投稿

ラベル()が付いた投稿を表示しています

はじめてのスカイマーク航空。(仙台ー神戸)

イメージ
はじめてのスカイマーク航空 子供のころ「大人になったら、一度くらいは飛行機に乗れるだろうか」と思っていた。当時の自分には「飛行機=お金持ちが乗るもの」という印象があって、自分のような一般人には利用する機会がない交通手段だと考えていたからだ。 ところが最近では、一般人の自分でも定期的に飛行機を利用できるようになった。LCCや「早割」のような制度を活用すると、新幹線よりも費用を抑えて購入できるようになったからだ。さらにスマートフォンがあれば、予約から支払いの手続きまですべて終えることができる。もしも子供のころの自分にメッセージを伝えることができるならば「大人になれば、乗れるようになるぜ」と、教えてやりたい。行こうと思えば、海外にだって飛べる時代がくるぞ、と。 スカイマーク航空 仙台ー神戸間の運行が再開 さて、話を戻そう。先日、大阪方面へ行くことになった。スマートフォンで航空券を検索したところ「最安値」のところに スカイマーク の便が表示されているのを見つけた。調べてみると「平成29年の7月に、仙台ー神戸間の運行が再開」されたのだそう。さらに「いま得」という制度を利用すると、かなり安く購入することができる。神戸からなら大阪へも移動が楽だし、なによりも再開されたばかりのスカイマークに乗ってみたいという興味もあり、利用してみることにした。 今回利用したのは 仙台国際空港 9:15発の便。実は(と、いうほどのものでもないが)自分は飛行機が苦手である。出発の日程が近づくにつれて「また飛行機に乗るのか・・・」と思ってしまう。定期的に天気予報を確認して、どうかすばらしく安定したフライトになりますように、と願ってしまう。 しかし不思議なもので、 空港アクセス線 を降りて空港に向かう通路を歩いている時になると「さあ、いこう!」というポジティブな気分になる。開き直って、どんとこい、という感じになってくる。 その勢い(?)のまま、スカイマークの自動発券機へ向かう。コンビニで支払った時に渡されたコードを発券機に読み込ませれば、上の写真のような搭乗券が発券される。あとはそれを持って、搭乗ゲートへ向かうだけである。そして今気がついたのだが、出発時刻と日付が両方とも「9・15」だった。便名も「SKY15」だ。だから何、というわけでもないのだがなんとなく目にとまったので書いてみた

宮沢賢治をめぐる旅(宮沢賢治詩碑 編)

イメージ
花巻への旅 自分の場合、旅をする時には移動時間や滞在時間を考慮して「綿密に計画を立てる」場合と、とりあえず現地に行ってみてから決める「なりゆきまかせ」の場合の二種類がある。今年の夏は「なりゆきまかせ」で花巻へ行った。 どうして花巻なのか、というとお盆休みの二日前に予約が取れる宿を検索していたところ、花巻に良さそうな旅館が見つかったからだ。つまり、目的があって花巻に宿をとったのではなく、宿がとれたから花巻に行くことになったのだった。 1日目は、ゆったりと過ぎた。懸念していた渋滞もうまく回避できたし、美味しいものを食べることもできた。なによりも直前に予約した花巻の温泉宿が想像していたよりも、良い感じだったので「今回の旅は、いい感じだなあ」という気分で過ごすことができた。あまりにも、ゆったり充実した時間だったので、宿を出た時には二日間ぐらいここに滞在していたような気分になったくらいだった。 2日目は、宮城の方に向かって南下しつつ、気になったところがあれば立ち寄ってみようと考えていた。ところが、花巻で立ち寄った「まちなかビジターセンター」で「宮沢賢治詩碑へ行ってみては?」と勧められたのだった。当初は全く予定していなかった場所だったのだが、これもまた縁、ということで行ってみることにした。 宮沢賢治詩碑へ 花巻駅から車で約15分。駐車場に車を止め、そこからは徒歩で移動する。自分達の他に観光客らしき人はいない。昨晩はずっと雨が降っていたのに、今日は夏らしい陽射しが地面に降り注ぐ道を、 残りわずかの夏を惜しむかのように盛んに鳴く蝉の声を耳にしながら歩く。 雨が降っている時は「夏なのに雨ではつまらない」と愚痴を言うのに、晴れている時には「暑い。日に焼ける」と文句を言う。実に勝手である。賢治先生ならば、晴れても雨でも変わらず、同じように過ごしているにちがいない。そんなことを考えながら歩いていると五分ほどで、入口に到着した。 そこでふと気がつく。道標には「宮沢賢治詩碑 羅須地人協会跡入口」と記されている。ああ、そうだったのか。ここが一度訪問してみたいと考えていた、羅須地人協会の跡地だったのか。センターの方から「宮沢賢治が住んでいた場所」と説明を受けた時に気がつくべきだった。 さきほどまでは「暑い」「汗が不快だ」などと

