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宮沢賢治をめぐる旅(宮沢賢治詩碑 編)

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花巻への旅自分の場合、旅をする時には移動時間や滞在時間を考慮して「綿密に計画を立てる」場合と、とりあえず現地に行ってみてから決める「なりゆきまかせ」の場合の二種類がある。今年の夏は「なりゆきまかせ」で花巻へ行った。どうして花巻なのか、というとお盆休みの二日前に予約が取れる宿を検索していたところ、花巻に良さそうな旅館が見つかったからだ。つまり、目的があって花巻に宿をとったのではなく、宿がとれたから花巻に行くことになったのだった。

1日目は、ゆったりと過ぎた。懸念していた渋滞もうまく回避できたし、美味しいものを食べることもできた。なによりも直前に予約した花巻の温泉宿が想像していたよりも、良い感じだったので「今回の旅は、いい感じだなあ」という気分で過ごすことができた。あまりにも、ゆったり充実した時間だったので、宿を出た時には二日間ぐらいここに滞在していたような気分になったくらいだった。
2日目は、宮城の方に向かって南下しつつ、気になったところがあれば立ち寄ってみようと考えていた。ところが、花巻で立ち寄った「まちなかビジターセンター」で「宮沢賢治詩碑へ行ってみては?」と勧められたのだった。当初は全く予定していなかった場所だったのだが、これもまた縁、ということで行ってみることにした。

宮沢賢治詩碑へ 花巻駅から車で約15分。駐車場に車を止め、そこからは徒歩で移動する。自分達の他に観光客らしき人はいない。昨晩はずっと雨が降っていたのに、今日は夏らしい陽射しが地面に降り注ぐ道を、残りわずかの夏を惜しむかのように盛んに鳴く蝉の声を耳にしながら歩く。

雨が降っている時は「夏なのに雨ではつまらない」と愚痴を言うのに、晴れている時には「暑い。日に焼ける」と文句を言う。実に勝手である。賢治先生ならば、晴れても雨でも変わらず、同じように過ごしているにちがいない。そんなことを考えながら歩いていると五分ほどで、入口に到着した。

そこでふと気がつく。道標には「宮沢賢治詩碑 羅須地人協会跡入口」と記されている。ああ、そうだったのか。ここが一度訪問してみたいと考えていた、羅須地人協会の跡地だったのか。センターの方から「宮沢賢治が住んでいた場所」と説明を受けた時に気がつくべきだった。

さきほどまでは「暑い」「汗が不快だ」などと考えてばかりいたのに、にわかに気の引き締まる思いを感じながら、少しばかり姿勢を正して歩く。…

啄木新婚の家へ行く。(盛岡市)

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盛岡市の観光案内を眺めていて、ふと目がとまった。そこには「啄木新婚の家」という文字。なんとなく、ざわざわとした気分になる。なぜそんな気分になったのかと考えてみるに「新婚」という言葉が、そうさせるのではないかと思い至った。
まずは「福田パン」へ時間的に、行ってみようか迷ったのだが、せっかく「ざわざわ」とした気分になったことだし立ち寄ってみることにした。ちなみに、今回は近くにある「福田パン」に立ち寄ってパンを買ってから向かうことにした。先にパンを買っておいて、どこか良さそうなところで食べようという計画である。ところが、である。店内はパンを買い求める客で長蛇の列ができていた。いったい、どのくらい並ぶのだろうかと時計を見ていたところ、パンを受け取るまでに45分ほど経過していた。

大人気である。連休中ということで、普段よりも混雑していたと思われるが、パンを購入するのに45分も並んだのは人生初の経験であった。並んでいる時は「あと、どのくらい並ぶのだろう」と限られた観光時間が気になってハラハラしていたのだが、そんな風にしてようやくパンを手にした時には、妙な達成感があった。おそらく脳内では快楽物質が軽く放出されていたと思われる。並んでも手に入れたいという人間の心理を体感できたような気がしたのだった。しかし、食べるのは一瞬である・・・。うまいけど、一瞬である・・・。

さて、福田パンのことでだいぶ行数を費やしてしまった。もしかすると啄木新婚の家よりも、無意識では福田パンのことを書きたかったのかもしれない。まあ、寄り道するのも旅の醍醐味のひとつである。話を元にもどそう。

