【ゲーム】バーチャファイター再び【PS4でVirtureFighter e-sports】
バーチャは「八段」になった
前回「20年ぶりに、バーチャファイターで対戦した」話を書いた。あれから10日ほど経過し、段位は「八段」になった。「八段」というと、バーチャをやったことがない人からすると「結構強いの?」という印象を受けると思うのだが、そういうわけではない。このあたりまでは、対戦回数が増えれば自動的に昇段していく感じだと思う。
段位が上がるにつれて、時々上位プレイヤーとマッチングすることも増えてきた。個人的に強いプレイヤーと対戦する時は、なんとなくテンションが上がる。「上手い人は、どんなプレイをするのだろう?」と、対戦というよりも観察してしまう。
そして実際には、隙のない技で動きを止められ、そこからは何もできずに一気にボコボコKOで終わる。圧倒的な差を見せつけられると人間というものは謙虚になるもので、悔しいというよりは「弱過ぎてスミマセン」というような気分になる。再戦を申し込む気にもなれず、そそくさと退場することになる。
体力は落ちるが、精神力は向上する
そんな風にして10日間ほど、バーチャで対戦を繰り返してみた。100試合ほど終えたあたりで「あれ? 若い頃の自分より強くなっていないか?」と感じることがあった。もちろん反射神経や対応力は格段に落ちている。それは間違いない。画面を見ていて「次はこうなって、こうなるから、こうすれば・・・ああ、攻撃は見えているのに・・・」と頭ではわかっているのに、指が動かなくて攻撃をくらってしまうことも多い。
ただ、多少人生でもまれてきたことで、ややメンタルが太くなってきたため、以前ならば慌ててミスを連発したりするようなところでも、短時間でリカバリーして落ち着いて淡々と対応できる回数が増えてきたことに気がついた。なので負けた時も冷静に自分の試合を振り返って「あの場面はこうすればよかったのか」と考えられるようになっていた(もちろん、それを実行できるかどうかは別問題である)。
自分に「見切り」をつける
同時に自分の限界も見えるので「たぶん、ここから練習しても、このあたりが限界だろう」と、自分に対する見切りもできる。努力や挑戦をせずに諦めるのは問題外だが、自分の実力と向き合えずにいたづらにただ時間を費やしてはいけない。人生は限られているから、どこかで見切りをつけ、自分の力を発揮できる分野に時間を費やした方がいい。
若い頃にこのような思考ができたのならば(ゲーム以外の分野でも)もう少し、まともな人生が送れたのかもしれない、などと考えてみる。おそらくトッププレイヤーになると、さらに高度な思考と情報量とメンタルの強さが要求されるのだろう。たかがゲーム、されどゲーム。ひさしぶりにゲームで対戦してみることで、あたらしい気づきを得られたのは面白い体験だった。なにごとも経験である。
同世代プレイヤーの対戦が見たい。
さて、そんな感じで、ひさしぶりにバーチャでの対戦をしてみて、想像していたよりも「たのしかった」ので、筆者と同世代の人も挑戦してみるとよろしいかと思う。一瞬で色々と考えて、ものすごいスピードで指を動かすことで、脳トレにもなるのではないか? 適度な緊張感と「負けた!」という悔しさも味わえるので、現役プレイヤーの邪魔にならない程度に参加してみると楽しいと思う。
ちなみに筆者は、体力&精神的にすぐ疲れてしまうし、ほんの2時間ほどプレイしただけで指や手が痛くなるし目も痛いし肩も凝るので、平日の仕事や他の作業の弊害になってしまうため(歳をとるということは、こういうことなのだ!)このあたりで止めておこうと思う。
もしも将来、世代別のトーナメントが行われて「シニア部門」が設立されたとしたならば、その時は参加してみたいような気がする。いや参加はしなくても、同世代のプレイヤー同士の試合があれば、どのような動きをするのか、できるのかに興味があるので観戦してみたいと思う。人生100年時代と考えれば「還暦を過ぎたプレイヤー」も増えてくるだろうし、そんな人たちが若手を軽々と倒していく様子を見てみたいと思う。
【関連】