「安吾 風の館」へ行く。

イメージ
先日新潟へ出かけた際に「 安吾 風の館 」へ立ち寄ってきた。折しも桜が満開の時期だった。前回の 読書ブログ で「桜の森の満開の下」を選んだばかりだったので、まさに誂えたかのようなベストタイミングだった。木の下から、 青い空に淡い桜の花の組み合わせを眺めていると、自然と笑顔になってしまう。 「新潟の冬は曇天が多いから、なんとなく気分が上がらないことがある」と、新潟在住の方から聞いたことがあった。厳しい冬を抜けて迎えた春の桜と青空は、もしかすると私たちが感じている「それ」よりも、ずっと青く桜色に感じられるのかもしれない。待ちわびた分だけ、深くあたたかく心に響いてくるのかもしれない。 春に満開の桜を見ることができるのは、このうえない喜びの時間である。それが旅先ならば、さらにうれしい。そして今回は「桜の森の満開の下」を読み返した直後という絶妙のタイミング。色々なことが重なった「記憶に残る桜」となりました。 関連: 読書の記憶 五十四冊目 「桜の森の満開の下 坂口安吾」

【旅】Cabin zeroのトラベルバックを買う。

イメージ
「機内持ち込み可」のバックパックを探す ずっと使っていた小型のバックパックが、だいぶくたびれてきた。ちょうど仕事で飛行機を利用することになったので、それに合わせてバックパックを買い換えることにした。 バックパックを購入する際に気をつけたいのが「サイズ」である。機内持ち込み可能サイズにして、荷物を預けることなくスムーズに移動したい。そこで候補に上がったのが、 Cabin Zeroのトラベルバック である。 28Lであれば国内線の機内持ち込みサイズにも収まるし、デザインもシンプルなのでビジネススーツと合わせても大丈夫だろう。値段も予算内。店頭に実物を確認に行ったところ、シンプルなデザインで軽いし、持ち手もついていて使いやすそう。さらに 「こちら、今年の夏に、とてもよく売れました」という店員さんのセールストークにも背中を押され購入することにした。 自宅に戻って荷造りをしてみる。形状がスクエアなので思っていたよりも荷物を入れることができた。ノートパソコンと資料、着替えなどを入れてもまだ余裕がある。2泊程度の移動であれば、このサイズ(28L)がちょうどよいと感じた。 「OKOBAN」に登録する さらに、このトラベルバックには「OKOBAN」という個別識別コードが、ひとつひとつに与えられている。これに情報を登録しておけば、空港などでロストバゲッジをした場合でも、拾ってくれた人が確認して連絡をしてくれる(可能性がある)らしい。 さっそく記載のウェブサイトにアクセスしてメールアドレスを登録しておいた。 さて、これからこのバックと一緒に、何キロくらい移動することになるだろう。国内はもちろん、海外にも一緒に移動できる相棒になってくれるだろう。そんなことを考えていると、わくわくしてきますね。 追記 先日、仙台国際空港→伊丹空港の国内線(JAL)で、CabinZaroを使ってきた。もちろん機内持ち込みOKのサイズだった。このバックパックひとつで、2泊3日の出張を乗り切ることができた。2箇所に持ち手がついているのが、思っていた以上に使いやすかったので追記しておきます。 【参考】 Amazonで「Cabin zero」のバックパックを探す

