい。
(補足)現段階では拙著は「なか見!検索」が、できない状態になってしまった。対象から外れたのか、問い合わせをしたので外してくれたのかはわからない。とりあえず、まだ調整段階であることは、間違いないようだ。
「はじめに」の部分を、全文公開
しかし、著者としては本文はもちろんのこと「はじめに」にも「心をこめ」文字通り「執筆」したので、ひとりでも多く読んでいただきたいと思っている。そこで、今回ブログに全文公開してみることにした。じっくりとご覧ください。「あなたの文章は、読まれていないかもしれない(はじめに)
(ここから)
どんなに「すてきなこと」を考えていても、それを言葉にしなければ伝わりません。頭の中にある考えやイメージは「言葉」にすることで、はじめて相手に伝わるものだからです。
ところが、数千枚以上の文章を添削してきて思うのですが、ほんとうに多くの人たちが「文章の書き方」で損をしている、と。そう感じます。
届いたメールを読んでいると、なんとなく批判がちな性格の印象を受けるのに、実際に会ってみると、やさしくてあたたかい雰囲気の人だった。
おとなしめで謙虚で、周囲に合わせる人という印象。ところが打ち合わせをしてみると、こちらの言葉をしっかりと受け止めて意見を返してくれる。アイデアを広げてくれる。「すてきな発想をお持ちなのだから、もっと表現した方がいいですよ」というと、いや私はそんな、と黙ってしまう。
せっかく「すばらしいこと」が頭の中にあるのに、文章を書くのが苦手で表現できていない人が本当に多いのは、とても残念なことだし、周囲にも世の中にとっても「もったいないことだ」と、私(筆者)は考えていました。
・文章の「書き方」を、教えてもらっていない。
しかし「文章を書くことが苦手」なのは、文才や表現力が欠けているからではありません。ただ「文章の書き方」を、教わっていなかったからなのです。
原稿用紙を渡されて「読書感想文の宿題。原稿用紙2枚」と先生が黒板に書く。そして「自分の好きなことを、自由に書きなさい」でおしまい。あとは、提出した作文の誤字脱字を赤ペンで修正されて、先生のコメントが添えられて終了。
この程度の指導しかなかったと思うのです。これでは「もともと作文が得意な生徒」しか書けなくても仕方ありません。「書き方」を教わっていないのだから、当然です。
・そして、社会人になったからといって、急に書けるわけでもなく。
上司や先輩に、企画書の提出を求められる。休日返上で、一生懸命に仕上げ、緊張しながら提出すると「何が言いたいかわからない」と書き直しを命じられる。
もちろん、具体的に「どのように書き直せばいいか」のアドバイスはない。もう、どうすれば良いかわからなくなる。書き直しを繰り返すほど、自分が書きたいことから遠ざかっていく気がする。
「やっぱり自分には、文章を書く才能がないんだ」とますます自信がなくなっていく。文章を書くことが嫌いになる。どうせうまくいかないのなら、何もしないほうがいい……。あなたにも、同じような体験があるのではないでしょうか?
・文章を書くのは、たのしいこと。
しかし「文章を書くこと」は楽しいことです。自分が一生懸命に考えたことを、ていねいに言葉を選び紡いでいく。ドキドキしながら送った文章を読んで、相手から言葉が返ってくる。
そんな、新鮮でどこまでも広がっていく世界を作り出すのが「文章を書き、表現すること」だと私は考えています。
本書では、そのように考えているのに、いまひとつ自分らしい表現ができない人のために、文章を考えていく準備段階のヒントを提供していこうと思います。
・一般的な「文章術」は、すでに「文章を書くことが得意な人」向け?
たくさんの「文章術」が解説されています。
その多くが「文章の技法」や「型」をアドバイスしているようです。
しかし、すでに「文章を書くのが得意」な人ならば「技法」や「型」を覚えることで、さらに文章が磨かれるかもしれませんが、そもそも「書くのが苦手」で「自分の文章に自信がもてない」人には、あまり有効とはいえない。そう、私は20年以上の指導経験を通して、そのように感じています。
スポーツを始めたばかりの人に、表面的な技術を教えても身に付かないように、文章を書くことが苦手な人には「ペンを手に取る前の準備 =土壌つくり」が大切です。
書き始める前に、様々な角度から「ことば」について考えてみる。色々な文章に触れてみながら、そのおもしろさを体感してみる。そして「自分も、何か書いてみたいな」と、静かに思えるような準備の時間が必要だと思うのです。
大きな作物を育てるには、豊かな土壌を育てる必要があります。土壌を育てている時間は、変化が目に見えにくいですが「この段階の作業が、成果を決める」大切な土台になっていきます。本書では、その「豊かな土壌つくり」から、時間をかけてゆっくりと進めていこうと考えています。一見すると遠回りに見える道こそが、実は最短コースだからです。
・私の実体験(失敗談)を、あなたの糧に
さらに、より実践的な素材を提供するために、私自身の「起業経験」を通した失敗のエピソードも紹介しながら、現実感のある、ざらざらとした手触りのある内容に仕上げていきました。
はっ、と感動するようなエピソードはありません。普通の人間が試行錯誤を繰り返し、多くのことを失いながらも学び続けてきた地道な内容です。自分の失敗談を語ることは、あまり愉快なことではありませんし、できれば格好の良いことだけを書きたいものですが、そのような現実のエピソードの中にこそ「本当に使えるヒント」が眠っています。だからこそ、できるだけ正直に包み隠さず解説することにしました。
そこから「何かしら教訓のようなもの」を汲み取ってもらえたのなら、恥をしのんで書いた甲斐があったというものです。
・さて、そろそろ準備はいいですか?
たった数行の文章から、新しい出会いが生まれていく。 ちいさなスマートフォンから、大きな世界へとつながりが生まれていく。そのような不思議でパワフルな世界を、あなた自身が表現した文章で生み出してほしい。目の前の壁や不安を乗り越えて、たくさんの、あたたかな言葉を産み出してほしい。
そのような願いを込めて、これから私はあなたへ「伝わる言葉を探す31のエッセンス」を解説していきます。
自分が書いた文章を読んだ人から、たくさんの言葉が返ってくる。
まだ一度も会ったことがない人から、昔からの友人のような言葉が返ってくる。
そんなうれしい瞬間を「あなたが書いた文章」で、作りだしてください。きっとそれは、今のあなたが想像しているよりも、ずっとずっと「すてきな時間」なんですよ。
では、そろそろ始めていこうと思います。
準備はいいですか?
・つづきは
本文で、ご覧ください。 Amazonの詳細ページへ