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PayPayで「自動車税」を納付する方法(ペイペイ請求書支払い)

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PayPayで自動車税を納付 毎年この時期(5月)になるとやってくる。そう今年も 「自動車税」の 納付書が届いた 。今年の税額は「39.600円」。筆者が所有している車は、新規登録から13年経過している車なので税率が重く(重課)されてしまうので、この金額になるのだ。なかなか厳しい。 今、ふと思ったのだが「重課」という言葉には、どこか「あなたは悪いことをしたので、税金が重くなりますよ」と言われているような印象を受けないだろうか。もちろん単なる思い込みなのだが、もう少し別の表現に変えた方が良いような気がする。いや、そもそもこの制度はどうなのだろう? と、税金を支払う前にグチグチと頭の中でつぶやいてみる。 さて、グチグチしても減額されるわけではないので、さっさと支払いをすませて別のことを考えようと思う。今回は、 PayPayが自動車税の支払いに対応した 、というので、iPhoneのPayPayアプリで納付してみることにした。結論からいうと、思ったよりもスムーズで簡単だし、コンビニなどに出かけることなくスマホだけで手続きが済んだので、個人的には便利だと感じた。簡単に手順を紹介しよう。 1)PayPayに残高をチャージする まずはPayPayに支払いに必要な金額をチャージする。普段はセブン銀行でチャージしているのだが、先日口座を開いたばかりのPayPay銀行からチャージしてみることにした。チャージ完了までに時間がかかるのかな? と思っていたのだが、待ち時間もなくすぐに反映された。(一応PayPay銀行の残高を確認してみると、ちゃんと引き落としされていた)次は 通知書を用意して「バーコード」を読み込んで いく。 2)通知書に記載されている「バーコード」を読み込む ペイペイのアプリに 「請求書払い」というアイコンがあるので、それをタップ 。次に 「請求書を読み取る」 という部分をタップすると、カメラの画面になるので、通知書に記載されているバーコードを読み込もう。 3)「支払う」をタップすれば完了 自動的に表示される料金を確認して 「支払う」をタップすれば完了 。 PayPayボーナスも付く らしく、私の場合はo.5%の還元率なので「198円」ということだった。税金を支払ってポイントが付与されるというのも、どこか新鮮な感じがする。 ここまで、特に待ち時間もなく 数分で手続きが

【ふかよみ日本文学】「桃」は、邪気(鬼)を払う果物!?

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古事記に登場する「桃」の役割とは? 前回は「柿」について書きましたが、今回は「桃」について深読みしながら考えてみたいと思います。 「古事記」の中で、イザナギの命は桃を投げつけることで 「黄泉の国から追いかけてくる鬼の軍勢を払い」 ます。 桃は「邪気(鬼)を払う霊力が備わった果物」 として登場するわけです。 あの女神の身體中に生じた雷の神たちに澤山の黄泉の國の魔軍を副えて追わしめました。そこでさげておいでになる長い劒を拔いて後の方に振りながら逃げておいでになるのを、なお追つて、黄泉比良坂の坂本まで來た時に、その坂本にあつた桃の實を三つとつてお撃ちになつたから皆逃げて行きました。そこでイザナギの命はその桃の實に、「お前がわたしを助けたように、この葦原の中の國に生活している多くの人間たちが苦しい目にあつて苦しむ時に助けてくれ」と仰せになつてオホカムヅミの命という名を下さいました。 (古事記より) 桃太郎が、桃から産まれた理由 なるほど。桃には鬼を退治する力があるのか・・・と、ここでみなさんの頭には、あの有名な物語が思い浮かぶと思います。そう 「桃太郎」 ですね。 桃太郎は「桃から産まれる」ことに意味があり「桃太郎」と名付けられることで 「鬼退治の役割」を担っている という象徴になるわけです。流れてくる果物は柿でも林檎でもなく、桃でなければいけなかった。「川からどんぶらこ、と流れてきた桃から子供が産まれた」という背景には、このような意味が込められていたのです。 これから小説や、映画、絵画などを鑑賞する際に「 桃」が登場した場合は「これは邪気を払う象徴なのではないか?」と、深読み してみるのも面白いと思います。もしもそうであれば、作者の意図を汲み取って理解できた、ということだし、そうでなかったとしても、そこから考察をして広げていける面白さがあると思います。ぜひ、いろいろと深読みをして楽しんでみましょう。 三四郎(夏目漱石)にも「桃」が登場 ちなみに、夏目漱石「三四郎」にも、三四郎が上京する場面で「桃」が登場します。 髭のある人は入れ代って、窓から首を出して、水蜜桃を買っている。 やがて二人のあいだに果物を置いて、 「食べませんか」と言った。 三四郎は礼を言って、一つ食べた。髭のある人は好きとみえて、むやみに食べた。三四郎にもっと食べろと言う。三四郎はま