啄木新婚の家へ行く。【盛岡と文学をめぐる旅】

イメージ
盛岡市の観光案内を眺めていて、ふと目がとまった。そこには「 啄木新婚の家 」という文字。なんとなく、ざわざわとした気分になる。なぜそんな気分になったのかと考えてみるに「新婚」という言葉が、そうさせるのではないかと思い至った。 まずは「福田パン」へ 時間的に、行ってみようか迷ったのだが、せっかく「ざわざわ」とした気分になったことだし立ち寄ってみることにした。ちなみに、今回は近くにある「福田パン」に立ち寄ってパンを買ってから向かうことにした。先にパンを買っておいて、どこか良さそうなところで食べようという計画である。ところが、である。店内はパンを買い求める客で長蛇の列ができていた。いったい、どのくらい並ぶのだろうかと時計を見ていたところ、パンを受け取るまでに45分ほど経過していた。 大人気である。連休中ということで、普段よりも混雑していたと思われるが、パンを購入するのに45分も並んだのは人生初の経験であった。並んでいる時は「あと、どのくらい並ぶのだろう」と限られた観光時間が気になってハラハラしていたのだが、そんな風にしてようやくパンを手にした時には、妙な達成感があった。おそらく脳内では快楽物質が軽く放出されていたと思われる。並んでも手に入れたいという人間の心理を体感できたような気がしたのだった。しかし、食べるのは一瞬である・・・。うまいけど、一瞬である・・・。 さて、福田パンのことでだいぶ行数を費やしてしまった。もしかすると啄木新婚の家よりも、無意識では福田パンのことを書きたかったのかもしれない。まあ、寄り道するのも旅の醍醐味のひとつである。話を元にもどそう。 啄木新婚の家へ行く 市内の通りを歩き、ひょい、と左折すると、そこに表れたのが「啄木新婚の家」だった。入口の看板によると「(結婚式に)啄木は遂に姿を見せなかった。」とある。これは知っていた。啄木というと純朴な印象がある方が多いと思うのだが、実際は・・・というのは、以前に本で読んだことがある。 しかしその後に続く「啄木一家がここに在ること3週間」ということは知らなかった。わずか3週間で引っ越してしまったのだそう。これは「住んだ」というよりは「しばし滞在した」という表現の方が近いような気がするが、まあそんな野暮なことは言わずに(書いていますが)中に進んでいくことにする。

太宰治まなびの家 (旧藤田家住宅)へ行く。

イメージ
私の人生は、運が60%。才能が5%。 10月の連休に、旅に出ることにした。 初日、まず最初に向かったのは「 太宰治まなびの家 (旧藤田家住宅)」だ。昨年訪問した「 斜陽館 」と「 太宰治疎開の家 」にひきつづき、一度行ってみたいと思っていた場所である。斜陽館も、疎開の家も、そして、学びの家も、高校生の時に太宰の作品を読んでから「行ってみたいものだ」と思いつつ、なかなか行けなかったのだが、一度タイミングが合えば、このようにとんとん拍子で訪問できるわけである。まさに、人生とはタイミングと運である。 ちなみに私の人生は、60%が「運」であると思う。のこりの20%が「偶然」で、さいごの20%が「才能」だと思う。いや才能なんて「5%」くらいかもしれない。ほとんど運と偶然に支えられてきた。年齢を重ねるごとに、そう実感するようになってきた。 太宰治まなびの家(旧藤田家住宅)へ さて。 太宰治まなびの家は、太宰が官立弘前高等学校に在学していた三年間、下宿していた場所である。カーナビを頼りに指示された方向へと進んでいくと、静かな住宅街のなかに「それ」はあった。 斜陽館の時には、案内の看板などが増えていくにしたがって「おお、いよいよ斜陽館が・・・。あの角を曲がったあたりに・・・」と、気分が高揚したものだったが、まなびの家の場合は周辺が住宅街だったこともあり「あれ、ここかな?」というような感じだった。もしかして、あまり見るところはないのかな、というのが第一印象だった。 「学生の頃の太宰」を感じる部屋 しかし、安心していただきたい。当時のままに保存されているという太宰の部屋は、大正時代の面影がそのままに残っている「ああ、まさに、ここだ」というような空間だった。当日は小雨が降っていたのだが、その淡い光量もよかったのかもしれない。いかにも静かで、落ち着いてして、そしてどこか湿っぽい雰囲気が「学生の頃の太宰」を、連想させるような印象を醸し出していた。 太宰は、この部屋で何を見て、何を考え、そして何をしようと思っていたのだろう。芥川に憧れた青年は、自分が文豪と呼ばれる人物になることを想像していただろうか。もちろん、そんなことも考えてはいただろうけれど、それよりは恋愛のことが思考の中心になっていたのではないだろうか

