奈良市内に到着し二日目終了:はじめての奈良旅(3)
奈良駅に到着
JR三輪駅から奈良駅まで移動。ここは乗り換えがないので、順調に移動して30分ほどで到着。改札口を出ると、僕たちのような大きな荷物を抱えた観光客と外国人の方たちが、行き交っているのが目にとまる。観光地に来たのだな、という気分になる。
この時点で時計は午後4時を回っていた。本日の宿は奈良市内のホテルなので、チェックインを済ませてしまうか、もう一箇所回るか考えたところ、連れが「前から気になっていた、くるみの木へ行きたい」というので、そこへ行ってみることにした。くるみの木へはバス移動になるので、奈良駅構内にあるバス案内所で行き方を相談する。
案内所で担当してくださった方が「くるみの木」を知っていたので、スムーズに確認することができた。合わせてバス料金がお得になるパスも教えてくれた。これは個人的な体験なのだけど、奈良の方たちは質問すると親切に教えてくださる方が多かったように感じる。親切に対応してもらえると、その場所の印象もよくなるし「来てよかったなあ」という気分にもなる。自分も地元で道を聞かれた時には、できるだけ丁寧に対応できるよう心がけたい、と改めて考える。ありがとうございました。
バスに乗って、くるみの木へ
教えていただいたバス停から、奈良交通のバスに乗り込み移動。特に迷うこともなく、くるみの木に到着した。木々に囲まれた外観。隅々にまで意識が配られた雰囲気。なるほど、女性が「行ってみたい」と感じる場所になっていることを実感する。
こちらでは、カフェと雑貨店が併設されているのだが、まず最初に雑貨店の方へと足を運ぶ。連れが店内をくまなく(?)眺めているのを横目でみながら、僕も気になったものを手にとってみる。以前、交流があった作家さんのものが並べられているのを見ると「おお、ここにも進出しているのか」と、なんとなくうれしい。自分も負けずに頑張ろうと思う(→このブログ作者への仕事の依頼はこちら)。連れが気になったものを選び出し、支払いを済ませたところでカフェの方へ移動する。
旅先で飲むコーヒーは格別である。普段はコーヒーに砂糖を入れないのだが、少し砂糖を加えて甘くして飲みたくなる。こちらでは、ハチミツがついてきたので、それを流し込んで飲んだ。うまい。ほっとする甘さだ。
そこでふと「カフェオレボウルは、どのように持つのが正しいのか?」という話になった。片手で持ち上げるのが普通だろうけど、女性には少し大きいから、お茶を飲むように両手で抱えるようにして飲むのがいいのではないか。しかし女性はそれでいいとして、男が両手で抱えて飲むと少し大げさに見えるのではないか。縁をつまんで持ち上げるという方法もあるけれど、しかしこれは不安定だ。指が入ってしまう危険性もある。などと、他の人が聞いたなら、どうでもいいと一蹴されそうなことを話しながら飲む。うまい。
奈良交通バスに乗って、今夜の宿へ
正しいカフェオレボウルの持ち方、の結論は出なかったが、時間もそろそろいい頃合いなので、またバスに乗って今夜の宿がある奈良駅の方へと戻る。ところでみなさんは、旅先でバスに乗る度に「乗車方法」について迷ったりすることはないだろうか? 仙台市のバスは「後ろ乗り、前降り」なのだが、ここの地域も同じなのだろうか? 両替はどうするのだろうか? 何か独自のルールはあるのだろうか? と最初に乗る時に気になったりしないだろうか? 実際のところ、そこまで大きな違いを経験した事はないのだが、なにごとも「はじめて」は気になるものである。(今回利用した奈良交通バスは「後ろ乗り、前降り」でした)
宿の最寄りのバス停で降り、スマートフォンのマップを見ながら予約した宿に到着。チェックインを済ませて、部屋の中に荷物を置いてひと息つく。今回の宿は「夕食なし」なので、外に食事へ行くことにする。宿の受付の方が親切で話しやすい印象の方だったので、おすすめの店を相談したところ、近場の居酒屋を紹介してくれたのでそこへ行ってみることにした。
奈良で、居酒屋
すすめられた店は、すぐにわかった。店内はさほど広くはなく、カウンター店のテーブルが三卓だけのこじんまりとした感じだった。のぞきこんでみると、店内はすでに賑わって混雑していたのだが、幸いに一卓だけ二人がけのテーブルが空いていたので、そこに座ることができた。
店員さんに、おすすめの日本酒と料理を聞いて注文をする。ほどなくして運ばれてきた料理の盛りの良さにおどろく。こんなに食べられるかな? 調子にのって頼みすぎたか、と最初は思ったものの、塩梅がちょうどよくて、あっさりと完食してしまった。値段も手頃でありがたい。大きくなった腹をさすりながら宿へもどる。受付の方にお礼を言おうと思ったところ、カウンターにその方の姿はなかった。あらためてここで、おいしい店を教えてくれてありがとう、と心の中で感謝しておきたいと思う。
部屋へもどり、ふとんを敷き、明日行ってみたい場所を確認する。連れは「鹿に鹿せんべいをあげたい」と言う。確かにそれは奈良旅の醍醐味のひとつだろう。僕は行ってみたい場所がひとつあったので「そこ」へ行くことを提案する。さて「そこ」とは「どこ」だろうか。
堺 → 長谷寺 → 森正で食事 → 大神神社 → くるみの木 → 居酒屋 → 宿へ