ダイソーの100均アイテムで、カビ取り対策

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100均(ダイソー)で、マンションのカビ対策 部屋の掃除をしていたところ、本棚の後ろの壁一面にカビが発生しているのを発見。あざやかな模様を描くように広がっているカビを目の当たりにすると、背筋がゾクゾクするような嫌悪感に襲われる。できれば「見なかったこと」にして、そのままにしておきたいのだが、そういうわけにはいかない。自分自身で取り除かなければいけない。 今年は コロナ対策として加湿器をいつもより多めに使用 していたので、それが原因だと思われる。冬場も定期的に換気を心がけてはいたものの、やはり湿気がたまりやすい場所はカビが発生してしまうのだろう。これから梅雨の時期を迎えて湿気がひどくなる前に、気合をいれてカビ対策を行うことにした。 今回は 「ダイソー」で購入できるアイテム を使って、カビ対策をすることにする。対策を行う場所は、 自宅マンションのコンクリート部分(壁紙なし)と壁に近いフローリングの床 部分である。壁紙が貼られている場合は、直接作業を行うとダメージを与えてしまうものもあると思うので、実行する前に確認してから行っていただきたい。 手順1 薄めた酢でカビを落としやすくする。 酢を水で3倍ほどに薄めて、スプレーでカビに吹き付ける。 これでカビが取れやすくなるらしい。酢は匂いがきついので、換気に気をつけながら作業をしよう。(補足:作業後 「酢はカビの除去に逆効果」 という情報を目にした。効果的と書かれているものもあれば、逆効果と書かれているものもあるので、正直なところどちらが良いのかは迷うところである。今回は酢を使って作業をしてしまったので、このまま様子を見てみたいと思う) 手順2 重曹を使って、カビを落としていく 酢をスプレーした段階で、おおむねカビを落とすことができた。しかし、酢を使っているので臭いがするし、あとでベタベタになりそうなので、 重曹を使って拭き掃除をする ことにする。何枚かぞうきんを用意し、擦るのではなくやさしく叩くようにして除去していく。カビを部屋じゅうに拡散させないように気を使いながら作業をしていこう。 手順3 除菌クリーナーで仕上げる ここまでの段階で、おおまかなカビは除去できたように見える。最後は 除菌クリーナーで拭きながら仕上げていく。 ここで手を抜いてしまうと、またそこから一気にカビが増えていきそうなので、気合をいれて作業をし

【江戸川乱歩】君の推理は余りに外面的で、そして物質的ですよ。(D坂の殺人事件より)

