【文学】6月19日は、何の日ですか?【太宰治 桜桃忌】



さて突然ですが、問題です。
本日「6月19日」は何の日でしょうか?

すぐに答えられた人は、かなり文学に興味がある人かと思います。6月19日は桜桃忌。作家・太宰治の遺体が発見された日です。

太宰は6月13日に入水自殺します。しかし遺体が発見されたのは6日後の6月19日で、その日は奇しくも太宰の誕生日でした。これにちなんで6月19日を「桜桃忌」として、故人を偲ぶ日になったそうです。

最初は内輪だけの集まりだったそうですが、しだいに若い読者が集まるようになり桜桃忌が始まって10年後には200名以上の参列者がいたとのこと。そして、それほど多くの若者が集まれば、口論や喧嘩も始まってしまい会場は雑然とした雰囲気になったようです。

故人を偲ぶために集まったのに、喧嘩が始まってしまう。本来の目的で参列した人たちにはとんでもない迷惑ですが、太宰らしいといいますか昭和の気配を感じるエピソードではないか、と個人的に感じたりもします。

この「桜桃忌」という名称は、太宰治の「桜桃」という作品にちなんで名付けられたのですが、作品の中に主人公が桜桃をまずそうに食べる場面があります。おそらく太宰自身も、口論を始める若者たちに無関心を装いつつ、つまらなそうに桜桃を口に運んでいるのではないか、そんなことを想像してみました。

ちなみに私(佐藤)は桜桃忌に参列したことはありません。太宰の生家である青森県の斜陽館疎開の家、弘前市の太宰治まなびの家には行ったことがあるのですが、桜桃忌には足が向きませんでした。学生のころに行っておけばよかったかな、とも思うのですが・・・今後の縁に期待してみたいと思います。

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