上高地へ 長野への旅(4)

長野への旅 前回からのつづき

長野の旅も3日目となった。幸い天候にも恵まれ、車の窓を開けて走ると心地よい風が吹き込んできて気分がいい。そして本日は上高地へ行く。今回の旅の日程の中で「最も天候が重要」な一日である。数日前から天気予報を注意して見ていたのだけれども、上高地のような山岳地域の場合は平地と異なって読めない部分がある。晴天とまではいかなくても、気分よく歩けるような天気に恵まれるといいのだが。そんなことを考えて早朝に出発した。

話が前後するのだが、前日の夜は千曲市のホテルに宿泊した。部屋自体はビジネスホテルなのだけど、ここの大浴場が天然温泉でとてもよかった。泉質とが泉温が心地よく、長風呂したくなるような温泉だった。もしも時間に余裕があれば2~3回湯船につかりたいところだったのだけど、明日が早出なので1度しか入らなかったのが若干心残りである。時間がある時よりも、ない時ほど、好みの温泉に巡りあうような気がする。ホテルのスタッフの方で、一人熱心な方がいて「明日上高地へ行くのですが・・・」と道を確認しようとしたところ「上高地ですか! いいですね!」と爽やかな笑顔でアドバイスをしてもらえたのも好印象だった。やはり何事も熱心さが伝わってくるというのは良いものだ。それだけで満足度はかなり違ってくると思う。また機会があれば立ち寄ってみたい場所でした。

話を戻そう。本日の出発は午前7時。千曲市から高速に乗って松本市まで向かい、沢渡バスターミナルへ向かう。まだ早い時間の道路は車も少なく快適に走行できた。この調子ならば予定通りに沢渡まで到着できるだろう。いやしかし、昨日の戸隠神社の体験から「直前に渋滞に巻き込まれる」可能性だってある。さあ、どうなる? と思いながら朝霧の道路を走行する。駐車場に到着したのは9時前後。すでに駐車場は8割ほど埋まっていた。そうやはり山の朝は早いのだ。これが紅葉のシーズンになったならば大変なことになるだろうな、と思いながら誘導されて隅の方のスペースに駐車する。車を降りる。天気は快晴。いい感じだ。切符を購入して、バスを待つ列に並ぶ。

上高地
上高地に来るのは数年ぶりになる。何度やってきても「ああ、ようやく来ることができた」という気分になる場所だ。宮城県からだと長野までも時間がかかるし、そこから上高地へ向かうには朝早く出発してバスに乗り換えたりなどの手間もかかるから、気軽にくる事ができる場所というわけではない。それだけに、この場所に立っただけですでに達成感がある。よしまた来たぞ、と喜びをしみじみと噛み締めながら澄み切った上高地の空気の中へ、足を踏み出していく。

木道をポクポクと音を鳴らしながら歩くだけで、自然の空気が身体の中に入り込んで日常生活の澱みをきれいに洗い流してくれるような感じがする。街中だと1キロも歩くと疲労があるけれど、ここだと逆に元気になってくるような気さえする。


上高地梓川
空は青く水はどこまでも澄んでいる。これが水本来の透明感なのだ、と思う。写真を撮影しながら歩く。この風景は写真では伝わらないよなあ、と思いながらも撮影しながら歩く。

自分たちのような日帰り組の横を、大きなザックを背負った登山組の人たちが歩いていく。彼らは今日はどこまで歩いて、どこを目指すのだろう。いつの日か自分もあのように大きなザックを担いでアルプスの山々を縦走したいと思っているうちに、ここまで年月を重ねてしまった。若い頃よりは体力はだいぶ減っているだろうけれど、経験と気力でカバーしつつトレーニングを積んで、アルプスを越えてみたい。そんなことを考える。


上高地
散策の途中にある上高地温泉ホテル前を歩いた時、ホテルのギャラリーに「畦地梅太郎氏」の作品が展示されているという案内が目に留まった。ホテルの入口付近にいたスタッフの方に質問すると「自由に観てもよい」ということだったので寄らせてもらった。

上高地で畦地梅太郎氏の作品を観る事ができるというのは、なかなか味わい深いものがあった。何点か気になる作品があったのだけど、当然のごとく衝動買いできるような価格ではなかったので眺めておわりにした。ホテルの中は、60代以上と思われる年配の方達でにぎわっていた。今からのんびりと上高地を散策するのだろうか。せかせかと歩く私達とは対照的に、会話を楽しみながら時間を過ごしているのが印象的だった。
いつの日か「アルプスを縦走したい」そして「上高地のホテルに泊まって、この方達のようにゆったりとした時間を過ごしたい」と、目標を立てた。きっと、何かしらの形で実現すると思う。たぶん。

そのようなことを考えながら、上高地の空気と水に触れながら過ごす時間は格別だった。ここにこうやって元気に来ることができてよかった。そう、改めて考えながら写真を撮り、前回同様にビジターセンターでステッカーを購入し、家族へのお土産を購入して帰路のバスを待った。「上高地へ行きたい」と考えていた時間は長く、実際に滞在する時間は短い。しかしここに留まることはできない。次の目的地へと向かう。(長野への旅 つづく

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