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君の推理は余りに外面的で、そして物質的ですよ。 D坂の殺人事件 江戸川乱歩より   今回紹介するのは、 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」に登場する、明智小五郎の台詞 です。私たちは、何かを推理しようとする時には様々な情報を集めていきます。そして集まった情報から「答え」を導き出していきます。 しかし、そのような表面的で物質的な情報だけで推理しても真実にはたどり着けない。得られた情報だけで満足するのではなく、 情報の背後に存在する「人間の内面的な心理」について考察していかなければいけない 。と、明智小五郎は説明していきます。 これは、私たちにも必要な視点です。現代は、スマホがあれば一瞬で検索することができます。そして膨大な情報量に触れることによって 「もう充分に調べた = わかったつもり」 になり思考を止め、批評を始めてしまいます。その結果、あらたな悲劇を生み出してしまうことも少なくありません。 大量の情報に触れることは、ある種の安心感と心地よさをもたらしてくれます が、心地よさに酔ってしまい、そこから思考を深めていく過程を省略してしまう危険性があります。情報量で満足せず、より根本的な部分まで考察していく流れを途切らせないようにしたいものです。 明智小五郎の部屋 「D坂の殺人事件」を魅力的にしている要素のひとつが、 探偵・明智小五郎のキャラクター にあることは、もはや疑う余地のないところでしょう。私自身、子供の頃にこの作品を読んだ時「明智小五郎いいなあ。こんな風に頭が切れて、飄々と振る舞いながら様々な問題を解決できたらかっこいい!」と、その個性的なキャラクターにすっかり魅了された記憶があります。 そんな明智小五郎は、どのような部屋に住んでいるのでしょうか? この作品内に彼が住んでいる部屋を描写した部分があるので紹介してみましょう。 ところが、何気なく、彼の部屋へ一歩足を踏み込んだ時、私はアッと魂消てしまった。部屋の様子が余りにも異様だったからだ。明智が変り者だということを知らぬではなかったけれど、これは又変り過ぎていた。  何のことはない、四畳半の座敷が書物で埋まっているのだ。真中の所に少し畳が見える丈けで、あとは本の山だ、四方の壁や襖に沿って、下の方は殆部屋一杯に、上の方程幅が狭くなって、天井の近くまで、四方から書物の土手が迫っているのだ。外の道具

【江戸川乱歩】「世の中に一番安全な隠し方は、隠さないで隠すことだ。(二銭銅貨)」

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「世の中に一番安全な隠し方は、隠さないで隠すことだ。(江戸川乱歩 二銭銅貨)」 「脳は一度見たものは、二度見ない」という一文を、どこかで目にしたことがあります。脳は情報処理をスムーズに行うために「一度見たものは、もうすでに把握した = 見る必要がない」と判断する機能があるらしいのです。 つまり「これは認識した!」と判断してしまったものは「もう確認する必要がない」と判断してしまうので、 たとえ視界に入っていたとしても違いには気がつかない。 すでに脳の中に存在している情報だけで済ませてしまうわけですね。 このような「脳の働き」を悪用すると 「隠さないで隠すこと」が可能になる わけです。隠すという行為は、不自然さを伴うことが少なくありません。そこで「こんなところに隠すはずがないだろう」と思い込んでいる場所に堂々と隠すことで、疑われずに隠し通すことができるというわけです。 逆に考えるならば「ずっと探していたもの」ほど、目の前に存在する のかもしれません。 「灯台元暗し」 ということわざがありますが、あまりにも身近だと気がつきにくく「探し物は、遠く見えにくい場所にある」という思い込みのようなものもあるので、なかなか見つかりにくくなるのですね。 探していたものは「目の前」に存在する 実際に私は、 キャッフレーズの制作の時などに「どこが今回のポイントになるのか?」と、企業のみなさんから話を伺いながら探していく のですが、多くの場合それは「目の前」に転がっていることが多いのです。 企業のみなさんにしてみれば、毎日目にしていることなので「普通」に感じてしまうことの中に「お客さん(他者)からすると、魅力的に感じる」ものが眠っているものです。私の仕事は、 それを発見し拾い上げることが最初のステップ になるわけです。 大切なことは、目の前に隠れている。 しかし、私たちが「それ」に気がつくことは難しい。 このように考え、目の前のことに意識を向けてみると、ずっと探していた答えがそこに隠れていることを見つけられるかもしれません。 追記:今回紹介した 「二銭銅貨」 は、江戸川乱歩のデビュー作です。デビュー作でありながら、独特の世界観を構築しつつ本格推理小説として完成度の高い作品に仕上げられているところに、江戸川乱歩の才能を感じます。興味をもった方は、ひきつづき 「D坂の殺人事件