啄木新婚の家へ行く
市内の通りを歩き、ひょい、と左折すると、そこに表れたのが「啄木新婚の家」だった。入口の看板によると「(結婚式に)啄木は遂に姿を見せなかった。」とある。これは知っていた。啄木というと純朴な印象がある方が多いと思うのだが、実際は・・・というのは、以前に本で読んだことがある。

しかしその後に続く「啄木一家がここに在ること3週間」ということは知らなかった。わずか3週間で引っ越してしまったのだそう。これは「住んだ」というよりは「しばし滞在した」という表現の方が近いような気がするが、まあそんな野暮なことは言わずに(書いていますが)中に進んでいくことにする。



玄関から中を覗き込む。おもわず「お邪魔します」と口にしてしまいそうな…

網張温泉キャンプ場へ:岩手で夏キャンプ 二日目

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夏キャンプ二日目「網張温泉キャンプ場」へ
夏キャンプ2日目。
先日テントを張った「妻の神キャンプ場」から車で移動すること約1時間30分。本日のキャンプ場は「網張温泉キャンプ場」である。

ここは予約制のキャンプ場なので、場所取りの心配がないから安心だ。夏休みシーズンのように混雑している時期に「予約してある」という安心感は大きい。テントがひしめきあう中で、さてどこにしよう・・・、とうろうろするのはなかなか寂しいものがある。ゆったりとした時間を楽しみにきたのに、場所の確保でせかせかしてしまったのでは本末転倒である。しかし今回は予約をしてあるから余裕だ。そんなわけで、途中で買い出しをしながらゆっくりとキャンプ場へと向かったのだった。



受付で手続きを済ませてから、指定された場所へ向かう。ここは荷物を降ろす時は車で乗り入れることができる。昨日の「妻の神キャンプ場」もギリギリのところまで車を入れることができたので、フリーサイトだけど実質オートキャンプのようなものだった。昔はそうでもなかったけれど、最近は「荷物の運搬が楽」という項目もキャンプ場選びのポイントのひとつになりつつある。なにせ荷物を増やさないように気をつけてはいるのだけど、ひとつひとつが結構な重さですからね。デスクワーク中心で、普段はマウスよりも重いものを持つことが少ないから(笑)キャンプ用品の運搬にはちょっとキツイものが…いやいや情けないですね。鍛えよう。
ほぼ貸し切り「露天風呂」 さて、いつも通りにテントを設置し、食事の準備を始める前に施設内にある温泉へ行く。夏休みということで混雑を覚悟して向かったのだけど、自分が行ったのは終了1時間前だったせいか、思っていたよりも客はまばらだった。露天風呂には自分しかいなかった。夏の強い日差しはすでに傾いていて、吹き込んでくる風が心地よかった。豊かな時間が過ぎていった。

幼稚園くらいの男の子がひとりで露天風呂にやってきた。そして大きな声で「ママー!」と、仕切りの向こう側にむかって呼びかけた。向こうから「なーにー?」と声が返ってきた。「熱いよ!」と言う。「熱いねー」と返ってくる。男の子は、熱い熱い、と言いながら内風呂の方へ戻っていってしまった。母親は、男の子が行ってしまってからも、何回かこちらに向かって話しかけてきたのだけれど、返事が返ってこないことに気づいたらしく、また静かな時間がもどってきた…

岩手で夏キャンプ 初日 妻の神キャンプ場

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夏キャンプ1日目 妻の神キャンプ場
今年の夏キャンプは、岩手県へ行った。
合計で2泊3日の行程で、キャンプをしながら周辺の温泉を楽しむ予定だった。

初日は八幡平周辺の「妻の神キャンプ場」にテントを張った。実は、直前まで別の場所にする予定だったのだけど、移動の途中にこのキャンプ場の近くを通り「まあ、ここでいいか」と予定を変更して決めたのだった。フリーサイトとオートキャンプサイトの両方に空きがあったのだけど、当然のごとくフリーサイトを選んだ。料金が安いということもあるのだが、基本的にフリーサイトの開放的な雰囲気が好きだからだ(混まなければの話ですけどね)。
豪雨に遭遇! テントに閉じこもる
ここはサイトのすぐそばを松川という川が流れている。そして目の前には岩手山が見えるはずである。そう、今「はず」と書いたことからも予想がつくかと思いますが、当日は雨だったので岩手山は雲の中だったし、松川は轟々とした音を立てて流れていた。昼から落ち始めた雨は一晩中降り続き、タープを叩く雨音と川の音の中で「うーん、これ以上雨脚が強くならないといいのだが」と、テントの中にこもって近所のスーパーで買ってきたアルコールを飲みながら、ひさしぶりに雨の一晩を過ごすこととなった。

