【ゲーム】20年ぶりのバーチャファイター【PS4でVirtureFighter e-sports】
PS4でバーチャファイター eスポーツを!
6月1日にPlayStation4で「バーチャファイター eスポーツ」がリリースされた。前回の記事に書いたのだが、筆者は偶然にもほんの10日ほど前にPS4を手に入れたばかりだった。まさにこれは「ひさしぶりにバーチャをやりなさい」というメッセージなのかもしれない。
これは、大学生の頃に「バーチャ」にはまっていた男が、20年ぶりに「ネット対戦」に復帰参戦するまでの記録である。
と、なんとなく大げさな前置きで始めたが、ここからの内容には「攻略法」的なものは含まれない。ただ、40代の筆者が当時を懐かしみつつ、PS4のネット対戦で「バーチャ」をプレイするまでの雑談である。「バーチャファイター eスポーツ」がリリースされたことで、おっひさしぶりにやってみるかな、と考えている「同世代の元ゲーマー」に向けて書いてみたいと思う。
筆者(40代)のバーチャ再体験
最初に筆者の「バーチャ体験」を簡単に書いておくと、熱心にバーチャで遊んだのは「VF2」のころである。当時はゲーセンに行くと「今日は何かのイベントですか?」というほどに人が集まっていて、とんでもない熱気の中で対戦が行われていた。次から次へと対戦者が表れてはコインが投入され、それを見ているギャラリーからも良いプレイには歓声が上がったりする。さらにはゲームの勝敗後にリアルファイトが始まったりして、まだ昭和の気配がのこるような空間だったように記憶している。
筆者は、せいぜい仲間内では強い方だったけれど、ゲーセンではボコボコにされるレベルで、時々連勝する度に「今日は連戦の自己記録更新ができるかもしれない」とドキドキしつつ、あっさりと負けるような感じだった。そこまでガチ勢ではないが、仲間内で攻略法を考えてゲーセンで試してみる程度に「はまって」いた感じである。
社会人になり「VF3」になったあたりから、ゲーセンには行かなくなった。そもそも家庭用のゲームもやらなくなった。そんな感じで、あっというまに対戦をやらなくなったまま、気がつくと20年ほど時間が過ぎていた。もしかすると、これを読んでいるあなたも、同じような感じではないだろうか。
今さら「対戦格闘ゲーム」なんて・・・
そのようなわけで「今さら、対戦格闘ゲームをやったところで勝てるわけがない。ついていけないだろう」と、はなから興味を失っていた。しかし同時に「eスポーツ」という言葉を目にする度に、なんとなく当時の思い出込みで気になっていたのも事実。
そんな時、PS4が手に入り「バーチャファイター eスポーツ」がリリースされるとなれば、これは「やってみるべき」かと思ったのである。勝てる勝てないではなくて、もう一度「対戦」をしてみよう。バーチャならば現役のゲーマーよりも自分と同世代の人たちも参加するかもしれない。そんな期待もあった。
さて、ここからが本題である。前置きが長すぎるのは、年齢を重ねると「話が長くなる」というやつだろう。さっそく「バーチャファイター eスポーツ」を始めるまでの手順を簡単に説明しよう。
PS4でVF e-スポーツを始めるには?
まずゲームを始めるにはソフトを購入しなければいけない。気になるのはソフトのお値段である。でもお高いんでしょう? こづかいも限りがあるし、ちょっと試せればいいんだけど・・・などと躊躇しているみなさん。今回の「バーチャファイター eスポーツ」はPS4で「PlayStation Plus」というサブスクに加入していると、本体が無料でダウンロードできるのである!(期間限定)
これには驚いた。参加する人口を増やす目的でフリーにしたのかもしれないが、だいぶ大盤振る舞いではないか? PS Plusに加入していなくても、別途有料でソフトだけを購入できる方法もあるのだが「ネット対戦ができない」らしいので、注意が必要だ(このあたりの部分は、もしかすると変更や違っている部分があるかもしれないので各自公式サイトなどで確認していただきたい)
筆者は対戦してみたかったので「PS Plus」に新規登録をした。登録方法はPS4本体から可能なので、特に難しいことはない。40歳を過ぎると、あたらしいことにとまどってしまいがちだが、落ち着いて登録しよう。さて登録が済めば、あとはソフトをダウンロードすればOK!
対戦開始! そしてボコボコに・・・
ひさしぶりにプレイした「バーチャファイター」はやはり「バーチャファイター」だった。知らないキャラクターもいるし、技の出方や種類なども「VF2世代」には少々戸惑うこともあったのだが、基本的な部分は同じなので30分ほど「なんとなく」遊んでいれば使えるようになった。
しばらくトレーニングモードで練習をしてから、いよいよネットで対戦してみることにした。特別な手続きなどもなく、使用キャラを決めて決定ボタンを押せば勝手にマッチングしてくれる。さあ、20年ぶりの「対戦」は・・・
・・・結論から書くと「ボコボコ」だった(笑)自分でも驚くほど手が動かなくて、一気に5連敗した。こんなに緊張感があったのは、ほんとうに久しぶりだ。同時に、相手も緊張しているのが、画面越しにもなんとなく伝わってきて「ああ、ひさしぶりに知らない人と戦っているなあ」と当時の記憶がフラッシュバックした。
そして想像以上にネット対戦は快適だった。もう少しカクカクしたりタイムラグが生じるのかと思っていたのだが、スムーズにプレイすることができた。そして10戦ほど対戦したあたりから、それなりに勝てるようになってきた。対戦相手が「同世代のバーチャ経験者」だと思われる相手だと「ああ、この感じ!」と技の読み合いを楽しむこともできた。終盤に技を読み切って(読まれて)負けた時は「まじか!」と、大声を出したくなる悔しさと同時に「よし!(または、まけた!)」と爽快感があった。
時折「PPP」や「↓K」だけを連打してくる相手もいて、そのようなプレイヤーにこそあっさり負けたりして「これ、どうすれば勝てるんだ?」と考えたりもする。40過ぎの大人が何をやっているんだ? と思いつつも、ゲーム画面に表示される他のプレイヤーの戦いなどを見ながら「なるほど、こうやって切り返すのか」などと考える。
ロングセラーのゲームが持つ力
そんなこんなで、ひさしぶりに「何か」に集中する時間が過ごせた。それと同時に1時間もすれば、目も疲れるし肩も凝るし、ボタンを連打することで指も動かなくなってくるので老化を実感することもできた。歳をとってからの「eスポーツ」は、自分との体力との勝負であることは間違いない。そして、これが最大の壁であると悟ったのだった。
もしも「やってみたいけど、歳だし」と思っている同世代の人がいれば、とりあえずやってみたらいいと思う。1時間もやってみれば、それなりに今の自分の状況もわかるし、飽きたらやめればいい。楽しそうならもう少しやってみればいい。相手にボコボコにされて、再戦しても勝てなくて悔しさを抱えつつ出社したら、実は相手は社内の部下だった、ということもあるかもしれない。
お子さんと対戦して「なんだよオヤジ、強いじゃん!」と、子供から再評価を受ける人もいるかもしれない。色々と話すようになって「最近あの2人、なかいいわね」と、家族から目を細められるのもいい感じである。世代を越えてきたゲームだからこそ、そんなことも起こりそうである。
とりあえず筆者の場合は集中力と体力が続かないので「ゲームは1日1時間」になりそうだが、時々ログインして対戦を楽しんでみたいと思う。もしこの記事を読んだ人と、どこかで対戦することができたのなら、その時はどうぞお手柔らかに。