近江町市場からひがし茶屋街へ(高速バスで仙台→金沢への旅 No.7)

出発の前に「1日フリー乗車券」を購入

電車に乗って、金沢駅へ到着。駅前の案内所で「北鉄バス1日フリー乗車券」を購入する(大人500円)これで今日1日は、バスに乗り放題だ。ちなみに、このフリー乗車券はバスの車内では購入できないので、事前に販売している場所で購入しておく必要があるので注意が必要である。自分は車内で購入できると勘違いしていたので、あやうく買いそびれるところでした。


近江町市場で、朝ごはんを…。

乗車券を購入し、まず最初に向かったのは「近江町市場」。昨晩は、食事処はどこも長蛇の列で時間をとられてしまったので、今日は少し早めの時間に市場へ行って地元の魚介類を食べてみようと思っていたのだが・・・そう、甘かった。すでに市場はかなりの人で賑わっていた。

まあ、みんな同じようなことを考えますよね。しかし、午前中でこの混雑ということは、ピークの時間帯にはどうなるのだろう? などと人の波に揺られながら、とりあえず立ち食い形式のところで、エビやウニなどを入手する。


実は(と、わざわざ強調するほどのことでもないのだが)自分は、ウニが苦手である。エビもさほど好きではない。高級な食材を食べないので「安上がりでいいね」などと、からかわれることもある。

酒も飲まないし、タバコも吸わないし、女性を追いかけたり(?)もしないので「お金が貯まっていいね!」と年配の方達に言われることもあるのだが、実際には酒とタバコの費用を、本を買ったりこうやって旅に出たりしているので、結局のところ出費の額はさほど変わらないと思う。わざわざそんなことを、ここに書かなくてもいいと思うのだが、なんとなく思い出したので記しておく。

大人になったら「うまさ」が、わかる?

それにしても、子供のころは「大人になれば、ウニの美味さがわかる」と大人たちに言われていたので「大人になれば、突然『おいしい!』と思う瞬間がくるのだろうか。それとも、少しずつ好きになっていくのだろうか」と、その時を楽しみにしていたものだった。しかし、待てど暮らせど「おいしい!」と感じる瞬間はやってこなかった。

「本当にうまいウニを食えば、好きになる」などと言われて、折々に挑戦したこともあるのだが、やはり無理だった。ある日突然、味覚が変化するようにも思われないので、たぶんこのままウニの美味しさがわからないまま、一生を過ごすのではないかと思っている。いやもしかして、何かの拍子で「自分の味覚を変容してしまうほどのウニ」に出会えるかもしれない。一応希望は捨てずに未来に残しておこうと思う。

今回も、連れが食べているところを横で写真を撮ったりしていた(マグロは食べた)。食べているそばから別のお客さんがやってきて、店員に「もっと詰めてください!」と言われていた。連れは食べるのが遅い方なので、煽られて気の毒な気がした。しかし、遅いながらも完食していたので満足はしていると思う。

ひがし茶屋街で、金沢の雰囲気を散策する

とりあえず、中途半端にではあるが「地元の海産物」を口にすることができた。最終日に時間があれば、もう一度近江市場へ来てみよう、と連れと相談し次の目的地である「ひがし茶屋街」へ移動することにする。ひがし茶屋街へはバスで「橋場町」まで移動して、そこから茶屋街へ向かって歩くことになる。


当然、予想できたことなのだが、こちらも大賑わいであった。のろのろとしか歩けず、さらに陽射しが強くなってきたので、河川敷の方に出て小休止をすることにした。川からの風と木陰で身体を冷やしながら、ペットボトルの水で息をつく。

河川敷の方は、人の姿も少なく、のんびりとした気配がある。ふだんの金沢の町は、このようにゆったりとした所なのではないかな、と想像する。しばし休憩をして、だいぶ落ち着いてきたので、いよいよメインストリートへと移動することにする。


個人的に「金沢のイメージ」として頭に浮かぶのが、こちら「ひがし茶屋街」である。天気もよく、さわやかな気候で、散策するには最高の状況である。混雑はしているものの、道を歩く人たちの表情は、どこか爽やかな印象を受ける。着物を着て歩いている人の姿も目につく。まさに「観光している」という気分を味わいながら、人の流れにあわせて歩いていく。

新元号奉祝菓で、令和の幕開けに彩りを


せっかくだから和菓子をいただいてみよう、という気分になり、森八さんに寄ることにした。「新元号奉祝菓」ということで「令月」「風和ぐ」というお菓子が出ていたので、それと抹茶をお願いした。旅愁とあいまって、お菓子のあまさも抹茶のほどよいあたたかさも、すっと身体に染み渡っていくような感じがした。

ふと、以前、仕事で訪問させていただいた所のお嬢さんに、お茶をたてていただいた時のことを思い出した。「手首の動きといいますか、そのあたりでだいぶ味が変わってくるんです」と、おっしゃっていた。その当時は若かったので、その言葉が意味するところが理解できなかったのだが、最近は少しだけわかるような気がしている。年齢を重ねるのも、わるくないものだな、と和菓子を口に運びながら考えたりしていた。(つづく

【目次】高速バスで仙台→金沢への旅

高速バスで仙台→金沢への旅 No.1(出発前夜)
高速バスで仙台→金沢への旅 No.4(雨宝院へ)
高速バスで仙台→金沢への旅 No.5(室生犀星記念館へ)
高速バスで仙台→金沢への旅 No.6(能美市に宿泊)
高速バスで仙台→金沢への旅 No.7(近江町市場からひがし茶屋街へ)

金沢への旅(一覧)

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