当日は、自転車で旅をしている5~6人組の女性チームが炊事場の近くでテントを張っていた。雨にも負けず、笑いながら楽しそうに作業をしていた。たくましい。このような状況では、なんだかんだで女性の方が強いような気がする。男は意外と小心者なので、ドキドキしながら過ごしてしまうのである。女性の前では「このくらいの雨、どうってことないよ」と平静さを装っているかもしれないが、内心は「だいじょうぶ・・・だよな」と思っている場合が多いと思う。



実際に当日は雨音が気になって数時間おきに目が覚めてしまい、真っ暗な空を眺めてみたりタープやテントの状況を確認したりしてしまった。タープに水が溜まらないように、微妙な斜度をつけて水の流れ道を作っていたのだけど、それでも今回の雨量では一部に水が溜まってしまっていたので時折揺らして水を流したりもした。そんなことをやらなくても、このレベルの雨量ならば朝までは十分に耐えきれるということは理屈ではわかっているのだけど、ついついやってしまってムダに労力を浪費してしまうのだ。

ちなみにその日の夜「雨がすごい!川の近くから離れて!」と、ど…

伝承園から遠野市立博物館へ 遠野をめぐる旅(完結)

遠野の旅も、のこり2時間遠野ふるさと村を出た時点で、時刻は午後3時を少し回ったところだった。閉館までの残りは「あと2時間」。長くはないが短いわけでもない。さて、どうしようか。できれば最後に遠野市立博物館へは立ち寄りたい。しかし移動の時間などを考えるとギリギリか・・・などと考えている時間さえもったいないので次の施設へ移動することにする。手間や面倒を惜しまずに「とりあえず行ってみる」ことが、旅先では大切なことのひとつなのだ。たぶん。
伝承園でオシラサマと対面そんなわけで、次に向かったのは「伝承園」。入口で入場券を求めた際に、受付の人が後ろを指差し「よろしければ、ご利用ください」とひとこと。おおっ。さきほど、かっぱ淵で見かけた観光客がかぶっていた不思議な麦わら帽子(頭の上にカッパのお皿がついている。写真を撮るのを忘れました)はここにあったのか。このカッパコスプレ帽子(正式名称は「河童の皿」らしい)をかぶれば、強い日射しの下でも遠野の町をカッパ気分で歩けるというわけだ。少し迷ったが、結局カッパに変身することは止め、人間のままで観光を続けることにする。

ここ伝承園での見所のひとつは「御蚕神堂」である。このお堂には「オシラサマ」が千体展示されているという。案内板を見ながら、曲がり屋の薄暗く細い建物の廊下を歩き、右に折れ、おそるおそる覗き込んだ部屋の壁一面に、たくさんの人達が願いをかけた「オシラサマ」の姿があった。

ここにこうやって立っていると、人の祈りが集結すると独特の気配が生まれてくるのだ、ということを実感する。誰もいないのに、誰かがいるような感じがする。軽口を叩くことは許されないような、神妙な祈りの念が色濃く詰まっている空間。その力に上から押さえつけられているような感覚がして、部屋の中が実際よりも狭いようにも感じられる。もしも入口付近に「座敷わらし」が立っていたとしても「ああ、座敷わらしか・・・」と普通に受け入れてしまうような雰囲気の場所でした。そんな余韻を残しながら施設の外へ出る。ここで残り時間は1時間を切ったところ。まだ間に合うぞ。さあ締めくくりの遠野市立博物館へ向かおう。ゆっくり急げ。

締めくくりは、遠野市立博物館遠野市立博物館へは閉館の30分前に到着した。受付で入場券を求めると「閉館まで30分ほどしかありませんが・・・」と申し訳なさそうに言われてしまったが、いやいやそれは…

