【北海道旅 3日目(3)】北海道駒ヶ岳、もうひとつの顔【道の駅 YOU·遊·もり】


北海道駒ヶ岳、もうひとつの表情と出会う。

 大沼国定公園を出て、次に目指すは洞爺湖である。そしてここが本日の宿泊予定地になっている。大沼国定公園から洞爺湖へは国道5号を北上し、約140キロというところ。最初は有料道路を使って一気に走り抜けようかと考えていたのだが、道路も混雑していないし道の駅にも寄りたいので、そのまま国道を走ることにした。

 走り始めて、さっそく「道の駅 YOU·遊·もり」があった。まだ全然距離は稼げていないが、先を急ぐ旅ではないので、早々に休憩することにした。そしてこれが正解だった。「道の駅 YOU·遊·もり」には、展望ラウンジがある。そこから、先ほど大沼国定公園から眺めた北海道駒ヶ岳を別の角度から眺めることができる。

 先ほど私は「北海道駒ヶ岳は、左側の1部が尖っているように見える山だと」書いた。ところがこちらから見ると、中央部分がえぐれ「2つの山がつながって並んでいる」ように見えるのである。山は、見る角度によってその形を変えるものだけど「これが同じ山なのか」と思うほどに、別の表情を見せてくれるのだった。大沼国定公園で北海道駒ヶ岳を眺めた方は「道の駅 YOU·遊·もり」にも立ち寄って、その姿を楽しんでいただきたい。お勧めです。


 ※大沼からの「北海道駒ヶ岳」はこちら

 絶景を楽しみ車に戻り、移動を再開する。道の駅から30分ほど走ったところで「丘の駅(八雲町情報交流物産館)」があったので、またもや立ち寄ることにした。この段階で時刻は午後4時を回っていた。このペースで休憩していたら、目的地にたどり着くころには日没になっているかもしれないが、本日は距離を稼ぐことが目的ではないので、こんな感じで移動しようと思っている。

 若い頃は1日4〜500キロ走っても、一晩寝れば翌日には「さあ、いくぞ」という感じで、同じ距離を普通に走ることも少なくなかった。しかし、年齢を重ねると厳しくなる。下手すると走っている時間よりも休憩の時間の方が長い時すらある。できれば自動運転の車で移動して、要所だけ自分で運転する方がいいとすら思う。あれほど車を運転することが好きだった自分が、年齢を重ねると性格も含め、色々と変わってくるものだ。

丘の駅で、団子を食う。

 国道5号を直進し、案内に従って左折する。緩やかな気持ちの良い坂道を車で上っていくと建物が見えてきた。駐車場に車を止める。4月の平日ということもあり、車の数はまばら。開放感を感じつつ、そうだここで大沼だんごを食べようじゃないか、となった。外は風がやや冷たいので、車内で包みを解く。

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 小ぶりサイズが特徴的な「大沼だんご」。こちらを、爪楊枝を太くしたような串で刺して食べる。パッケージに印字された説明によると「団子を串に刺さないのは、湖面に浮かぶ126の島々に見立てています。」とのこと。初代当主のアイデアなのだそう。そして、このサイズ感が絶妙で、ほいほいと次々と口の中に放り込んでしまう。お茶を飲み、もぐもぐ、ほいほい、と手と口が止まらなくなる。おいしい。

 購入する時に「2人で食べるから、2箱は多いかもしれない」と考えていたのだが、ほどなく一ケース完食してしまう。「もっと購入しておけばよかった」と思ってしまった。当日が消費期限(賞味期限ではなく、消費期限)なので、いくつか購入しておみやげに、とできないのが残念である。とりあえず、あと一箱残っているからホテルに到着したら食べようと思う。

 期待していた「大沼だんご」は期待通りの一品だった。満足した気分で、丘の駅の周囲を散歩することにする。「丘の駅」という名前からも想像できるように、視界を遮る建物もなく、北海道の大地と海を眺めることができる。隣接する噴火湾パノラマパークは、開放感のある芝生と青空が広がっていて、オートキャンプ場もあるらしい。車でもアクセスしやすいし、キャンプの重たい荷物を運ぶ必要もないので、家族にも良い場所ではないかと思う。

 しばらく気持ちの良い風に当たり風景を眺めてから、物産館に行き、飲み物などを買った。ナビの到着予定時間を見ると、日没前にはギリギリ洞爺湖に到着できそうだ。できれば明るいうちに目的地へ到着したい。さてどうだろう、と思いながら車に戻り出発する。(つづく

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