天童高原でキャンプ(キャンプしながら旅日記)

イメージ
天童高原でキャンプ 今年の夏は「 天童高原キャンプ場 」にテントを張った。天童高原は、宮城のおとなり山形県にある。 仙台市内からでも車で1時間40分ほど なので、のんびりと向かったところ……案の定、渋滞に巻き込まれてしまった。夏休み真っ盛りなのだから、渋滞するのは当然である。ナビに表示される真っ赤な道路を眺めながら、のろのろと移動。空は晴天。灼熱の太陽。アスファルトからの照り返しに対抗して、車のエアコンがフル稼働する。ウィーン。ガチン。ウオーン。ガチン。そういえば、子供のころに親が乗っていた車にはエアコンがついていなかった記憶がある(当時は、エアコンはオプションだったのだ)。いったいどうやって乗り切っていたのだろう。もはやエアコンのない生活など、考えられない。ウオーン。ガチン。 エアコンの動作音を聞き、車内で飲んだり(もちろんお茶です)食べたりしているうちに、ようやく渋滞は終焉の気配を見せ、作並を過ぎたあたりから一気に流れが良くなってきた。青い空、白い雲、快適な道。やはり夏休みは、こうでなくてはいけない。そんな風にして、残りの道は渋滞することもなくスムーズに天童市に到着した。 ちょうど昼だったので、蕎麦を食べることにする。テレビでオリンピックのニュースを見る。近くのテーブルの家族が、昨晩の錦織選手の試合内容について話しているのが聞こえる。こちらの家族は、岩手からの道が渋滞していて大変だった、というような話をしている。そんな会話が飛び交う店内で、コシのある蕎麦を食べる。「いや、この蕎麦のコシはなかなかだね」と連れと話しながらズルズルと啜る。食べ終わって後ろを見ると、だいぶ混雑してきていたので席を立つ。近くにスーパーがあるので、そこで買い出しを済ませてキャンプ場に向かうことにする。 キャンプ場へ到着 天童高原キャンプ場は、スキー場と隣接している。開放的で、ゆったりとした風景が広がっている。遠くに見える山並みも美しい。天気も良さそうだし、今晩は星が綺麗に見えそうだ、などと考えながら受付に向かう。 ここのキャンプ場は、 車で敷地内に入ることはできない。 駐車場から荷物をカートに積んで運ぶシステムになっている。自分達に割り当てられた場所は、やや斜面の上の方だったので、ちょっとだけ手間がかかってしまった。なるべくキャンプ道具を増やさないようにしてい

