腕時計(Knot)の電池を交換する(3回目)


Knotの電池交換(3回目)

腕時計の電池が切れた。前回交換したのが約2年ほど前だから、ちょうど交換の時期だ。個人的に針が動いていない腕時計を見ると、妙にそわそわしてしまう。早く電池を交換して、いつものように淡々と時間を刻んでいる姿が見たい。そんな気分になってしまう。

いつも電池を交換するときは、このKnotを購入した店に行って交換することにしていた。特にその店が気にいっている、というわけではなく、なんとなく「ここで買ったし、駅前から近くて便利だから」といった理由で、そこを選んでいたのだった。 

そうだ、別の店で交換しよう

ところが、今回はふと「別の店で交換してみよう」という気分になった。新年ということもあり、いつもと違うことをしてみたくなったのだ。そこでネットで検索してみると、時折通る場所の一角に腕時計屋さんがあることに気がついた。 掲載されている写真も、シックで個性的な店構えのようにみえた。

頭の中を探ってみると、そういえば腕時計屋さんらしい雰囲気の店があったような気がするなぁ、というおぼろげな記憶があった。ちょうど近くを通る用事もあったし、今回はここにしてみることにした。 

そこはご夫婦と思われる2人が経営している、こじんまりとしたお店だった。店内には、アンティーク系の腕時計が並び、それらはショーケースの中で次のオーナーとの出会いを静かに待っていた。いわゆる「新品」の腕時計は置いていないように見えたので「もしかして店の系統を間違えたかな?」と思った。

目の前で交換、そして終了

私は「電池交換だけでも、大丈夫ですか?」と質問した。大丈夫です、と返事が返ってきたので、お願いすることにした。すると、私から腕時計を受け取るやいなや、作業机で交換作業が始まった。そして、10分とかからずに作業が完了した。 

料金を伺うと、いつもお願いしていた店の約半額程度の価格だった。えっ、安いし作業も早いし、なんだかありがたいなぁと、思わず顔がほころぶ。 もちろん、以前の店では、電池交換だけでなく、水漏れチェックや動作確認もしてくれていたので、ただ単純に料金だけで判断することはできない。しかし目の前でささっ、と交換して、はい終わりました、と渡してもらえる感覚が、なんとなく昭和っぽいというか、昔ながらの時計屋さんという雰囲気があって、自分には好ましく思えたのだった。

料金を支払い、また来ます、と声をかけて店を出る。戻ってきた腕時計を腕に巻く。今までと同じように一定のリズムで針が回り時間が動く。また電池が切れたら、この店にお願いしよう。そしてこのような雰囲気が好きな友人、知人がいたらおすすめしてみよう。そんな気分になったのだった。

関連 




佐藤ゼミでは、文学作品を通して「考えるヒント」を提供していきます。夏目漱石・芥川龍之介・太宰治・宮沢賢治など、日本を代表する文豪の作品から海外文学まで、私(佐藤)が読んできた作品を取り上げて解説します。ぜひご視聴ください。そして何か気になる作品がありましたら、チャンネル登録(無料)&高評価で応援お願いします。


人気のある記事

【バリ島へ行った話(3)】航空券とwebチェックイン(ガルーダインドネシア航空でバリへ)

私とハトの七日間決戦 アイテムは100均のみ!

【ダイソー】腕時計(500円)の電池を交換する【ミリウォッチ】

ダイソーで「グロー球(FG-1E)」を購入する。