尖閣湾を遊覧船で観光 佐渡へいく(2)
佐渡の北方面を走行 初日「両津港→二見港→外海府海岸」
佐渡は周囲265kmの島。東京23区の約1.5倍の大きさなのだそうだ。そう「島」といっても、かなりの大きさなので、一周するにはそれなりの時間が必要となる。今回の日程(佐渡には一泊のみ)では、すべてのポイントを観光しながら一周するにはやや厳しい距離と時間なので、今回は観光案内などを参考にして佐渡の北方面を半周「両津港→二見港→外海府海岸→(ここで一泊)→内海府海岸→両津港」という海岸沿いを走るルートにした。大きな地図で見る
両津港から二見港へ
両津港でレンタカーを借りて出発したのが、12時30分ころ。そこから二見港方面を目指し国道350号を走行していく。道路の左右にはホームセンターなどのチェーン店が並んでいるので、まるで地元の郊外を走っているような感覚になる。当たり前だが普通の道路である。まあ、島だからといって道路に何か特別な仕掛けがあるわけではないので当然といえば当然なのだが、期待値が高まっているため「何か」を求めてしまう。道路沿いのコンビニでガリガリ君を買ったとしても「おっ、佐渡のガリガリ君はちょっと違うぜ」なんてことが起こらないかな、と無駄に期待してしまうわけだ。もちろんガリガリ君はガリガリ君だし、レッドブルはレッドブルである。せめて「佐渡」ナンバーが導入されれば「佐渡を走っている気分」が高まるんじゃないかな、などと思いながら約40分ほど走行。もうすぐ外海府海岸方面に到着する、というあたりでガイドブックで紹介されていた「味彩」という店で昼食&休憩をした。
佐渡米を食べて、トキ保護募金を
佐渡では「佐渡米(佐渡産コシヒカリ)」を食べることができる。店内に貼られていたポスターには「米の売り上げの一部を佐渡市トキ保護募金に寄付しています」とある。つまり、自分たちが「佐渡米」を食べると、ささやかながらトキ保護募金に参加しているということになるわけだ。そう考えると、さらに美味しさが増すような気がする。もちろん実際にうまい。通販でも購入できるらしいので、気になる方は試してみてください。尖閣湾で海中透視船へ
食事を済ませたら再出発。尖閣湾を目指す。ここでは海中透視船に乗って、尖閣湾と水中を同時に楽しむことができる。ついさきほどフェリーに2時間以上乗ったばかりだというのに、遊覧船に乗るとなるとまた別のワクワク感があるのはどうしてだろう? 係員の人に「まもなく出航です。お早めに!」とせかされ(?)ながら、チケットを購入して(海中透視船は1000円)船着き場へと向かう。海中透視船は定員74名の、わりとこぶりの船だった。船内の窓から外を見ると海面が目の前にあって、波を切って進む様子を目の当たりにできる。ザバザバと白波が船に当たる音や、波に合わせて上下する船体がとても楽しい。ちょっとしたアトラクションの気分だ。ガイドさんの「右手奥に見えますのが・・・」という説明に合わせて首を左右に振りながら、水墨画のような悠々とした尖閣湾の峡湾美を堪能した。不思議な形をした岩を見上げる度に「あの尖った先の方まで登ってみたいぜ」と思ってしまったのは自分だけではあるまい。男なら、きっとそう考えたと思う(たぶん)
子供よりも、大人の方がはしゃぐ(?)海遊クルージング
コース移動中に、時折船の速度をゆるめて水中を観察させてもらえるのだが「ほら! あそこ!」と、ちびっ子よりも親達の方がはしゃいでいたような感じだった。いや実際、魚が船底に集まってくる様子を眺めていると、思わず歓声を上げたくなる。「今の見ました?」と横にいる知らない人にも話しかけてしまいたくなる。ちびっ子はもちろん、大人はたぶんもっと楽しめる「尖閣湾海遊クルージング」だった。
ちなみに、海中透視船から水中を撮影してみたのが、この写真である。ごらんの通り、ただぼんやりと緑色に見えるだけで、その美しさは全く伝わっていなので、ぜひみなさんも実際に訪問してその色を堪能してみていただきたい。約30分の船旅。なかなか楽しかったです。
(佐渡への旅(3)つづく)
佐渡への旅 一覧
佐渡への旅(1)フェリーで移動
佐渡への旅(2)尖閣湾を遊覧船で観光
佐渡への旅(3)外海府海岸を車でドライブ
佐渡への旅(4)大野亀から二ツ亀海水浴場へ
佐渡への旅(最終回)二ツ亀海水浴場から両津港へ
尖閣湾海遊クルージング 海中透視船の窓から