神割崎キャンプ場で、春のキャンプ日記

イメージ
神割崎キャンプ場で、春のキャンプ 今年の五月の連休は「 神割崎キャンプ場 」にテントを張った。ここのキャンプ場は、以前から行ってみたいと考えていたのだけど、なかなかタイミングが合わなくて訪問できなかった場所。ようやくこの五月に行くことができた。 まずは「神割崎」へ まずはキャンプ場へ向かう途中に、キャンプ場の冠になっている「神割崎」へ寄ってみる。ここは「南三陸屈指の景勝地で、二つに割れた奇岩の間から荒波がしぶきを上げながら押し寄せる様子は迫力満点。 全国の「白砂青松百選」に選ばれ、例年2月中旬と10月下旬にはちょうど岩の間から日の出を望むことができます。( 南三陸町観光協会ホームページより )」とのこと。 現地を訪れてみると、想像していたよりも海の水が綺麗に澄み渡っていて眺めがよかった。実際に、この2つの岩の間から太陽が昇ってくる様子を見ることができたのならば、さぞ美しいだろう。2月中旬は寒くて厳しいだろうけれど、10月下旬ならばそこまで寒さも厳しくないかもしれない。機会があれば見てみたいものだ、と思いながら写真を何枚か撮る。ムービーも撮影したのだが、うまく保存されていなかった。とりあえず、かろうじて保存されていたものをアップしておく。このムービーでは全く魅力が伝わっていないので、ぜひ現地で体感していただきたい。 南三陸さんさん商店街で「タコ」を買う 神割崎をあとにしてキャンプ場へ向かう前に「 南三陸さんさん商店街 」でタコを購入する。南三陸の志津川といえばタコなのである。今回のキャンプの目的はタコを食べること・・・は、言い過ぎであるが、まあそのくらい楽しみにしていたのである。そんなわけで、以前も購入したことのある店で無事にタコを購入。本当は「キラキラ丼」を食べようと思っていたのだが、店の前の行列を見て断念した。これは翌日の楽しみとする。 タコを購入し、近場のコンビニで買い物を済ませたあと、キャンプ場へ向かう。思ったよりも混雑はしていない。しかし、見晴らしが良い場所は海からの風が強いので眺めよりも風を避けられる場所を優先して探しテントを張る。今回はフリーサイトを選択したのだが、荷物の運搬の際には車の乗り入れが許可されているので楽だった。さっさと荷物を降ろして、テントを設置する。

小布施へ そして帰路 長野への旅(最終回)

イメージ
旅3日目の夜 疲労で早々に眠る 枕が変わると眠れない、などというけれど、自分は完全に「それ」である。旅に出たりするとまず眠れない。修学旅行など学校の行事などで宿泊する際に、あっという間に眠ってしまう友人を見ると羨ましくてしかたなかったものだ。大人になれば改善するかと思っていたのだが、多少眠る事はできるようになってきたものの浅く短くなってしまう。同じようなタイプの方は、このつらさをご理解いただけるかと思う。眠る、という行為が「つらい」というのもおかしな話な訳だが、つまりそういうことである。 しかし旅も3日目の夜となると蓄積した疲労もあり、わりにスムーズに眠れるようになる。今回の旅では、3日目に奮発して広い部屋の温泉宿を予約していたのだが、朝早くに起きて移動を繰り返していたこともあり、夜の11時前には睡魔に勝てず眠ってしまった。 せっかく良い宿だったというのに、さっさと眠ってしまったので、なんとなく損をしたような気分になる。貧乏性である(笑)しかし、寝てしまえば部屋が広かろうが狭かろうが全く関係ないわけで、そう考えると旅先の宿は(宿を楽しむという目的で宿泊する以外は)狭い部屋でも全然構わないと思った次第である。もしくは、初日に良い宿に泊まり、日程が進むにつれて安宿にしていくというのも手かもしれない。そのようなどうでもいいことを考えつつ3日目の夜は過ぎた。 旅4日目 晴天なり そして目が覚めると 4日目の朝 。今日は帰宅する日である。やれやれもう最終日か、と思いながら大きな窓から外を眺める。昨日 宿に到着したのが遅い時間だったため、周囲の風景が良くわからなかったのだが、朝起きてみてかなりの山奥だということに気がついた。 どうりでガソリンスタンドを探しても、見つからなかったはずだ。いやガソリンスタンドどころかコンビニすらも見つからなかったのは当然のことだったのだ。「地方に来たならば、ガソリンは給油できる時に給油しておけ」である。コンビニを見つけたら立ち寄っておけ、である。最寄りのガソリンスタンドまでは、ここからどのくらい離れているのだろう。チェックアウトの時にフロントに確認しておこう、と爽やかな景色を前にして、普通のことを考える朝だった。 小布施を散策する。 宿を出て、少し遠回りをして「 小布施 」に立ち