ジンギスカンを食べ、カッパ探し。遠野をめぐる旅 その3

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遠野をめぐる旅(3) ジンギスカンを食べよう遠野の町に来て、まず目についたのは「カッパ」の文字。土産物にはもちろんのこと、店名にも「カッパ〇〇」のように、カッパの文字が使われているのをとてもよく目にする。まさに「遠野=カッパ伝説」の町といった感じである。そして、カッパの次によく目にしたのが「ジンギスカン」の看板。そう、遠野市は全国でも上位に位置するほどのジンギスカン消費量の多い町なのだそうだ。つまり、遠野市に来たならばジンギスカンなのだ。

そんなわけで、今回の昼に立ち寄ったのは「まるまんじんぎす館 羊丸」という店。昼時ということで満席状態。カウンターに置かれていた用紙に名前を書いてしばらく待つ。店内で話している方達の言葉を聞いていると地元の方が多いような印象を受ける。アクセントの違いや、聞いたことがない言葉を耳にすることができるのも旅の醍醐味のひとつだ。

そして仙台市から100km程度北上しただけでも、聞き慣れない言葉を耳にするということは「すごく興味深い」ことなのではないか、と改めて興味が湧いてくる。学生時代、言語学の授業をもっと掘り下げて勉強しておけばよかった(自分は日本文学科卒)と思ったりもした。

そんなことを考えながら順番待ちで座っていた椅子の正面に、昨日催された「遠野まつり」のポスターが貼ってあった。祭りの衣装を身につけた女性たちが笑顔で写っている写真が使われているポスター。この祭りでは、遠野の郷土芸能である「しし踊り」などを見ることができるそうだ。残念ながら今回は日程の都合で見ることができなかったけれど、次回までもう少し民俗学の勉強をして、改めて「遠野まつり」に参加したいとポスターの前で決意を固めました(おおげさ)

ポスターを眺めたり、駐車場に車が出入りしている様子を眺めながら20分ほど待った後、席に案内される。ランチセットを注文して、もくもくと食べる。食べる。食べる。肉はもちろん、野菜もうまい。そしてお値段も1000円前後とおとく。普段は、あまり肉料理を大量に食べることは少ないのだけど、今回は黙々と食べてしまった。

前に「ジンギスカンは癖があるので、ちょっと気になる」という知人がいたけれど、自分はわりと好きです。近所にこのような店があれば、時々通ってしまうかもしれない。ひさしぶりにパンパンにふくれた腹を押さえながら少し休憩したいところだけど、この時点ですでに午…

千葉家曲がり家から続き石へ 遠野物語をめぐる旅(2)

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遠野物語をめぐる旅 千葉家曲がり家へ今回の遠野めぐりは、市内観光共通券(1.050円)を購入して、市内の施設を回ってみることにした。漠然と「遠野を回る」と言ってもイメージがつかめないので、共通券が使える施設を回りつつ、その周辺の観光地にも立ち寄ってみようというわけだ。

そんな訳でまず最初に向かったのが「千葉家曲がり家」。遠野市のwebによると「曲り家の最盛期に建てられ保存状態も良く、上層農民の最高級の曲り家として典型的なものといわれます。「日本十大民家」の一つに数えられます。」とある。「日本十大民家」ときたならば古民家好きの自分にとって、まず最初に押さえておきたい場所だ。
駐車場に到着して見上げた丘の上に、悠然と構えた千葉家の姿が目に飛び込んでくる。すでにこの段階で「見に来てよかった」と思ってしまうほどの存在感があった。「上層農民の最高級の曲り家として典型的なもの(遠野市HPより)」とあるように「資産家」の雰囲気が漂っている。きっと昔の人達も、この場所から丘を見上げるようにして「千葉さんのお宅は立派だねー」と話していたに違いない(←イメージ)。そんなことを想像しながら入口で共通券を購入して、家につづくやや急な坂を上がっていく。


それにしても、古民家を見るとふしぎと心が落ち着いてくるのはなぜなのだろう? 実際に古民家に住んだこともないし、近所に古民家があったわけでもないのに「なつかしい」という気分になってくる。子供のころ「このような場所で遊んだことがあるような気分」にさえなってくる。

