【人生哲学】人生は「ちいさな選択」の積み重ねで、できている。
人生は「ちいさな選択」の積み重ねで、できている。
今、人生という言葉を使ったんですけれども、人生と言われるとあまりにも広大で膨大でとらえどころがない、という印象受ける方が多いと思うんですね。
しかし、人生はちいさな選択の積み重ねでできている。ちいさな選択の集合体といいますか、それらを繰り返し、積み上げたものが「今の自分」なのだ、と考えると今までとは違った視点が生まれるんじゃないかなと思うんですね。
「文章を読む」という選択
たとえば今みなさん、この文章を読んでいますよね。文章を読む以外にも、実際にはたくさんの選択肢があったと思います。音楽を聴くとかネットで何かを調べるとか本を読むとか、そのようなたくさんの選択肢の中から「この文章を読もう」という選択をした。
もしも、この文章を読まずに、本を読んでいたら、別の「発見」があったかもしれない。何もせずにゴロゴロするという選択もあった。ジョギングして身体を動かすという選択もあった。そして、そのような「小さな選択 = 発見」がきっかけになって、その後の流れが少しずつ変化することもあると思うんです。それが10年、20年経過すると「人生」と呼ばれるものになると思うんですね。
19年前の「自分」に説教したいこと
今私は独立起業して19年経つのですが、起業して自分で仕事を選べるようになると「自分がやりたいこと」とか「自分が興味があること」だけを選んでしまうのですね。かっこいいことか、目立つような部分、大きな選択だけ意識してしまうのです。
小さな選択は目立ちません。なので、その時は重要性に気がつかないのですが、だいぶ時間が経過してからようやく「しまった、ここの部分を見落としていた」と、気がつくのです。大きな選択ひとつで人生が変化するのではなく、ちいさな選択をていねいに考えていくことが、大きくしっかりとした未来を育てていくのだ、だいぶ後になってからようやく気がつくのです。
もしも私が19年前に戻ることができたのならば、当時の自分に向かって「いいか。小さな選択の積み重ねが、大きな流れを作っていくのだ。目の前の小さな選択を考え抜けない人は、大きなことはできないぞ」と説教すると思います。たぶん、当時の私は耳を傾けられないと思いますが……結局、同じような選択を繰り返すような気もしますが……。
「ちいさな選択の連続」を、すばやく大量にこなしていく
それはともかく。もし皆さんがこれから何かを始めたいと考えている。たとえば、独立起業するとか、もしくは新しい企画を始めるとか、新しい挑戦を始めようと考えているのならば、今回の内容を頭のどこかに置いておいて損はないかと思います。
ちいさな選択を考え抜くことは「めんどう」なことです。多くの人が、適当に流して見逃してしまうでしょう。しかし「ちいさな選択の連続」を、すばやく大量にこなしていくことが、何かを始める前後には大切な作業であり、そのあとの「人生」の流れていく方向を決めていく、と今私は、自分自身の体験からそのように考えています。
☝筆者:佐藤隆弘のプロフィール