諏訪大社へ参拝 長野への旅(5)

信濃國一之宮  諏訪大社へ参拝 上高地からバスに揺られ 沢渡バスターミナル へ到着。この時点で時計の針は午後3時に近づこうとしていた。実はここからもう一カ所「 諏訪大社 」へ参拝したいと考えていた。数年前に長野へやってきた時にも参拝したのだが、その時は時間に限りがあって慌ただしくなってしまったので、もう一度時間に余裕がある時に参拝したいと思っていたからだ。 しかし、ここから諏訪大社まではカーナビの表示で約1時間。もし松本市周辺で渋滞に巻き込まれたらアウトである。が、しかし、こうなったらたとえ数分でも参拝したいと思い、上高地の余韻もそこそこに出発することにしたのだった。 諏訪大社(すわたいしゃ)は、長野県の諏訪湖の周辺に4箇所の境内地をもつ神社です。 信濃國一之宮。神位は正一位。全国各地にある諏訪神社総本社であり、 国内にある最も古い神社の一つとされております。( 諏訪大社ホームページ より) ホームページにもあるように、諏訪大社は由緒正しき歴史のある神社である。なにしろ 「国内にある最も古い神社の一つ」 というわけで、このことを連れに教えたところ「すごい!」と素直に感動していた。「すると、伊勢神宮や出雲大社よりも古いということ?」などとさらに突っ込んだ質問をされるかと身構えていたところ、特に質問はされなかった。 もしも同じようなことが気になった方は、ぜひ調べてみていただきたい。 それにしても、便利な世の中である。わざわざ書物を紐解かずとも、手元のスマホで検索すれば「神社の歴史」のような項目でも、瞬時に詳細な情報が表示される。この調子で行くと、これから10年後はどのような世の中になっているのだろう。おそらく情報検索の世界はとんでもなく進化していることだろう。 しかし実際に現地に立ってみないと、境内の木々の大きさ壮大さ。土の色。柱の気配。周囲に漂う厳かだけど、どこか親しみやすい雰囲気。そのようなものを体感することはできない。これからは「情報収拾を重視」「体感することを重視」の二極化に進んでいくのかもしれない。などと考えながら車を走らせる。 車は順調に進み、沢渡から諏訪大社に到着 そして幸運なことに、ところどころ流れが悪いところはあったものの、おどろくほどスムーズに 諏訪大社の上社へ到着 することができた。もし

上高地へ 長野への旅(4)

