【仕事】「起業するって、大変ですか?」

起業するということ(起業家の教え)

質問「起業するのって、大変ですか?」

私は、仕事などを通して出会った人達から「起業するのって大変ですか? 自分にもできるでしょうか?」というような相談を受けることがあります。そのような時私は次に紹介する「3つの質問」について考えてみることをおすすめしています。みなさんも、試してみてください。

1「働く時間は2倍で、収入は2分の1で生活できるか?」
2「今の職場で、1番になっているか?」
3「自分が『やりたいこと』を他者に説明できるか?」


このような質問をして「今の仕事の方がいいかもしれない」と感じるのであれば、「今」は現在の仕事を一生懸命取り組んだ方が得るものが多いかもしれません。逆に「そんなの簡単ですよ。大丈夫ですよ!」と即答するようでも、少し自分自身を見つめ直す時間が必要かもしれません。

「え? じゃあ何が正解なの?」と質問されたのならば、独立起業するということに、正解も不正解もない。今の自分が「どのような方向へ進んでいるか」を、注意深く観察しながら進んでいくしかない、と答えます。質問に対して即座に「これが答えだ」と(よくもわるくも)断定するのではなく、少し立ち止まって考察してから回答を探す姿勢が必要ではないかと思うからです。

答えをはぐらかしているように感じる人もいるかもしれませんが、これが実際のところです。そして、すでに起業している方には「ああ、うん、そうですよね」と共感していただけるのではないかと思います。

起業することは、だれでもできる。

はじめることは、誰にでもできます。しかし、そこからどのように伸ばしていけるかが、腕のみせどころであり、勝負どころです。ところが多くの方が「はじめるまで」には時間をかけるのに「そこからどうするか」には、あまり時間をかけていないように感じます。

「やってみなければわからない。やりながら考えればいい」と嘯く人もいらっしゃいます。たしかに、やってみなければわからないのが人生です。しかし、すでに多くの人が実践していて先人の知識や情報が蓄積しているというのに、それを学び考察せずに始めるのは無謀です。無謀と勢いの良さは、似ているようで土台が異なります。

実際に、独立起業して一度走り始めると、時間は一気に消費されていきます。立ち止まり、周囲を見渡す時間を見失うほどの強い勢いで前へ進みます。よくもわるくも予想もしていなかったことが起こります。しっかり準備していた部分が実は重要な点ではなく、自分では考えもしなかった部分でトラブルが起きたりもします。つまり、そんなことの繰り返しです。

なぜそんなことがわかるのかというと、私(佐藤)が、実際に「それ」を経験してきたからです。今ここに書いていることは、独立起業したばかりの19年前に対して説教をするつもりで書いているのが本当のところです。いやはや、当時の私は無謀を通り越してもはや・・・。話をもどしましょう。


防ぐことはできないけど、準備はできる。

一月に「占い」で見た「今年のあなたの一年」を、一年後に確認してみると「ほとんど当たっていない」ことが多いように、未来を予測することは容易ではありません。いつだって予想から少し離れたところから「それ」は、やってきます。

でも「それ」を防ぐことはできませんが、準備をしておくことはできます。準備があれば、余裕が生まれ(その余裕がほんのわずかなスペースだったとしても)立ち止まって周囲を見渡す「ゆとり」ができてきます。それは、今のあなたが想像しているよりも、ずっと大きな力になってくれるはずです。トラブルから学んだことをきっかけに次への飛躍の道標を立てられるかもしれません。

起業する前に確認しておきたい3つの質問

誰も知らない場所へ、冒険へでかけるみたいに

独立起業する、ということは、まだ誰も挑戦したことがない分野へ向かって、自分で道を切り拓いていくということです。それはちょうど、宝物を探しにいく冒険小説のようなものかもしれません。

大きな期待はあるけれど、宝箱がなかったならばどうしよう。でも、何かがあるかもしれないのならば、そこへ行ってみよう。自分が冒険小説の主人公になったかのように(実際に、この物語の主人公はあなた自身です)希望と不安と責任と可能性の詰まったリュックを背負い、堂々と前に進んで行かなければいけません。

実際のところ、宝箱を手に入れられる人の数は、さほど多くはないでしょう。ようやく掘り当てても、すでに他の人が宝を持ち帰っているかもしれません。小説の世界ならそこで終了。しかし、私たちの人生は続きます。何度でも立ち上がり、仕事をし稼ぎ、立ち止まることなく進んでいく気持ちが不可欠です。

繰り返しになりますが、ここに書いていることは「19年の私自身」に対する説教です。同時に、少しだけ起業家として先輩である私から、若手の起業家に対するメッセージでもあります。

まずは、先ほどの3つの質問を自分自身に問いかけてみてください。
そこから「何かひっかかる部分」に、光を当ててみてください。そして、少しだけ時間をかけて足元を掘り下げてみてください。必ず「自分の居場所」は存在します。そしてその場所は、探し続けた人だけが、たどり着けるところにあります。人生って、わりとそんな風にできている、と思うわけです。

以上、定期的に届く「起業について」の現段階での私(佐藤)の回答でした。

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