そんな不可思議なノスタルジック気分に浸りながら、見事な茅葺きの屋根を眺め写真を撮り展示物に目を凝らし土の感触を楽しんだあとは、早々に次の場所へと移動をしなければいけないのが観光客のつらいところ。次に向かうのは「続石」だ。

遠野物語に登場した、続石に対面する 続石は遠野物語の中にも登場する石。「さて遠野の町と猿ヶ石川を隔つる向山という山より、綾織村の続石とて珍しき岩のある所の少し上の山に入り、両人別れ別れになり、鳥御前一人はまた少し山を登りしに、あたかも秋の空の日影、西の山の端より四五間ばかりなる時刻なり。ふと大なる岩の陰に赭き顔の男と女とが立ちて何か話をして居るに出逢いたり。(遠野物語)」の「続石とて珍しき岩」が、まさにこの続石なのである。

道路沿いに設置されている駐車スペース(5~6台ほど駐車でき…

種山高原でキャンプ 遠野をめぐる旅(1)

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遠野をめぐる旅へ 出発の日
現在自分は宮城県仙台市に住んでいる。そして今回の目的地である遠野市は、お隣の岩手県にある。そう「お隣の県」なのである。仙台から遠野までは高速道路を使って片道約2時間30分。高速を使わなくても3時間ちょっとで行ける距離。少し無理をすれば日帰りでも帰ってくることができる距離なのだけど、この「ちょっと頑張れば行ける距離」というのが逆に踏ん切りがつかないものである。高校生の時に遠野物語を読んでから「いつか絶対に行く」と決めてはや幾年。ようやく今回遠野へ出発することになった。

思い入れが深い場所ということで、計画を立てている段階から張り切ってしまい、遠野物語を読み返したり図書館で資料を借りてきて調べてみたりと、出発前から無駄に情熱を燃やしてしまっていた。さらに、初めて遠野物語を読んだ高校生の時のことを思い出したりして、I君は良いお父さんになっていそうだけど、N君はどうだろう。学生のころはちょっとナーバスですぐに落ち込むところがあったけれど、案外大きな会社でバリバリ働いているかもしれないな。と当時の友人達のことを思い出して懐かしい気分に浸ってしまったりもした。もしもこの文章を当時の友人達が見ていたのなら、ぜひ声をかけてみていただきたい。久しぶりに会おうぜ。
星座の森でキャンプ さて、今回の遠野をめぐる旅の日程は、9月の連休を利用した一泊二日。一日目は遠野の近くにある「種山高原」周辺を散策して、そこにある「星座の森」でキャンプ。二日目は朝一番で遠野に向かうという内容だ。

なぜ「種山高原」でキャンプをするかというと「種山ヶ原は宮澤賢治作品のモチーフになった場所だからだよ」というのは表向きの理由で、ほんとうのところは、旅の日程を決めたのが10日ほど前だったのでめぼしい宿がほとんど埋まっていて、やけくそ(?)で遠野周辺のキャンプ場を探し偶然に見つけたのが、ここだったというのが真実である。

見つけてから改めて調べてみると、遠野までは車で40分程度のところだから地理的にもちょうどよい。そしてなによりもフリーサイトは「一人200円」という格安設定が魅力的だった。いや、実はこれが最大の決めてといえば決めてだったということは内緒である。なにせガソリン代と高速代だけで1万円札がひらひらっと吹っ飛んでいくので、燃費の悪いオンボロ車で旅をするには「節約できるところは、節約!」が大切な…

夏の八幡平へ(2)八幡平散策からふけの湯

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八幡平を散策する 夏の八幡平へ(1)

2日目は、いよいよ今回のメインイベント。八幡平(標高1.613m)のトレッキングである。ルートは「八幡平山頂レストハウス」を出発し、八幡沼や湿地帯などを散策しつつ、八幡平頂上を目指す。そして下山。全行程で90分ほどで一周で手軽さながら、山の雰囲気を十分に楽しめるという充実のコースである。
当日は夏休みの最中ということもあり、団体客や家族連れでにぎわっていた。さらに、ここに掲載している写真を見ていただければ、おわかりいただけるように、見事な晴天に恵まれて、楽しい時間を過ごすことができた。
今回は、八幡沼を周遊してガマ沼の横を通り頂上へ向かうコースを選んだのだけど、八幡沼周辺の湿原は非常にすばらしく、ゆるやかな地形の木道をポクポクと歩いていると「ここは、北欧か?」(まだ行ったことないですが…)というような透き通った気分に浸ることができた。道も整備されているし特に危険な箇所もないので、小学生でも楽しみながら歩けるコースだと思います。もちろん手軽なコースとはいえ、山は山なので、基本的な装備をしていくことをお忘れなく。
ちなみに、登山口である見返り峠駐車場の利用料金は410円(平成24年8月現在)。この利用料金は、施設の維持管理や清掃などに使われるということでした。

