山形古竜湖キャンプ場 夏のテント泊(2)

ケシュアのテント
無事にテントを設置したならば、今晩の買い出しへ出発だ。古竜湖キャンプ場から、近くのスーパーまでは、車で20分も走れば到着する。そこそこ細い山道を走るのだけど、舗装されているので快適に走行することができた。

あれこれと、適当に食材を買い込み、テント場へ戻ったのが午後6時過ぎ。手元をライトで照らしながら、食事の準備を進めていく。今回は、小型のLEDのライト(登山用)を2つ持っていったのだが、これが優秀で、簡単な調理ならば十分にこなすことができた。ランタンの独特の雰囲気や音も好きだけど、手軽さを考えたらLEDライトは快適ですね。電池も長持ちするし。



ちなみに今回活躍したのが、カインズホームで偶然に見つけた「インスタントコンロ」。使い捨ての豆炭形式のコンロなのだけど、思っていたよりも火力もあったし、普通に肉も野菜も焼くことができた(写真の右側のやつです)。後始末も簡単だし、これは自分の定番になるかもしれません。

左側のロウソクも同じくカインズでみつけた「虫除けキャンドル」。今回は、これと「蚊取り線香」と「虫除けスプレー」を使用して蚊対策をしたのですが、そのおかげで15ヶ所ほど(!)食われただけで済みました・・・。いやはや、アウトドアは虫との戦いでございます。


食事を終えたあとは、静かな夜のはじまり。今回、このキャンプ場を選んだ理由のひとつが「天の川&流れ星」が見たい、ということ。整備されたキャンプ場だと常夜灯が灯っているし、他のキャンパー達の明るさで星が見えにくいだろう、と考えてここを選んだというわけです。


散歩がてら、近くの展望台(のようなところ)まで歩いていくと、そこには満天の星・・・ではなく、見事な山形市の夜景が広がっていた。そう、夜景と月明かりがセットになって、星は(もちろん、市内で見るよりはたくさん見えるけれど)期待以上には見る事ができなかった。やはり、山奥のキャンプ場へ行かないとイメージ通りの星空は見えないのかもしれません。

とはいうものの、目の前に広がる夜景の鮮やかさと、月明かりの美しさには「はるばるやってきた」だけの価値が十分にあった。芝生の上に寝転がって、夜空を見る。iphoneアプリの「星座表」を使って、見える星を星座にあてはめたりしていると、静かな時間があっという間に過ぎていく。

しばらく夜景と星空を堪能してから「月が沈んでから、もういちど星を見よう」ということにしてテントに戻り横になる。自分達の横にテントを設置した青森ナンバーのバイク乗り3人組が、ずっと何かを話している。話の内容はわからないのだが、熱心に何かを話し続けている。もしかしたらこの人達は、朝までずっと話しているつもりなのだろうか? そんなことを、新しいテントに寝転がってぼんやりと考えている。ちなみに今回購入したQuechua(ケシュア) T2 は2人用のテントなのだが、このくらいのサイズがあれば大人2人でも窮屈せずに横になることができると思う。男2人だと若干圧迫感(?)があると思うけど、親子とか恋人とならばいいのではないかと思う。もう少しグレードが上の種類にQuechua(ケシュア) 2 SECONDS AIR という通気性が良いものがあったので、予算に余裕があればそちらを試してみるのもいいかもしれない。今回の「テント=消耗品=コスト重視」と考えるテント選びとしては、ケシュアはいい買い物だったと思います。


そんなことを考えながら、テントの中を眺めてみたり、次はどこに行ってみようかと考えてみたりしているうちに時間は過ぎ、となりのバイカーもテントに戻っていった。枕もとに置いてあった時計を見ると午前0時を過ぎたところ。
彼らと入れ替わりに、そっとテントから顔を出して空を眺める。月が沈んだ夜空には、普段は見ることができない星空が広がっていた。星座表で「天の川が見えるはず」の場所に目を凝らすと、ぼんやりと白いモヤのようなものが見える、ような気がする。いや、そうだ。あれがきっと天の川。暗闇に慣れた目で、さらに目を凝らす。漆黒の夜空に、少しずつ天の川が浮き上がってくるような感じがしてくる。その近くを、時折流れ星が横切っていく。飛行機のシグナルも。カエルの鳴き声と、虫の声。木々の葉が擦れる音。静かなり。

最近、旅をする度に「チャンスは一瞬なのだ」ということを感じるようになった。素晴らしい瞬間との出会いは、突然のタイミングでやってきて、それを逃してしまうと永遠に捕まえることができない。再現することもできない。それに出会うには「偶然」とも思えるほどの奇跡的な時間との巡り会いで、わずかによそ見をしただけでも見逃してしまうのだ。二度と出会うことはできないのだ。


だからこそ、余計な思考や固まった視点ではなくて、なるべくまっすぐに目の前にあるものを見たいと思う。ちょっとの勇気と、少しの工夫で、いつもより少しだけ遠くへ行ってみようと思う。あとどのくらい、こんな旅を続けられるのかはわからない。わからないけれど、今はこの時間に感謝して、たっぷりと吸収しておこう。未来に期待しながら生きていこう。そんなことを、あれやこれやと考えたり水を飲んだり流れ星を数えたりしていた。



そして短い夜が過ぎ、朝がやってきた。

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