イメージ
上高地を歩こう。長野への旅 長野の旅も 3日目 となった。幸い天候にも恵まれ、車の窓を開けて走ると心地よい風が吹き込んできて気分がいい。そして 本日は上高地 へ行く。今回の旅の日程の中で 「最も天候が重要」な一日 である。数日前から天気予報を注意して見ていたのだけれども、上高地のような山岳地域の場合は平地と異なって読めない部分がある。晴天とまではいかなくても、気分よく歩けるような天気に恵まれるといいのだが。そんなことを考えて早朝に出発した。 話が前後するのだが、前日の夜は 千曲市のホテル に宿泊した。部屋自体はビジネスホテルなのだけど、ここの大浴場が天然温泉でとてもよかった。泉質とが泉温が心地よく、長風呂したくなるような温泉だった。もしも時間に余裕があれば2~3回湯船につかりたいところだったのだけど、明日が早出なので1度しか入らなかったのが若干心残りである。時間がある時よりもない時ほど、好みの温泉に巡りあうような気がする。 ホテルのスタッフの方で、一人熱心な方がいて「明日上高地へ行くのですが・・・」と道を確認しようとしたところ「上高地ですか! いいですね!」と爽やかな笑顔でアドバイスをしてもらえたのも好印象だった。やはり何事も熱心さが伝わってくるというのは良いものだ。それだけで満足度はかなり違ってくると思う。また機会があれば立ち寄ってみたい場所でした。 午前7時 上高地へ出発 話を戻そう。本日の出発は午前7時。千曲市から高速に乗って松本市まで向かい、沢渡バスターミナルへ向かう。まだ早い時間の道路は車も少なく快適に走行できた。この調子ならば予定通りに沢渡まで到着できるだろう。いやしかし、昨日の戸隠神社の体験から「直前に渋滞に巻き込まれる」可能性だってある。さあ、どうなる? と思いながら朝霧の道路を走行する。 駐車場に到着したのは9時前後 。すでに駐車場は8割ほど埋まっていた。そうやはり山の朝は早いのだ。これが紅葉のシーズンになったならば大変なことになるだろうな、と思いながら誘導されて隅の方のスペースに駐車する。車を降りる。天気は快晴。いい感じだ。切符を購入して、シャトルバスを待つ列に並ぶ。 上高地 に来るのは数年ぶりになる。何度やってきても「ああ、ようやく来ることができた」という気分になる場所だ。 宮城県からだと長野までも時間がかかるし、そこ

戸隠神社へ参拝に 長野への旅(3)

イメージ
戸隠神社へ参拝する 長野の旅2日目。野沢温泉のおかげで、心なしか肌がつるつるしたような気配がある。多少肌の色つやが良くなったところで、誰に自慢するわけでもないのだが、やはりざらざらよりはつやつやの方がいいので、気分よく出発することにする。 今日は朝一番で 戸隠神社 へ行く。午前中に神社を参拝して、午後からは時間を見ながら周辺を観光しようという計画だ。 戸隠神社 は、 その起こりは遠い神世の昔、「天の岩戸」が飛来し、現在の姿になったといわれる戸隠山を中心に発達し、祭神は、「天の岩戸開きの神事」に功績のあった神々をお祀りしています。( 戸隠神社ホームページ より) という歴史のある神社。以前、参道に続く見事な杉並木の写真を見た時から、一度ここを歩いてみたいと思っていた。参道入口から並木道を通って奥社までは徒歩で片道40分。そこそこ歩かなければいけない。これはなかなか手応えのありそうな参拝になりそうだと思い、朝早くに出発したのだった。 到着は午前9時 駐車場はすでに満車 宿を出たのが7時過ぎ。宿の方の話によると移動時間は「1時間30分くらい」ということだったので、このくらいに出れば駐車場も空いているだろうし余裕をもって参拝できると考えた。朝早い道路は車も少なく、すいすいと気持ちよく走行することができた。周囲に見える山々も風景も美しく、すでに農作業を始めている方達の姿も見える。カーナビが指示した道は、わりと幅が狭く走行しにくいところもあったのだが(最短距離を提示してくれているため、時々とんでもなく細い道を指示されたりする)対向車もないので、さほど気を使わずに目的地周辺にまで近づく事ができた。 さて、今僕が 「近づいた」 という表現をしたことにお気づきだろうか。この時点で時計の針は午前9時を回ろうかというところだった。しかし到着した神社前の駐車所はすでに満車。 すでに渋滞が始まっていた。 参道の前には大勢の人たち。そう、シルバーウィークの混雑は始まりを告げていたのだった。9時では遅かったのである。 急いで駐車所を探すも、周辺にはないと判断。偶然目にした「 シャトルバス 」の文字を頼りに、シャトルバス乗り場へと向かう。駐車場へ車を止めて、ほっと一息。9時30分からシャトルバスが運行するということだったので、それに乗って