下山後は、レストハウスにて、お土産の購入。そして食事。人気の「源太カレー」を食べて、先ほど歩いて来た八幡平の風景に想いをめぐらせる。たのしいひととき。食事を終えて次に向かうのは下山後の「お約束」である温泉だ。

山のあとは、温泉。ふけの湯へ


八幡平周辺には、魅力的な温泉が多いのだけど、今回選んだのは「源泉秘湯の宿 ふけの湯」。ここも昨日行った「藤七温泉 彩雲荘」に負けずおとらず、秘湯の雰囲気満載のすばらしい温泉だった。

この写真を見ていただくと、おわかりいただけるかと思うのだが、山間に温泉が沸き出したので、そこに湯船を設置して露天風呂にした、という野趣あふれる温泉なのである。写真の右下の方にある岩場に、男女別の露天風呂がひとつずつ。写真には写っていないけれど、左側の方に混浴の露天風呂がひとつ。さらに建物の方に、内風呂と露天風呂が男女それぞれひとつずつ、と複数の温泉を楽しむことができるのがうれしい。もし時間が許すならば、露天風呂にはいって食堂で飯を食って、さらにもうひと風呂あびて、という感じ…

夏の八幡平へ行く(1)藤七温泉「彩雲荘」

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夏の八幡平へ行く(1)

夏休みに八幡平へ行ってきた。 目的は、八幡平へ登ることと、周辺の温泉めぐりをすることだ。行程は一泊二日。そこそこゆとりのある日程で、のんびりと過ごすのが目的である。
アスピーテラインへ向かい、北緯40度を通過宮城県の泉ICから高速道路にはいって北上。八幡平への最短ルートだと、松尾八幡平ICで高速を降りてアスピーテラインに向かうことになるわけだけど、今回は、松尾八幡平ICでは降りずに、さらに北上して秋田の鹿角八幡平ICで高速を降り秋田側からアスピーテラインに入るルートにした。
なぜこのルートにしたかというと、宿泊地が八幡平温泉郷なのでアスピーテラインを往復して戻ってくるのではなく、一旦秋田側に出て八幡平方面に戻ってくる形にしようと思ったからである。さらにつけくわえれば、秋田を少しだけでも走ってみたかったからである。と、文章にするとわかりにくいと思うので、興味がある方は下の地図で確認してみていただきたい。ちなみに、鹿角八幡平ICから秋田側のスピーテラインまでは、車で3〜40分くらいの走りやすい道でした。途中にガソリンスタンドやコンビニ等はほとんどないので、IC付近で給油等を済ませておかれた方が安心かと思います。
そんなわけで、予定通りに秋田側からアスピーテラインに向かう。アスピーテラインの入口付近に「北緯40度」のモニュメントとトイレがあったので、そこで一旦休憩をしてから、アスピーテラインに入っていく。
ここは、いわゆる山岳道路というやつで、ところどころ急な坂が続いたりもするけれど、道幅も広いし(観光バスも走っていた)眺めも良く、とても気持ち良く走ることができる道だった。とりわけ当日は晴天だったので、今まで自分が登ったことがある遠方の山も眺めることができて、うれしかった。こうやって、過去の登山の思い出に浸ってしみじみできるのも、山登りの醍醐味のひとつですね。
後生掛自然研究路で、大地のパワーを見学する

美しい景色を眺め鼻歌を歌いながら、最初に立ち寄ったのが「後生掛自然研究路」。ここは、噴湯地をぐるりと巡ることができる、自然研究路。ゆっくりと歩いて、一周3〜40分のコースだ。整備された道を歩いていくと、いたるところで「ポコポコ」と噴泥している様子を間近に観察することができる。まさに「大地が生きている」という感じがして、とてもわくわくしてくる。火山ってすごいな、…