【夏目漱石 こころを読む】急に悪人に変るんだから恐ろしいのです。【文豪の名文に触れる】

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今回は、夏目漱石「こころ(上 先生と私)」から、先生と私が会話をしている場面を紹介します。 「君の兄弟は何人でしたかね」と先生が聞いた。  先生はその上に私の家族の人数を聞いたり、親類の有無を尋ねたり、叔父や叔母の様子を問いなどした。そうして最後にこういった。 「みんな善い人ですか」 「別に悪い人間というほどのものもいないようです。大抵田舎者ですから」 「田舎者はなぜ悪くないんですか」  私はこの追窮に苦しんだ。しかし先生は私に返事を考えさせる余裕さえ与えなかった。 「田舎者は都会のものより、かえって悪いくらいなものです。それから、君は今、君の親戚なぞの中に、これといって、悪い人間はいないようだといいましたね。しかし悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変るんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです」  先生のいう事は、ここで切れる様子もなかった。私はまたここで何かいおうとした。すると後の方で犬が急に吠え出した。先生も私も驚いて後ろを振り返った。 【夏目漱石 こころより】 「私」の父親は、体調を崩しあまり良くない状態です。それを知った先生は「父親が元気なうちに、財産を整理してもらった方がいい」と提案をします。 主人公は、なぜ先生がそのような話をするのかわかりません。いつものような雑談だと考えつつも、その背後に 「どこか普段とは違った気配」 を感じますが人生経験の少ない主人公にはそれを理解することができません。 後半の「下 先生と遺書」で、なぜ先生がこのような話をした理由があかされるのですが、そこには先生自身の辛い過去の体験が存在していたことを「私」は把握します。先生は雑談などではなく、 自らの人生で学んだ教訓として語りかけていた のでした。そして、主人公が「それ」を理解するのは、先生が亡くなってしまってからなのです。 「こころ」=「恋愛小説」ではない? 「こころ」という作品は「先生= K = お嬢さん」の三角関係の恋愛小説 だと考えている方も、少なくないかと思います。もちろん「三角関係」というモチーフが「こころ」という作品が読み手の心を捉える重要な役

【仕事】人前で話すのが苦手(最終回)「慣れることはない、と考えよう」

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結局のところ「慣れるしかない」? 「話し方のコツ」というような書籍や記事を読んでいると 「結局は、慣れるしかない。失敗を恐れずに経験を積んでいこう!」 書いてあることが多いと思います。「習うより慣れろ」という言葉がありますが、理論を学ぶだけでなく実践し経験を積むことを通して、学び身につくことはたくさんあります。重要です。 しかし 「本当に人前で話すのが苦手な人」の場合 、かなり実践経験を積んだとしても 「なかなか慣れないのでは?」 というのが、私の体験を通した結論です。 私(佐藤)は20年経験しても「慣れなかった」 私は20年以上の間、仕事を通して多くの人の前で話をしてきました。小学生から大学生、社会人まで、時には苦手な飛行機に乗って移動を繰り返したりしながら、単純に考えて 数千時間以上ほど講義 をしてきたので、一般の方からすると「かなりの経験値」を積んできたように見えると思います。 しかし私は 「慣れる」という感覚になったことはありません でした。会場に向かう時は毎回「やっぱり、慣れないなあ」と感じながら、案内して下さるスタッフの方の背中を眺めながら廊下を歩いていきます。ドアを開けて、みなさんの視線がこちらに集中した時は、なるべく目を合わせないように俯き加減で、やや足を早めて前に立ちます。おそらくたぶんこれからも「慣れる」ことはないかと思います。 緊張感をたのしむ「工夫」をしよう 私は、人前に立って注目を浴びる仕事よりも裏方に回って色々と考える方が向いている性格だと思います。一人で地味に本を読んだり、気のおけない仲間数人と静かに時間を過ごせば、それで十分楽しく充実していると感じます。休みの日などは、人里離れた山へ行ってひとりで登って一人で頂上へいって、ひとりで「おお!いいながめだ」と呟いて帰ってきたりします。 そんな私と同じように「人前に立つのが苦手」な人は、回数を重ねても 慣れることができない自分に直面して焦ってしまう と思います。書籍などで解説されているノウハウは「回数を重ねることで、慣れることができる人向け」が中心です。私や、あなたのように「慣れることができない人」には、しっくりこなくて「ああ、こんなに勉強して経験を積んでも慣れない。やっぱり自分には無理だ」と苦手意識が増えてしまう人も少なくないでしょう。 なので「頑張って経験を積めば、そのうち慣れる