SAでお食事を。

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旅の楽しみのひとつといえば、その土地ならではの美味しいものを食べるということだと思う。自分は、普段はあまり「おいしいもの」を追求する方ではないのだけど、旅先となると「せっかくだから・・・」と、色々なものに挑戦してしまう方である。

先日、岩手に旅に行った時も、盛岡冷麺や小岩井農場のジンギスカンなど、基本的なものをおさえて食べてきた(うまかった)。そして、高速道路のSAに立ち寄っては、そこで販売されているものを楽しんでみた。

自分が子供のころには、家族でSAを利用した際に「SAに美味しいものなんてないぞ」と父親に言われて何も試すことができなかったので、その反動というか、社会人になってからは、積極的にSAも利用するようになってきた。
とりわけ、ここ最近のSAでは、独自のメニューを楽しめるようになってきたので、とても楽しい。レストランのメニューもそうだし、スナックコーナーにもなかなか気になるものが増えてきた。しかも安い。

今回の岩手の旅では、紫波SAで白金豚の豚汁定食(写真)と、前沢SAで陶板蒸し焼きセットを食べた。豚汁定食は朝食に食べたのだけど、朝からガツガツと食べてしまった。普段は「朝は、あまり食欲がないから・・・」などと言っているくせに一気に完食した。蒸し焼きは夕食だったのだけど、ほどよいボリュームで、休憩もかねてゆったりと楽しむことができた。冬の車の旅は、あたたかいものを食べられるだけでもホッとするし、心地よくなれる。ましてSAで手軽に楽しめるとなると、旅の楽しみも増えるので、ぜひSAのみなさまには、すてきなメニューを提供していただければ幸いです。

NEXCOのwebを見ると、メニューのコンテストや季節ごとの特集などもやっているようなので、車で旅をする時には、また楽しませてもらおうと思っている。各地のSAを食べ歩く旅というのも、おもしろそうなので、一度やってみたいとひそかに考えてもいる。

真冬の厳美渓(1月中旬)へ

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真冬の厳美渓を散策する

厳美渓へ行ってきた。
時期は、1月の中旬。気温は氷点下。まさに、冬の真っ最中の訪問だった。
土曜日だというのに、自分以外の観光客は、ほとんどいなかった。正確に言うと、20分ほど周辺を歩いていて、すれ違ったのは2組の観光客だけ。まさに、独り占めの状況で、ゆっくりと風景を堪能することができた。
厳美渓へ来たのは、これが3回目(だと思う) 今から20年ほど前、学生の頃に日帰りで電車に乗って遊びに来たのが1回目で、15年くらい前に泊まりがけで(宿からの眺めが綺麗だった。どこの宿だったかは忘れた)遊びに来たのが2回目。両方とも、春から夏にかけての時期だったので、真冬にやってきたのは、これが初めてだった。 15年前の記憶は、意外と正確だった。
おどろいたのは、前回の訪問から15年以上もの時間が過ぎていたというのに、厳美渓の風景が目に入ってきた瞬間に「ここの風景は、はっきりと覚えている」と感じたことだ。全体的な雰囲気はもちろんのこと「あの辺りで写真を撮ったな」とか「ここの自販機で飲み物を買った」などということを、わりと鮮明に覚えていた。
登山でも、一度登った山に再び行くと「この風景は覚えている」「前回は、この大きな石のところで休憩した」などと覚えていることも多いのだけど、よくもまあ、こんなに細かな事までも覚えているものだな、と改めて脳の不思議さを再確認した瞬間だった。

もしかすると脳の中には「観光専門の記憶部門」のようなものがあって、綺麗なものとか、感動した風景などを、そっくりと残しておく部分があるのかもしれない。普段は完全に封印しておいて、変なノイズが入り込まないようにしておいて、再度、同じ場面に遭遇した時に、鮮やかに思い出せるような仕組みがあるのではないか、と、妙に真面目に考えてしまった。
それはともかく、観光シーズンの厳美渓は、にぎわいもあるし「だんご」も空を飛ぶけれど、真冬の厳美渓も、ぴりっとした冷たい空気が心地よく凛とした気分になれるので、興味がある方はぜひ行ってみてください。静かな気持ちになれると思います。